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2014/10/01 Wednesday 09:15:21 JST

No.836 ≪ありふれたものを宝物に変える≫-2014.10.1 目加田博史

 

2014929日に招集された臨時国会での安倍首相の所信表明が非常に印象に残りました。特に、最後の締めくくりで明治の篤農家、古橋源六郎暉皃 (てるのり)の言葉を引用して無い物ねだりをやめて目の前にある宝物を生かし、前に進むことを訴えられている部分です。

「『天はなぜ自分をすりばちのような谷間に生まれさせたのだ?』 三河の稲橋村(現愛知県豊田市)に生まれた明治の農業指導者 古橋源六郎暉皃 (てるのり)は貧しい村に生まれた境遇をこうなげいていたと言います。しかし、ある時、峠の上から周囲の山々や平野を見渡しながら一つの確信に至りました。
『天は水郷には魚や塩、平野には穀物や野菜、山村には沢山の樹木をそれぞれ与えているのだ』そう確信した彼は、植林、養蚕、茶の栽培など土地にあった産業を興し、稲橋村を豊かな村へと発展させることに成功しました」

職場の教養の930日のページには宇和島のブランド鯛「鯛一郎クン」を開発した徳弘水産の記事が載っています。関さば、金華さば、旬あじのようにブランド化することで付加価値を高めたのです。日焼けしないように日よけを設備したり、ふんのチェックを怠らず、極めつけは「おはよう、ありがとう」の声かけをしているそうです。豊後水道の豊かな海の恵みを生かした養殖業はまさに天与の賜です。真珠の養殖もかって日本一の生産量を誇っていました。

奥深い山の中にある徳島県上勝町は典型的な過疎の村でした。JA職員だった横石知二氏がなんとか村を活性化させようと考えに考えたあげくたどりついたのが、村に無数にある「葉っぱ」です。落葉シーズンにはその処理に頭を悩ませる厄介者でもありました。それを売ろうと提案した時、だれも賛同者はいませんでした。村中にある何の変哲もない葉っぱが売れるとは想像もつかず、騙されていると思う人さえいたようです。それが今では、葉っぱ長者といえる年収1000万円以上の高齢者を続出させています。

近畿大学がクロマグロの完全養殖に成功し、最近では、レストラン業にも進出し成功を収めています。1970年に水産庁の補助金で養殖の研究を始め、32年後に完全養殖に成功しています。クロマグロは生き餌しか食べないといわれ、しかも研究には莫大な資金が必要で、補助金を受けて研究を始めた研究機関はいくつもあったようですが、どこも補助金交付終了とともに中止しています。近大だけは養殖したマグロを販売することで資金をねん出し研究を継続して成功しています。最近では、受験生の志望校人気NO.1になっているそうで、大学のブランド価値も高めています。

「なせばなる なさねばならぬ 何事も なさぬはひとのなさぬなりけり」と名言を残した上杉鷹山も破たん寸前の米沢藩の改革を地元にあるものを活かすことから始めました。縮(ちぢみ)や晒(さらし)の原料として都市部に出荷していた青芋(あおそざ)を使って、米沢でも最終製品を生産できるよう機械を導入し工業化を図るとともに、紅花を植えて紅を取ったり、漆を植えて漆やろうそくを生産して付加価値を付けることに力を入れました。原料としての販売は付加価値が低く、生活を豊かにはしなかったからです。

松山の友人がいうには「温泉以外にこれといった目玉がなかった湯布院温泉や黒川温泉には1泊5万円以上の高級旅館、3万円未満の旅館、1万円未満のカジュアルな旅館と客層別にすみ分けをして、お客様を飽きさせない努力がある。いつ泊まっても連泊しても同じ料理しかでてこないようではお客様は離れてゆく」といいます。私も全く同感です。

中小企業も同じことがいえます。わが社の宝物は何か。地域の宝物は何か。宝物は大抵ありふれすぎて気付かないものです。それを見つけ出して、どのようにすれば付加価値がつくのか考え、やってみる。「急がば回れ」のことわざ通り、わき目も振らず継続することで、気がつくと世界一の企業になっていることが多いものです。

 
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