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2013/05/15 Wednesday 10:26:20 JST

No.765 ≪アベノミクスと財務状態 その6≫-2013.5.15

 

4月10日号より、アベノミクスについて連載で分析をしていますが、今回はその6回目です。荒唐無稽で異常ともいえるアベノミクスのような大胆な経済政策が必要な背景には、日本の置かれている経済的な環境があります。ご存じのように、日本国の財政は約500兆円の債務超過状態です。しかも、年々悪化しています。小泉政権後期の2008年3月末で負債が977兆円、債務超過は283兆円でしたが、2012年3月末には負債が1088兆円と5年で111兆円も増えて、債務超過額は459兆円にも達しました。今では国の予算110兆円と大規模ですが、その約半分に相当する54兆円が国債の発行で賄われており、その支払金利は年間20兆円に達しています。つまり、金利を支払うために借金をするサラ金地獄のような環境にあります。従って、国債金利が少しでも低くなろうものなら国は支払を減らすことができるので大歓迎です。
これらのデータは財務省のホームページで公表されていますので、見ておいてください。

この国債という債券を日銀がほとんど買い取るというのがアベノミクス第一の矢です。しかも、国債のヘビーユーザーであった民間銀行に買わさないばかりか、運用資産として持っている国債も日銀に売れといっているのです。2年で2倍のマネーを市場に供給する政策プランがこれです。一般預金者はせっせと貯金しますので、銀行は仕入だけしていたのではビジネスになりません。融資したり運用しなければ、持っているだけでは利息もゼロなので、利回りを求めて株や不動産や金融に大量の資金が流れ込むことになります。株価や為替が毎日のように記録更新している背景にはこのようなことが起きているのです。

債務超過とは言え、国民が国を信用しておれば、すぐには破たん崩壊することはありません。頑張って経済を成長させて、景気を良くし、家計をよくしてゆけば税収も増えて、借金(国債)の返済(償還)も順調に進み、それほど国債を発行しなくても自前の資金(税収)で、国家経営ができるようになります。だからどうしても経済成長は実現しなければなりません。
もし、国民が国に不信を抱きだすと、自国通貨よりも安心できる通貨を持とうと考えます。そうするとかっての中国やロシアのようにドルやユーロとの交換比率が高くなり、円は紙くずのように価値が下がってゆきます。これが進みすぎるとハイパーインフレとなってしまいます。国民が日本人であることに誇りを持ち、国を信じ、円を信じている限りにおいては、財政が債務超過であっても、改善してゆくことができます。

そして、すごい事実としては、民間企業の財務状態がすこぶる良いのです。財務省の「法人企業統計(平成23年度)」によると、民間の内部留保は約511兆円あります。売上高合計では1381兆円、粗利益は330兆円で粗利益率は24%になります。長期借入金は296兆円、短期借入金は163兆円ありますが、内部留保が511兆円で自己資本比率は35%になります。
これに個人の家計の貯金が1450兆円ありますので、日本国は債務超過でも、国全体としては1500兆円の資産がありますので、対外的には安全な国になります。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2013/05/17 Friday 12:14:57 JST )
 
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