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2013/08/28 Wednesday 15:56:55 JST

No.780 ≪「循環とバランスが肝心だ、うん」≫-2013.8.28  目加田博史

 

ある建設会社の幹部会議での話題は、仕事をとるか、とらないかで時間を費やすことが多くなりました。アベノミクスが目指すデフレ脱却のために、公共事業の発注が活発で、将来的にも10年間で200兆円かける「国土強靭化計画」構想が勢いを増しています。減災・防災関連の公共工事の発注で建替え案件が沢山あります。一方で、施工するためには多くの協力会社のチームが必要です。いわゆる「職人さん」です。いくつかの工程の職人さんが極端に不足している状態が続いています。仕事を受けてくれる「職人さん」がいない中で、「仕事をとるのか、とらないのか」を決断しないといけません。又技術者を募集しても応募すらありません。

公共工事は現場常駐が鉄則ですので、外注で回すわけにもゆきません。落札したらしたで、人繰りと職人探しとボンド等の資金繰りで頭を抱え、失注したらしたで、積算時間が無駄になる徒労感と同時に、その穴埋めの案件を探さねばならない焦りでイライラします。受注残案件がなければ、進行中の工事が完工すれば、現場代理人は続々と本社に戻ってきて、固定費となるからです。赤字要因となる時限爆弾を抱えて経営しているのが建設業といえます。

公共工事だけでもこのような状況にある中で、消費税増税前の駆け込み需要が発生しています。個人住宅だけでなく、賃貸住宅はさばききれないほど案件が沢山あります。また、成長戦略の一環としての規制緩和がらみの補助金事業を当てにした介護施設等の民間案件や幼保一体化と待機児童ゼロ公約の実現に向けての保育所建替え需要がそれに拍車をかけます。これだけの需要がありながら、施工供給力が不足しているので、価格を高くできて儲かるだろうと思われがちですが、それ以上に原価の上昇圧力があり、利益は逆に厳しくなっているのが実情です。

膨大な仕事量を前に、処理能力はオーバーヒート気味です。どこかでトラブルが起これば連鎖的に悪循環サイクルに陥りかねません。仕事がない時からみれば「嬉しい悲鳴」ですが、手持ち工事を抱えている今は「受注するも地獄、失注するも地獄」という「本音の悲鳴」です。さあ、こういう時こそ、チャンスです。会社に循環とバランスを取り戻す絶好のチャンスです。資金の循環は工事金の入金計画から確保し、受注案件に優先順位をつけて、受注量と供給力のバランス、請負と設計施工のバランス、ヒトの成長と評価のバランス、完工高と利益のバランスを図りながら改善を進めて行きましょう。

「忙しい」という字は心を亡くすと書きます。心にゆとりを作って、コミュニケーションを図り、一旦立ち止まって、冷静に現実を直視しましょう。解決策は無限にあります。自力本願の仕事で余裕を作りながら、他力本願の仕事で決算賞与を稼ぐ仕組みをつくりましょう。

最終更新日 ( 2013/08/28 Wednesday 15:57:35 JST )
 
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