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2014/06/11 Wednesday 10:50:19 JST

No.820 ≪心が折れなければ道は開ける≫-2014.6.11 目加田博史

 

1725年、ロンドンで生まれたジョン・ニュートンは敬虔なクリスチャンであった母を6歳でなくし、寄宿舎付きの学校に預けられましたが、環境になじめず10歳で飛び出し、11歳で父が船長を務める船の船員になりました。荒くれ者の多い船乗りに囲まれ、生活は荒れに荒れ、粗暴な少年になってゆきました。そんな中で14歳の時に一人の少女と恋に落ちます。この恋が将来ジョンの人生を大きく変えることになるのですが、その時はわかりません。

17歳の時に、ジョンは海軍に徴兵されますが、反抗し、脱走し、捕まった挙句追放されてしまいます。落ち着く先は船乗り。それも最悪の奴隷船の船員にまで身をやつしてしまうのです。あるとき、シエラレオネの小島でジョン自身が奴隷同然となり、耐えがたい環境に陥りました。そこで、父と初恋の女性にそれぞれ手紙を書いて窮状を訴えました。父と初恋の女性はほうぼう手を尽くしてくれて、ジョンをシエラレオネの小島から救い出してくれました。

ジョンはそのような悲惨で屈辱的な経験をしておきながらも、奴隷船の船長になり、奴隷ビジネスを続けます。あるとき、ジョンはひどい嵐に出会い船が難破します。必死に神に祈った結果、九死に一生を得たのですが、その後も奴隷ビジネスを続けました。ジョンが25歳になった時、シエラレオネの小島から救い出してくれた初恋の女性と結婚することができて、奴隷船を降りる決心をします。重い病気にかかったと嘘をついてやっとのことで船を降りることができました。

そして、リバプールに移住したジョンは、地元の名士ダートマス卿に出会い、見出されます。そして最終的にダートマス卿の村の牧師になることができました。奴隷船に乗っていたころから聖書を身近に置いていたジョンにとって願ってもないことです。そこでの業績が評価され、ジョンはロンドンの大きな教会の牧師になることができました。そして、ジョンは生涯で349編の讃美詩を書きました。その中の一つが世界的に有名な「アメージング・グレース」です。

ロンドンの教会で、奴隷解放運動をしていたウィルバーホース下院議員と出会い、共に奴隷貿易の廃止に向けて活動を起こします。そのかいがあってジョンが81歳の時、1807年に帝国議会で法案が成立します。それを見届けるかのように翌年ジョンはなくなりました。これがきっかけになって奴隷貿易の廃止が世界中に広まり、ついには最も奴隷貿易が活発だったアメリカにおいても1862年にリンカーンにより奴隷解放宣言が出されるのです。ジョンの死後57年後のことです。

一人の青年が反抗心から奴隷貿易の船員に身をやつし、自らも奴隷船船長として最も恥ずかしい生きざまをしていたジョンが機会があるごとに覚醒し、ついには奴隷貿易を廃止するという偉業を成し遂げたのです。「心がおれなければ道は開ける」と作家神渡良平氏は聴衆に語りかけられました。
アメージング・グレースはアメリカでは第二の国歌とも言われ極めてポピュラーな歌です。その作詞者であるジョンは自らの犯した罪におそれおののき、神に許しを請い、願わくば非人道的な慣習を変えようとしたのです。

もし、ジョンがいなければ、そして、ジョンを信じた初恋の女性メアリーがいなければ、ジョンを見出したダートマス卿と出会わなければ、オルニー村で作詞を助けたウイリアム・クーパーがいなければ、ロンドンでウィルバーホース議員がジョンの教会での説教を聞かなければ、奴隷貿易の廃止や奴隷解放はもっと遅れていたでしょう。そして、世界的なヒット曲「アメージング・グレース」はまだ誕生すらしていないかもしれません。
「心がおれなければ道は開ける」を心にとめておきたいものです。

 
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