No.862 ≪与信注意報発令≫-2015.4.8 |
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2015/04/08 Wednesday 17:02:09 JST | |
No.862 ≪与信注意報発令≫-2015.4.8 目加田博史
戦後の好景気は神武景気(1954年2月~1957年6月 31カ月間)、岩戸景気(1958年7月~1961年2月42カ月間)、いざなぎ景気(1965年11月~1970年7月 57か月)、バブル景気(1982年2月~1991年4月 53カ月)、いざなみ景気(2002年2月~2009年3月 86か月)の5回です。いずれも景気認定されるまでは数年を要しますので何とも言えませんが、今はアベノミクス景気が進行しています。その理由は景気の先行指標である採用動向、機械受注、民間建設受注、東証株価指数、原材料卸売物価指数が円安の影響もあるでしょうが軒並み上昇していることと、一致係数の建築着工統計、新規求人数は増加基調にあります。 巷間「景気が良くなると与信が厳しくなり倒産が増える」と言われています。これは私の30年以上の経営コンサルタント体験からも真実です。もうひとつ、あまり注目されていませんが、好景気を迎える度に赤字企業の割合が増加します。従って、経営的観点からみれば今は「回収活動」にもっとも注意をしなければならないので、「与信注意法発令」したのです。 過去の倒産統計を見れば、神武景気は1954年の845件から年々増加し1957年は1,736件になり、期間中の件数は4,309社、負債額は2,400億円です。 好景気のたびに生き残った強い企業同士の競争が始まり、競争の質がレベルアップするのです。生き残ってもイノベーションや進化できない企業は結果的に倒産してゆくのです。
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最終更新日 ( 2018/08/15 Wednesday 15:33:28 JST ) |