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No.757 ≪人手不足に要注意≫-2013.3.21 プリント メール
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2013/03/21 Thursday 10:17:57 JST

No.757 ≪人手不足に要注意≫-2013.3.21

 

「ヒトが蒸発した」というのが実感です。3月は年度末ということもあり、例年、求人が難しい時期です。しかし、4月に入ると一気に応募が増えるものです。ところが、今年はどうも勝手が違います。私たちの顧問先は建設関連、医療、化学品、非鉄金属、食品製造と比較的広範囲にわたっていますが、求人が思惑通りできている企業がとても少ないのです。新卒を毎年定期採用している企業はさすがに安定していますが、それでも期待通りの求人はできていません。中途採用やパート採用をしようとすると、要望を満たす応募者は極めて少なく、あまり積極的に採用したくない方ばかりなのです。一体、どうしたのでしょう?

特に建設分野では、アベノミクスで積極的な財政出動が期待されるために、公共事業の入札チャンスを生かそうと、どの会社も有資格者の採用に積極的です。「年齢不問、70歳でも可」ですが、それでも反応はありません。人材斡旋の会社に問い合わせても、「建設業の有資格者は登録が極端に少なく、ほとんどが口コミで動いています」とそっけない。ならば、他社はどうかと聞いてみても反応は芳しくありません。
一体、どうなっているのか、いまだにわかりません。一説には東北復興に回っているのではないかとささやかれていますが、東北に移動しているような情報はありません。高齢化による引退もあるでしょうが、原因がはっきりとわからないのが実情です。

医療の分野、中でも歯科の分野でも、医師や歯科衛生士の求人が異常なほど難しいのです。特に、歯科衛生士はどのクリニックも喉から手が出るほどほしいのです。不足している要因としては、歯科衛生士学校が2年から3年に延長になったことが大きいようです。2年で資格が取れるから歯科衛生士になったけれども、3年かかるのであれば、待遇面で有利な看護師になろうという人が増えて、進路変更していることがあります。従って、今後とも慢性的に不足する可能性があります。さらに、小規模な職場が多いため、育児休職よりも育児退職になってしまい、職場復帰するころには技術の進歩が速く適応できなくなっているという事情もあります。一説によりますと、歯科衛生士の職場復帰は50%もないそうです。

他の職場でも、経営環境が変化しているために、要求される人材像が変化しています。自社製品の知識だけでなくコア技術もわかる営業マンが当たり前になってきています。営業マンに技術を習得させるか、技術者に営業センスを身につけさせるかしなければなりません。また、グローバル企業との取引が増えているため、語学に堪能なことも常識になってゆくと考えられます。

今までの求人や人材採用のやり方を根本的に見直し、ワークバランスやワークシステムを再構築する必要が出てきています。
いつの時代も人材は不足していますが、人材を育成するためには応募がなくてはなりません。将来のことを考えれば、継続は力なりというように、大学教授とのパイプを太くして毎年紹介してもらえるように受入体制を整えることと、新卒のリクルート体制を再構築しなければやってゆけなくなるかもしれません。働き方の多様化で、様々なオプションも必要になるでしょう。価値観の異なる人たちのベクトルを合わせる仕組みも開発しなければなりません。

3月の人材蒸発の原因は定かではありませんが、今までにない現象が起きていることは事実です。社会構造が質的に変化していることを意味しています。特に、中小企業が採用する力を構築するには長い時間を要しますので、人材採用を経営戦略の大きな柱にしてゆく必要があります。いままでの常識は一旦捨てて、原点に戻って「ヒト」に関わらねばならないときが来ているようです。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2013/03/29 Friday 12:55:53 JST )
 
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