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114号-小さなミスに潜む改善機会- プリント メール
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2012/12/21 Friday 11:44:59 JST

経営に役立つISOシリーズ 114号-小さなミスに潜む改善機会-

 

食品製造業A社は、ISO9001の認証取得以来、2回目の更新審査を迎えました。管理責任者が審査を受けています。

審 査 員:3年間の運用の中で、クレームの発生状況はどのように推移していますか?

管理責任者:3年前に比べるとクレームは半減しています。これはISOに取り組んできた成果だと思います。

審 査 員:直近では、2件のクレームが報告されていますね。これらについては製造部で是正処置を取っていることを確認しました。製造部審査では、それ以外に工程内で不具合が発生していることを確認しましたが、これらへの対応はどうしていますか?

管理責任者:例えば、パッケージの不良を社内検査で発見してやり直しをした、というようなものですね。

審 査 員:そうです。

管理責任者:小さなミスについては、修正を確実にして、それを検査で再確認した上で次の工程へ送っています。これらについて是正処置が必要な重大な不適合とは考えていません。

審 査 員:それらの小さなミスの発生状況については把握していますか?

管理責任者:毎日の日報で、製造部から報告は上がってきますので、毎日確認しています。

審 査 員:例えば、製造日の打ち間違いが年間でどれくらい発生しているかについても把握していますか?

管理責任者: 年間の件数などは把握していません。

審 査 員:先ほどの製造部の審査では、最近2~3ヶ月の日報を見せて頂きましたら、発生件数は多いように感じました。小さなミスは1件では影響度も少ないかも知れませんが、年間で相当の件数になっているならば無駄なコストがかかっていることになりますよ。

管理責任者:なるほど。小さなミスで片付けていますが、まとめてみると大きなミスとなるかも知れませんね。審 査 員:そうです。小さなミスがどれくらい発生しているかを社長や管理責任者が把握できるように「見える化」の工夫をしてはどうでしょうか?それを見て現状のままで良いのか、もしくはコストダウンのチャンスがあるとか、リスクが潜んでいるかという判断をしてもらえば良いと思います。現状ではその判断ができるような情報が集まっていませんから判断ができてないと言えるでしょう。

管理責任者:分かりました。仕組みを見直します。

ミスではあるけれど、「小さなミス」として、部門で修正処置を行っている例をよく見かけます。1件1件の不具合としては、コストやリスクも小さいものですが、発生件数や発生傾向によっては「手を打つべき」と判断される状況もあり得るものです。今回は、小さなミスや不具合への対応を提案します。

ご提案1 部門の小さなミスの「見える化」を図りましょう
 各部門の小さなミスは、日報や口頭によって報告されているでしょう。しかし、それが月間、年間ではどれくらいの件数が発生しているか、状況はどうかをトップが把握していることは少ないかも知れません。「小さなミス」で片付けられている事に改善のチャンスがないか検討して、必要と判断したならば、月間、年間の報告を行う様に部門に指示を行いましょう。

ご提案2 結果を評価する機会をつくりましょう
 月間の幹部会議やマネジメントレビューにおいて報告された結果を検討しましょう。そして、「年間の件数が想定しているよりも多い」、「増加傾向にある」などのシステム改善の必要性を発見したら、是正処置や予防処置を発動しましょう。

まとめ
 不具合に関して部門が見るべき視点とトップが見るべき視点は違います。トップが的確な判断ができるために「小さなミス」のデータ分析を確実に行いましょう。

 

以上

 

根橋弘行

最終更新日 ( 2012/12/28 Friday 11:38:39 JST )
 
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