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No.386【感動的な明太子】-2005.12.21
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No.750 ≪夜明け前の暗さにご注意≫-2013.1.30 プリント メール
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2013/01/30 Wednesday 09:06:03 JST

No.750 ≪夜明け前の暗さにご注意≫-2013.1.30

 

安倍政権が誕生し、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「民間投資を喚起する成長戦略」の3つを基本方針としたアベノミクスを提唱し、2%のインフレ目標の設定や行き過ぎた円高の是正、無制限の量的緩和、大規模な国土強靱化、日銀による建設国債の引き取り等、活発な動きを見せて、日銀とのインフレ目標の設定や円高の是正は目に見える形で進行しつつあります。
マクロ的にはデフレ脱却と成長戦略が機能してゆくと淡い期待が膨らんできているのではないかと思います。

円高の是正を見ても、安倍総裁が誕生した2012926日 1$77円、野田総理が解散予告した1114日 79円、解散宣言した1116日 81円、安倍政権が誕生した1226日 85円、そして、通常国会が始まった2013128日は91円になりました。この4カ月で14円の円安になったわけです。トヨタは為替が1円円安になれば350億円の利益が出るといわれていますから、企業努力とは無縁のところで、4900億円の利益が確定したわけです。大企業、とりわけ、輸出型の企業にとって、円安は大きなフォローの風になり、そこを取引先としている企業は受注が増えるのと価格交渉がやりやすくなるという追い風が吹きます。一方、輸入型の企業の場合は原価が自動的に上がるので、利益率が圧迫される確率が高くなります。

相当乱暴な見方ですが、2011年のGDPは約470兆円、上場企業の売上高は約587兆円(2009年実績)、付加価値は約46兆円なので、原価としては約541兆円、4次取引先まで含めて、その付加価値率を10%程度と見込むと、上場企業関連の付加価値合計は約262兆円、これはGDPの約55%に相当します。(詳細データで検証していませんので概算です)
上場企業が少し上向けば、6割がよい影響を受ける可能性があることを意味します。現実には、上場企業が利益を出している時でも待遇は変わらず、取引先には厳しいコストダウンを要求していたので、楽観的にはとらえられませんが、将来的には明るさが出てくることは間違いないと思います。

中小企業にとっての問題は、その好影響が具体化するのは、3年ぐらい先だという認識を持たねばならないことです。その間、取引先からの要請等で、設備投資や人材投資が前倒しで必要になるでしょうから、いままで以上にコスト改善や管理をきめ細かく行わないと、デフレの時よりも厳しい環境になるようことです。「夜明け前が一番暗い」とよく言われますが、このことを言っているのでしょう。
楽観せず、コツコツとお客様訪問を重ねて、情報を収集し、お客様の問題解決に貢献できるような提案を事あるごとに行わねばなりません。さらに、人材の質的向上はいままで以上に求められるので、人材育成は不可欠の経営課題となります。お客様が取引先に難題を丸投げしてくる可能性が高くなるからです。いままで以上に計画を立て、PDCAを回して、ベクトルを合わせることが重要です。

デフレの時期は冬眠状態のように大きな変化はありませんでしたが、インフレの時期は春になってさまざまなものが一斉に目覚め動き出すので、いままで以上に注意が必要なのです。
足元をしっかりと見据えて着実に前進しましょう。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2013/02/08 Friday 10:30:15 JST )
 
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