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No.383【今時のイギリス】-2005.11.30
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2013/11/06 Wednesday 15:32:31 JST

No.790 ≪事業を譲る側と継ぐ側!≫-2013.11.6 目加田博史

 

先週は沖縄で「事業承継」をテーマにした講演を2回行いました。1回目が設計事務所及び建設業界関係者、2回目は医療法人・社会福祉法人の公共性の高い事業経営者です。
沖縄企業の多くは19725月の本土復帰後に設立された企業が多く、創業40周年を迎える企業が沢山あり、事業承継ラッシュを迎えています。その多くは同族継承です。

譲る側の多くは創業者で、復帰に際して通貨がドルからB円、さらに円へと短期間の内に移行するという激動期を、裸一貫から、ないないづくしで事業を起こし、寝食を忘れて、7DAYS24HOURS、つまり365日昼夜兼行で事業経営してこられた方が多いのです。寝ている時も寝言で仕事の話をするぐらいです。学校での勉強も十分ではなかったでしょう。すべての価値観は仕事中心で、人生観=事業観の方です。当然、継ぐ側の子供が小さい頃は、ずいぶんとさみしい思いをしています。その反動ともいえる価値観が形成されていったとしてもなんら不思議はありません。

継ぐ側には継ぐ側の論理があります。先代や先輩が築いてくれた豊かな社会で、何不自由なく育まれ、高度な教育を受ける機会を得て、留学も普通にできる時代です。社員の誰よりも先進の知識を身につけることもできます。親が好きで始めた事業を継ぐか継がないかは子供の覚悟次第です。継ぐと決めるには様々な覚悟が要ります。子供のころにおしめを替えてくれた社員や番頭さんがいる会社に入るということは、その人たちの上に立ち、やりたくない仕事をしていただけねなばらないことを意味しておりますし、場合によってはやめていただかねばならないかもしれないのです。入社した時から「社長の子供」として特別扱いをされ、失敗する自由や現場の経験を思うように積めないこともあります。つまり知恵を身につけるチャンスが乏しいのです。

様々な経験と教訓を知恵にかえた創業者と幅広い知識を知恵だと勘違いしている後継者が、ヒト・モノ・カネ・信用の結晶である会社を継承するのですから、400メートルリレーのようにバトンを渡すだけでなんとかなるものではありません。5年~10年の長い時間がかかります。譲る側と継ぐ側で残すべきもの変えるべきものを様々な場面で意見を交わし、ぶつかり合い、最終的に納得しなければなりません。
譲る側は子供が入社してくれただけで感謝し、それで十分なのです。継ぐ側は親が産んでくれただけでそれで十分なのです。そこから、継承という作業を時間をかけて行うべきだと思っています。それぞれの言い分を検証してもあまり意味がありません。

一方、自然の摂理は「循環とバランス」で成り立っています。一人として両親なくして誕生した人はいません。その両親にも両親がいます。さらにその両親も。たどりつくところは生命の誕生、地球の誕生、宇宙の誕生です。生命には人間だけでなく、動物・植物・微生物・物質があります。どれ一つとして無駄なものはなく、すべて繋がっていることで「今・自分」があります。そのメカニズムは循環とバランスです。水は水蒸気として上昇し雲となり雨を降らして海に流れこみます。空気は光合成により二酸化炭素を酸素に変えてくれます。死ねば微生物や虫が分解者として土に変えてくれます。行きすぎたり、循環にとって不必要になるとアポトーシス機能が働き、消滅させることでバランスを取っています。自然の摂理である循環を滞らせるのは「我」です。滞ればマイナスが蓄積し、様々な問題が発生し、放置すると致命傷になります。

事業承継も自然の摂理に従わねばなりません。譲る側から受け継ぐ側に循環してゆく。自然から学ぶことが多いと思っています。

伊勢修養団の中山靖男先生の口癖は「おれがおれがの『が()』をとって、そうねそうねと『ね()』をつける」は事業承継にもそのまま当てはまります。

最終更新日 ( 2013/11/06 Wednesday 15:32:50 JST )
 
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