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No.406【会社は危険がいっぱい】-2006.5.17
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織り成す経営~舟を編む」そして事業承継&民事信託考-13号-2013.7.26 プリント メール
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2013/07/26 Friday 09:50:51 JST

~「舟を編む」そして事業承継&民事信託考

2012年の本屋大賞を受賞し、ベストセラーにもなった三浦しをん氏の小説を映画化した『舟を編む』を鑑賞しました。
まず、タイトル自体で選んだ”言葉”が素晴らしいですね。凡人だと映画のタイトルを『ドキュメンタリー 現代版辞書ができるまで』とか、『言葉はこうして創られる』なんて置いてしまいそうです。

 それが、『舟を編む』・・・一体どんな世界が広がっていくのか?”言葉”により創造の世界が広がります。この映画は、「大渡海(だいとかい)」という大辞典創りを15年かけて創りあげていく出版社の辞書編集部を取り巻くストーリー。ファーストフード店で若い女性達が使っている流行言葉も拾い上げ、現代にある”言葉”をいかに表現していくのかに取り組む姿勢には感動を覚えていきます。

 加藤剛、八千草薫、松田龍平、宮崎あおいの豪華キャストもさることながら、対人関係やコミュニケーション力のない松田龍平が演じる馬締氏が宮崎あおいが演じる林香具矢に、常人に読めない達筆恋文でプロポーズして、紙ではなくて、直接、声で聞かせて・・・というくだりは、やはり言葉は直接真心で、五感を使って伝えるものだと感じます。

 派手さのまったくない映画ではあるものの、グローバル化やスピード化の時代に、一つの会社そしてその傍流部門が3代いや4代といってもいい人材リレーで、23万字にもなる「大渡海」辞書を仕上げていくのは、まさに驚嘆。伊勢神宮の社殿を造り替える20年に一度の大祭「式年遷宮」で、世代間に技能伝承をしていく日本企業の矜恃に感じ入りました。

 言葉は、言霊、言魂・・・目で追うだけでなく実際に誦句を読んで5感で捉えると心が振るい立たせられる。一方で、言葉を誤って使うと、イジメにも代表されるように、鋭利な兵器にもなる。この映画を家内と観て、家庭内でも言葉を考えて使うように心がけようと反省致しました。

 さて話は変わりますが、オリナスでは今年、4月10日に『相続・事業承継の切り札!誰でも使える民事信託!!』と題し、中小企業様向けに事業承継の経営講演会を開催致しました。

 被相続人を委託者として、受託者、相続人を受益者とする枠組みの中で、被相続人が残される相続人(家族)が末永く仲良くしてほしいという”相続への思い”を、経営者交替や経営承継、資産承継を踏まえながら、形にしていく民事信託・・・オリナスは一般社団法人民事信託・相続・承継支援機構のノウハウを活用させて頂きながらより良い事業承継に貢献したいと考えています。

 いずれにしても、民事信託は不動産流通税負担を大幅に軽減し、仕組みとして倒産隔離機能を有するだけでなく、第一次受益者を存命中の被相続人、第二受益者を配偶者、第三受益者を子供というふうに、30年サイクルで指定設計できることから、”(家族への)思いを形にできる”特長があります。

まさに、同族資本中心の中小企業の事業引継や事業承継戦略の中で、大きなツールになるでしょう。
 だからこそ、相続が”争”族にならないよう、常日頃から、被相続人である先代経営者の方が、残される相続人たちに対し、直接”言葉”で語りかけて頂くことが大事であることは言うまでもありません(※)。(その上で、遺言を作成して頂くことが大事)
 ただ、経営コンサルタントとして、中小企業様の事業引継や事業再生、事業承継のバトンタッチ期に立ち会って、この相続承継に関する先代経営者と次期後継者の世代間での言葉(コミュニケーション)の少なさ、さらに次期後継者の立場に立てないでいる先代経営者の方の寡黙さに困ることも少なくありません。

 バトンタッチには必ず並走期間があり、後を確認しながら後を託して行きます。次に走るランナーに脚光が浴びせられ、走っていたランナーはコースから離れていく。いつまでも走っているわけにはいきません。被相続人である先代経営者の方は、この懸命に走ってこられたコースの離れ方「出処進退」が難しく、それが故に最後の大仕事となります。
それが、”相続税の対策”の対策に終始すると、後後禍根を残します。そういう意味で、残る”家族”の交流と幸せを願いつつ、”相続の対策”をしっかり決めていくことが大事でしょう。だからこそ、”思いを形にする”という今回の民事信託の視点は、それを再認識できるものでした。

 ところで、映画『舟を編む』で登場する現代の世相や現代語に柔軟な「大渡海」辞書がこの世で販売されるなら、この世知辛い事業承継局面での被相続人の「出処進退」をどのように訳していくのでしょうか。
私も、「後を託す人材との共感と共同作業を通じて、憂いのない自らの退き方」というふうに訳してみました。馬締氏は「大渡海」に採用してくれるでしょうか()

 日常、何気ない”言葉”が周囲に対して大きな”意味”を持ちます。特に、力や影響力のある立場になればなるほど、新人、新入社員、自らよりも立場の弱い部下の方々にかける”言葉”を選びたいものです。

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簡単にチェックできるオリナス「事業承継チェックリスト」pttp://www.orinas.co.jp/n-shoukei/index.html
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最終更新日 ( 2013/10/25 Friday 10:15:57 JST )
 
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