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No.854≪おしい人≫-2015.2.12 プリント メール
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2015/02/12 Thursday 15:18:51 JST

No.854≪おしい人≫-2015.2.12 目加田博史

 

仕事をさせれば人並み以上の力を発揮し、出来栄えもよく、飲み込みも早く、どんな仕事も器用にこなして、人柄も悪くない。実績も上げるので、上司の覚えもめでたく、評価が高く、出世も早く、周囲から一目置かれる存在になり、次第にリーダーになってゆく人がいます。このような人の中で、いつの日か、幹部になっているのですが、どうも物足りなく「おしい人」がいるのです。なにが「おしい」のかといえば、たぐいまれなる能力を持っているのにそれを100%以上活かしきろうとしないのです。

いつも能力の80%程度でできる仕事を楽に無難にこなしているのです。別の表現をすれば「泥かぶり」をしない、あるいは「火中の栗」を拾うとせず、評論家になってしまうのです。自部門で起きている問題にもかかわらず、自分に火の粉が飛んでこないように論点を変えたり、別の問題を提起してお茶を濁したりします。利害関係者との対立を避け、保身に意を尽くしてしまいます。核心を突いた追求を受けると、今度は寡黙になります。

武田信玄の言葉とも、元巨人軍監督の川上哲治氏の言葉とも言われている次の言葉がぴったりと当てはまるのです。

「真剣だと智恵が出る。中途半端だと愚痴が出る。いい加減だと言い訳ばかり」

一向に成果が表れないがどうなっているのかと問われれば、「一所懸命にやっているけれども、今は経済環境やタイミングが悪いのでやむを得ない。悪いのは当社だけでなく他社も同様なので、もう少し時間がかかるが頑張るので待っていてほしい」と言い逃れる。そこには謝罪の言葉も反省の言葉もない。

具体的にはどのような手を打つのかと問われれば、「今まで以上に前向きに先手先行で積極的に行動します」とありきたりの抽象的な対策に終始する。
このような手を打ってはどうかと水を向ければ「今はタイミングが悪いので、そこまでやるのはかえってまずい結果になります。検討しますが、もう少し時期をみないといけません」とはぐらかす。つまりは、何もしないと宣言しているに等しい。必死で冷や汗をかくこともない。泥かぶりや火中に飛び込むこともしないで、ただ時間が通り過ぎることをひたすら待つようになる。それを要領だと思っているし、能力だと勘違いしている。要領だけで生きることに慣れて、次第に能力が錆びて使い物にならなくなって、挙句の果ては周囲の信用もなくなり、居場所も無くなってしまう。本当に「おしい人」です。そんな「おしい人」を終わらせてはもったいないので、再成長モードにシフトしなければなりません。

南宋時代の胡寅(こいん)の言葉といわれる「人事を尽くして天命を待つ」は、このような「おしい人」に送る言葉として適しています。自分の能力でできる限りのことを実行しつくし、後はどのような結果になろうとすべて受け入れる心で仕事をすることを意味します。つまり、真剣に取り組み、自分の能力の限りをつくしたのだから、後悔は一切ない。愚痴もなければ言い訳もする必要がない。結果が悪ければ素直に謝れるし、しっかりと心からの反省もできます。処遇など気にしません。

「おしい人」は素直にゼロ・クリアできれば再成長できる人で、能力の高い人です。人柄もよく、誠実で責任感も強いのですが、失敗を恐れるあまり、謝れない、素直になれない面を持っているだけです。だから、自分の能力の限りを尽くして仕事をする覚悟をすれば、再成長ができる人なのです。

最終更新日 ( 2015/02/12 Thursday 15:19:04 JST )
 
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