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No.381【「人はコストではなく資源だ」】-2005.11.16
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No.752 ≪今がよけりゃ発想≫-2013.2.13 プリント メール
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2013/02/13 Wednesday 14:36:14 JST

No.752 ≪今がよけりゃ発想≫-2013.2.13

 

「日本は、無理して成長戦略を取らなくても、幸せな生き方ができるのはないか。」これは、同年代の友人の主張です。さらに続けて「日本より小さな先進国で幸せな国はいっぱいあるのだから、時間をかけて徐々にサイズダウンして行けばうまくいくはずだし、急激な成長やグローバル化は害の方が大きい」と言います。
この意見に対して、「心情的には一理あるな」と思いつつも、現実的には賛成できないと思いました。心情的に一理あると思ったのは、ベルリンの壁が崩壊し、バブル崩壊後、デフレが進んだこの20年間は、ある意味で安定していたといえるからです。局面的には激動の時代でしたが、大局的にはデフレで円高、株安、低成長で安定していたように思います。それで生活が逼迫したわけではないし、慣れてみればそれなりに楽しいということでしょう。それに引き換え、最近の円安、株高及び成長戦略は、久々の高揚感をもたらしましたが、急激な変化により、新たな決断を迫られたり、騒々しく、せわしなさがましているのを感じているからでしょう。

遠い昔に経験したことのある高揚感の記憶は、まだ実態を伴わないのでムードにすぎませんが、次第に現実化してゆくと感じています。しかし、一方でさらなる格差を生むことも間違いないと思います。今まで成長を経験したことのない40才未満の若い人たちにとっては潮目の変化が一段と厳しさを増したように感じているようです。収入や待遇は改善されず、顧客要求がとどまることを知らず、仕事量は増える一方で、うまくゆかないのは自己責任にされるという感覚です。これらの変化をチャンスととらえるかピンチととらえるかで未来が変化します。

サイズを落としても安定や安住を求めるのは手法が間違っているのではないかと思います。私たちは時間と同様に前進することしかできないし、普遍的な安定・安住を求めて常に現実を変革してゆくことをビルトインされています。国も同様で、今が心地よいからと言って今の安定や安住を求め続けると、将来がありません。経済は生き物ですからサイズは結果として変動するでしょうが、常に成長発展を志向しなければならないと考えています。そのもっとも中心にあるものは「品(ひん)」ともいえる「文化」ではないかと思います。世界中で日本人のパスポートは一番高い値段がつくといわれています。世界が認める「よい国」だからでしょう。その価値は経済的なサイズでは計り知れないものです。3.11の東北大震災で世界を感動の渦に巻き込んだ日本人魂は誰かに指示されたものではありません。誰もが自然と取った行動です。これは文化の力としか言えません。この文化を世界に普及させてゆくことで、世界の成長発展に貢献することが求められているのでしょう。その基盤となるのは、やはり経済的な裏付けだといえます。
安定・安住を打破して変化を取りこまねば、世界の流れに取り残されてしまいます。20世紀の世界の奇跡と呼ばれた戦後の復興成長は、日本を世界第二位の経済大国にまで発展させてきました。その根源は日本人の持つ勤勉さと誠実さだといえます。「上見て生きて、下見て暮らす」というのは母の口癖でした。坂の上の雲に象徴されるような高揚感は日本人のメンタリティにあっているのではないでしょうか。

企業はおきかえれば、多くの競争関係にある中で、常に成長発展を目指す存在です。それは売上高という規模の成長だけでなく、社風や人材や品質、信用という面において成長発展を義務づけられています。それをおこたった途端にお客様から見放され、一気に衰退してゆきます。企業は存続することがもっとも重要な要素です。存続するには資金が必要で、その資金を生み出すのが人材であり、関係先であり、信用であり、品質です。それらが相まってお客様が評価され、存続資金を提供してくださいます。これはいわば「文化」の力です。表現を変えれば理念や哲学ともいえます。人間性や企業性を磨きあげて、よりよい会社づくりをしながら会社を発展させてゆきましょう。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2013/02/27 Wednesday 11:46:57 JST )
 
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