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織り成す経営~経営に必要な基本姿勢、そしてエルダーズの責任 第16号-201 プリント メール
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2014/04/28 Monday 10:05:45 JST

織り成す経営~経営に必要な基本姿勢、そしてエルダーズの責任 第16号 谷口行利

4月10日、ある専門学校を持つ学校法人の合同入学式が挙行されました。新入生は総勢1,700名ですから、中規模4年生大学と同規模でしょうか。
その入学式には、当学校法人の運営に参画なり、寄与されている国際性豊かでかつ多方面で活躍する来賓が参画されていました。
筆者のようなシニア世代にも馴染み深いブライダルファッション業界の草分け、桂由美氏、音楽業界の草分けでポールマッカートニーさんの日本公演にも寄与された湯川れい子氏といった大変興味深い方々が名誉校長として登場。特に、湯川れいこ氏は30年来、同学校法人運営の要職にあり、音楽業界に人材を送り出してきたといいます。

 この入学式は3時間半を要しましたが、この手のイベントにいろいろ参画している筆者にとってもインパクトの強いものでした。

 第一部は、よくあるパターンです。私も大学で入学制や保護者として経験しています。所謂、偉い方々から訓示を受けることは儀礼的にもちろん大事ですが、これだけで本当に、生徒の気持ちを引き締め、マイルストーンになっているかは何とも言えないところです。

 第二部では、在校生を中心に10名ぐらいの方が、それぞれの学びの領域をパワーポイントソフトや実技・実演により、コンパクトにまとめ上げ、日本語と英語でプレゼンテーションを行い、入学制や保護者を驚かせます。”最初の授業”として、身近な目標を設定できることに繋がります。
そして、何より”産学協同教育”という理念が、このプレゼンテーションにより、明確化。在学中に実際の企業や団体との実践課題における取組みとなり、具体的な成果を求めていくものであることが伝わります。組織に一定期間参加して仕事を学び、自らを高めるという”インターンシップ”とは視点が違います。

 つまり、実践課題で企業や団体の抱える課題の抽出を受け、そこに参画し、価値提案をしていく”産学協同教育”は実社会に出る学生達に、具体的に考え行動をさせるもの。かつ、この入学式等のイベントも、音楽や演出関連の専門学校生がプロ達と創り上げる実践授業の一環でもありました。非常に的を得ています。

 第三部では、実際のOBやOGが出演するライブパフォーマンスと激励、さらにはその舞台転換のコマとして海外留学や学生生活等をガイダンスとしてちりばめ、眠くなる要素をソツなく聴かせるプロデュースとコンテンツに圧倒。

 第四部では、100名以上の先生方や学校関係者が舞台に昇り、歓迎のゴスペルライブで”数ある学校の中から、私たちを選択して頂き、ありがとう”と謝意を伝えるには十分の”おもてなし”表現に感銘しました。

 そして最後の保護者向け集会では、2Fの観客席にいる保護者達に対して、総長や名誉学長、先生方等約100名が起立の上で一列に並ばれ、総長自ら保護者に対して、子弟をしっかりとお預かりし、指導していくとの決意表明をリーダー自らがされるとともに、名誉校長は社会に送り出すための教育機関とプリンシパル(基本姿勢)を熱く語られ、保護者にも教育への共同参画を要請されたのです。

 思わず、拍手を送りました。

 多少古いデータで恐縮ですが、大学・短期大学・高等専門学校等の中途退学者が6.9万万人に上ると文部科学省のHP(※1)でも公表されています。そして、中途退学者は、その後、継続的に非正規雇用としてのキャリアを歩む割合が男女ともに高くなっていると結論づけています。閉塞感のある社会環境の中で「甘えている」という一言だけで片付けられない課題が浮かび上がります。

 実際、私の長女がお世話になった国立大学では毎年、4年生の四人に一人が未卒業であると保証人である保護者に連絡をしてきていました。

 むべなるかな、です。一方、”大学全入時代”への考え方も過去の遺物とならざるを得ないでしょう。

 社会への扉をくぐり、人生を走るのは当人ですが、我々、大人の世界、所謂、実社会でも指導者やコーチがおり、時には伴走者・ペースメーカー役が存在します。
何も、若者だけが特別でもないし、甘えているのではないのでしょう。

 では、自主性を尊重するのは良いが、自主性がなく、あるいは迷っている者に対し、学校や企業、団体はどのように接していかなければならないのでしょうか?

『やってみせ、いって聞かせて、させてみて、褒めてやらねば人は動かじ!』(山本五十六元帥)

『可愛くば、五つ数えて三つほめ、二つ叱って良き人となせ』(二宮尊徳翁)

 申すまでもなく人材を育てるということは、経営リーダーの最重要課題です。組織の理念や目的や目標を明確にし、それに共鳴した人材を教育していかなければなりません。

 その教育成果は”育つ力”と”育てる力”と”育む力”で相乗効果を産んでいきます。冒頭の学校法人は、”育てる力”を強化するために、社会の会社や団体をも教師役とみなし、”育くむ力”として保護者の参画を求めています。しかし、一番重要なものは新入生の”育つ力”に他なりません。

 きっと、皆様の会社では、新入社員や中堅社員の方の”育つ力”は十分でしょう。また、生涯現役時代を考えると幹部社員の方も常に現状否定の精神で自己啓発に励んでおられることと拝察致します。しかし、終わりはありません。

 一方、リチャード・ブランソンの発起の元に、故マンデラ元南アフリカ大統領が代表を務め、ジミー・カーター氏(元アメリカ大統領)やフェルナンド・カルドーゾ氏(元ブラジル大統領)、グロー・ハーレム・ブルントラント氏(女性で初めての元ノルウェー首相)などのようなエルダーズが「知の英断」(NHK新書出版)で示しているように、富や知恵を持つ人々を筆頭に、社会の課題解決を進めていくときに必ず、上げている点が教育の重要性に他なりません。

 立場や状況は違いますが、時代の先を行く我々、そうエルダーズは、次世代の個人を導いていく必要があります。

 ”転ばぬ先の杖”でもあり、常に、人材と組織力を高めていくために、常に、”個人”を観て(※2「人材アセスメント」)、理念や目的・目標、目標、方針の共有を計り、成長させなければならないと思います。

 私が若手社員の頃、”私の背中を越えなさい”と訓示をされた当時の役員を思い出しました。

>>>>>>>>>>>>>>>fin

 

■□■ 谷口行利(Y.Taniguchi )
中小企業診断士、一級販売士、ターンアラウンドマネジャー
高年齢者雇用アドバイザー、6次産業化プランナー&サポーター
∇∇ ONE for ALL and ALL for VALUE! ∇∇
  ~一人は皆のために、皆は誇りある価値のために!
<Mobile phone> 090-9792-6914, <Skype address> taniguchi-orinas
経営革新等認定支援機関 株式会社オリナス; http://orinas.co.jp/
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最終更新日 ( 2014/11/28 Friday 15:43:46 JST )
 
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