トピックス
No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
更に読む...
 
Home arrow FAX情報 arrow No.0380~0409 arrow No.406【会社は危険がいっぱい】-2006.5.17
No.406【会社は危険がいっぱい】-2006.5.17 プリント メール
ユーザ評価: / 0
悪い良い 
2006/06/02 Friday 12:39:42 JST
No.406【会社は危険がいっぱい】-2006.5.17
先日、私が社会人生活の第一歩を踏み出した食品メーカーのOB会が京都で20年ぶりに開催され、楽しい時間を過ごしてきました。
20年ぶりに会う職場のOBは面影こそ残っているものの風雪に耐えた年輪を感じさせる風貌で時間の長さを実感しました。


楽しい話題ばかりではなく、苦い思い出もたくさんあり、中でも、体験したさまざまな事故は今でも鮮明に覚えており、貴重な経験となっています。
新人のときには発生しない事故が、一人前になったとたんに発生するのは、慣れた頃に無茶な運転で事故をおこすのとよく似ています。

事故は忘れた頃にやってくる

危ないとわかっていながら、「面倒くさい」からといってやっていることって、ありませんか?手順を踏まずに当の本人は、もう日常習慣になっているのでさほど危険を感じませんが、第三者や現場以外の人が見れば、「ヒヤり」とすることがいっぱいあります。あまりに危険な行動に「ハッ」とすることも多々あるでしょう。
しかし、残念なことに事故が起きるまではいくら注意しても改善されることは少ないものです。

事例1 プレス機に指を挟まれる

はじめての社会人生活をスタートした食品工場は、量販店向けのパックすしを製造していました。
私の担当した職場は2次加工工程で、炊飯されたすし飯(シャリといいます)や味付け加工された食材を使って、さまざまな部品を製造し、これらをレシピにあわせて盛り付け加工するのです。
事故は部品製造工程で発生しました。
パックすしで部品というと、巻きすし、いなり、箱寿司、おにぎりです。
一番大型の機械は箱すしを作る機械で、凹型のプラスチック型にホッパーからシャリが自動供給され、次の工程で凸型のプラスチック型が一次プレスして平にします。そこに、作業員が具材(しめさばやアナゴ)を置いてゆきます。
次の工程でさらに凸型のプラスチック型が2次プレスして成型します。 
作業員が具材を置いてゆく工程の1次プレスと2次プレスの間は約50cmなので、コンベアのスピードにもよりますが、時間的には5秒程度の間隔です。
具材は1次加工段階で、置きやすいように工夫して加工されていますが、それでもうまくシャリの上に乗っていないと不良品になってしまいます。
そこで、ついつい2次プレス直前まで成形するためにプレスに巻き込まれる可能性が高いのです。
日本人は良い仕事をしたいと思っている人がほとんどなので、不良品を出すことを極端に嫌います。
結果的に事故の確率がさらに高まるわけです。
「ギャッ」という大きな声が聞こえるので振り向くとパートさんが指を2次プレスに巻き込まれて機械が緊急停止しました。
いつもは両サイドに2人で対面して行う作業なのですが、そのときは相手のパートさんが急用で休んでいたために一人でこなしていました。
あわてて、2次プレスを戻しましたが、骨折は免れませんでした。

事例2 プレス機に腕を巻きこまれる

同じ箱すし製造機で、また別の事故、それも以前よりもひどい事故が発生したのです。衛生管理上、その日の製造が終わると機械をオーバーホールして洗浄しながらメンテナンスを行います。
エンドレスコンベアの上に凹型のプラスチック型を固定し回転させる形式ですので、洗浄は動力部分もやらねばなりません。
当然、安全を確保するためにマニュアルでは、電源きって行い、回転させる場合も手動で回転させて洗浄することになっています。
しかし、現実には手動で回転させるにはなかなか重くて大変です。
少しずつ電源を入れてやればよいのですが、これも面倒くさい。そこで、機械を回しながら、やることになります。
最初は緊張して、慎重に行いますが、次第に慣れてくると油断が生じてきます。これぐらいなら大丈夫。この程度なら大丈夫。これが次第に過信につながってゆきます。そのうち、機械を動かしながら洗浄するのがベテランの証みたいな錯角を起こして、初心者のようにいちいち安全装置を働かして洗浄するのはかっこ悪いとでも思いこんでくるのです。
そのときは、たまたま製造量が多くて、機械の汚れがひどかったこともあり、いつもより、高速で運転しながら洗浄に入ったのです。
最初は何事も無かったのですが、途中で誰かに呼ばれたような気がして振り向いたときに手が機械に巻き込まれて、悲鳴が聞こえたときには右腕のひじまで巻き込まれていました。
機械が自動停止したものの、時すでに遅しです。
命に別状が無かったものの、彼は一瞬のうちに障害者になってしまいました。

事例3 電動カッターで指を切る

食品工場にある機械はほとんどがプレスか刃物が付いています。
巻きすしを作る工程で、2つの機械を使って作業します。
1つは、巻きすしをつくる機械。最近の機械は安全にできていますが、当時の機械はエンドレスの海苔をカッターでカットして巻きすしにするのです。
2番目の機械で、カットされた巻きすしを前後にスライドする台にのせると、上下する7本の刃がスライスしてきれいに8等分してくれます。スライド台に乗せるのも、反対側で受け取るのも手動です。リズミカルな機械の動きを体に入れておかないと、あっという間に手をスライスしてしまうことになります。
あるとき、2番目のカッターで巻きすしを作っていたパートさんに不用意にも声をかけた人がいて、その声に反応したパートさんが指を切ってしまいました。幸いにもそのときは指の皮を切っただけで済みましたが、あわや大惨事になるところでした。

仕事の基本は「安・楽・早・正」

工場だけでなく、会社には危険がいっぱいあります。
①階段の手すりが緩んでいる
②混雑する事務所で机の角に体をぶつける
③始業点検をせずに社用車にのる
④可燃物のそばでタバコをすっている
⑤運転中に携帯電話を掛けまくる

それをわかった上で、いかに安全に安く、楽に、早く、正しい方法で仕事をするかを追求することが仕事の基本と言えます。
安全を優先するというのは「のんびり」「ゆっくり」仕事をすることではありません。
安全を優先した中で、生産性を向上させて、品質改善を進めるにはどうするかを皆で考えることを言うのです。そこに、「設備」「道具」「手法」の改善や開発が求められるのです。

406.gif

最終更新日 ( 2006/06/02 Friday 12:40:06 JST )
 
(C)2005 建設業経営コンサルタント 目加田経営事務所 組織活性化、売上げ向上、コストダウン、ISO取得支援、ビジョン策定のお手伝い 沖縄 大阪 京都. Powered by Mambo. Designed by MamboTheme - Mambo professional templates!