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No.755 ≪無借金経営を目指す≫-2013.3.6 プリント メール
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2013/03/06 Wednesday 14:31:17 JST

No.755 ≪無借金経営を目指す≫-2013.3.6

 

いつの世も経営者の願望として根強くあるのは、実質的な無借金経営です。インフレ目標を設定して金融緩和と財政対策と成長戦略を掲げて邁進しているアベノミクスで景気の先行指標と言われる株価は上昇を続けており、着実に円安が進み、輸出企業は好業績を発表しています。ムードはウキウキ、しかし、足元はヒヤヒヤという感じです。顧問先の動向をみても見積り件数や引合件数は確実に増えており、仕事が増加している印象はありますが、価格は逆に、以前以上に厳しさを増しており、受注辞退をしなければならないような案件も増えています。円安も手伝って、資材や材料価格が上昇するため、従来と同じ条件では利益がでなくなっているにもかかわらず、価格があがらないのは、商圏を守るために安値受注をするところが必ず出てくるからです。特に、建設業界でいえば、公共事業の入札方式は最安値の落札価格が次の設計単価に反映される仕組みなので、デフレスパイラルが構造的にビルトインされているともいえます。入札方式を改めない限り次第に、民間工事の方が利益が出るようになるでしょう。

このような経済環境の中で、会社を自力本願で防衛するには、借入金を減らし、実質無借金化してゆかねばなりません。数年間は、今まで以上に不透明感が漂いますので、少しでも未来を確実なものにするために行動する必要があります。借入金が必要になる原因は、大きくいえば、運転資金と設備投資の2つです。当然与信管理はいままで以上に徹底しなければ泣きっ面に蜂の状況になります。
この2つにメスを入れて、構造改革を始めましょう。

必要運転資金は売掛債権(売掛金と受取手形)と在庫高から買掛債務(買掛金と支払手形)を引いたものです。たとえば、売掛債権と在庫が3億円あり、買掛債務が2億円ならば、運転資金は1億円必要になります。この1億円が手元現金で賄えれば良いですが、なければ借入金が必要です。逆に、買掛債務が4億円ならば、運転資金はマイナス1億円になりますので、借入金も手元資金も不要になります。逆に手元に現金は増えてゆきます。
もっと良いのは、現金で販売して、掛けで支払えば、運手資金は不要です。
売掛金の回収期間と買掛金の支払期間も大きな要因です。回収期間が2か月で支払期間が3カ月なら、手元資金が溜まります。逆に、輸入商品の販売のように支払が先行して、回収が後になる場合は売り上げが伸びれば伸びるほど資金需要が増えるため、限界利益率が60%以上なければ、金融機関との関係は極めてデリケートでナーバスなものになってきます。

これに設備投資がからんできます。企業の成長戦略にとって生産技術的に不可欠の設備投資は今後かなりの頻度で出てくるでしょう。それを自前主義で行動していたのでは、資金がいくらあっても足りません。最近ではシャープやPanasonicの事例のように大型投資の後での景気後退は優良企業を一気に破綻予備軍に変えてしまいます。
当面はアウトソーシングやOEMを活用して、ファブレス化も視野に入れて柔軟に対応しなければなりません。実質無借金のための道標をたててゆきましょう。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2013/03/08 Friday 13:31:28 JST )
 
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