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2014/11/12 Wednesday 14:45:32 JST

No.842 ≪トップが腹をくくれば≫-2014.11.12  目加田博史

 

先日、冷たい秋雨が降る姫路城の大手前広場で「ラリーニッポン 姫路和こころ祭」が開催されました。この日は全国的に「雨」。会場は屋外。予定していた出し物も中止せざるを得ない中、イベントは始まりました。このイベントの実行委員長は私の友人の女性経営者で、これまでもイベントは手掛けてきましたが、これほど大規模な屋外イベントは初めてです。
5か月ほど前に、「観光庁の後援を受けているラリー・ニッポンが姫路に立ち寄ってもよいといっているので、やってみない?」と信頼する方から誘われ、「はい。おもしろそう」とラリーニッポンの意味さえ知らず引き受けたことが始まりです。

ラリー・ニッポン(http://www.rallynippon.asia/index.html)はクラシックカーの愛好者で作る任意団体で、その目的をホームページから転載しますと「日本は歴史的に大いなる意味を持った建物や自然が多く存在します。長い時間を経て、この国の「美しさ」をかたちづくるこれらの建物や自然は「世界遺産」として登録され、今や世界中に知られています。日本の「世界遺産」「文化遺産」を地球の守るべきもの“宝もの”とし、人間が生み出した文明の最高傑作であり、芸術作品でもあるクラッシックカーが、「ひととひと、地域と地域、こころとこころ」をつないでいきます。ラリーニッポンは、クラッシックカーをアイキャッチャーに、日本の歴史・文化を再発見・再認識し、日本の誇りと自信を取り戻し、この日本の美しさを世界に発信することを目的としております」となっています。

ラリーに参加できるクラシックカーは19741231日までに製造された車でレプリカモデルは認めないと厳しく、博物館で見るような車が70台近く車列を作って、世界遺産をめぐりながら日本の美しさや心を世界に発信する団体です。今年のコースが 大宰府を出発して出雲大社、姫路城を経由して京都上賀茂神社にゴールするイベントで、姫路に立ち寄るので受入をやらないかというのです。
ボランティアですので、人集めと資金集めとイベント企画と手弁当でやらねばなりません。まず実行委員会を立ち上げて、組織作りから始めねばなりません。
「ラリー・ニッポンて何?」「何で姫路城なの?」「何するの?」「目的は何?」「資金は?」「何であなたがやるの?」
はじめは軽いのりで受けたのですが、次第に、「本当に私でいいのだろうか、もっと適役がおられるのではないか」と悩みました。声を掛けてくれた方は、「あなた以外考えていない。あなたがやらないならこの話は断る」と言われ、退路を断たれます。そして、人生の集大成のつもりで腹をくくります。迷いを振り切り、ゴール目がけていちもくさんで走り出します。

協力を得るために、それぞれの分野の実力者にも会いにゆきます。はじめは、けんもほろろの状態でしたが、次第に女性経営者の思いが本物だとわかり、協力姿勢に変化してきました。人は人を動かします。動かなかった山が動き出します。道路や公共の場所を使用するので行政や警察の認可を受けるために役所を走り回り、前例がないと渋る担当者を説得し、実行委員会を切り盛りし、主催団体との調整をこなし、すこしづつ形になってゆきました。しかし、それでも思い通りに進む方が不思議でそれぞれに思いがぶつかり合ってなかなか形になってゆきません。それを調整するのも実行委員長の仕事です。実行委員長がぶれると全体が機能しなくなります。人は人を動かすのです。

時価10億円以上のクラシックカーも含めて総数70台以上の車が集結します。会場整理のボランティアだけでも100人以上、接待や案内、司会進行、出し物、屋台等を含めると気が遠くなるほどの人が関わります。
しかも、参加無料なので、集客ができるかどうかわかりません。どのような状態にも対応できるように準備万端整えて、当日。あいにくの秋雨です。

予定していた子供たちのマーチングバンドは中止せざるを得ませんでした。客足もまばらで、風もあり体感温度はどんどんと下がってゆきました。公道を使うので、天の渋滞も含めてクラシックカーの到着時間が読めません。しびれを切らせて帰る人もちらほら出てきます。そこに、拍手と歓声が上がりました。クラシックカーの到着です。車体にゼッケンを付けたクラシックカーがつぎから次へと到着しました。70台近くのクラシックカーが広場に整列した様は圧巻でした。雨の中、オープンカーも多数あり、ドライバーも冷え切った体をテント席で暖め、次の目的地に向かうまでの「おもてなし」が実行委員会に課された仕事です。

自由にクラシックカーに近づいて撮影できる時間になると、雨雲が切れ、雨がやみました。不思議です。そして、隊列が次の目的地に向けて出発の時間になると、また雨が降り出しました。すべての車が走り去り、打上をしていると、雨が上がり、空には虹がかかりました。イベントをやりきった姿を見てとても感動しました。トップが腹をくくれば、不可能はない。人は動く。

 
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