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No.730 ≪直感を大切にしよう≫-2012.9.5 プリント メール
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2012/09/05 Wednesday 09:17:05 JST

No.730 ≪直感を大切にしよう≫-2012.9.5

 

NHK大阪放送の日曜日朝の番組で「ルソンの壺」という情報番組をご覧になった方も多いと思います。中でも2012年8月26日の株式会社バリュープランニング 井元憲生社長の魔法のパンツの話は大変感激しました。アパレルメーカーの社員だった井元氏は、流行のデザインを追いかけて多種多様の服を作り、シーズン前には早々とバーゲンにかけ、売れ残ると二束三文でたたき売り、挙句の果てに廃棄するのが常識の業界のあり方にかねがねから疑問をいだいていました。そこで、デザインとは無縁ともいえる女性用ストレッチ・パンツ専門で起業する事を決意されました。多くの方に無謀だと反対されたそうです。パンツは1つ持っておれば、上着のようにシーズンごとに毎年買うものではないため、すぐに行き詰まるというのです。

しかし、井元氏はあきらめずに、しわにならない、足が長く見えて、バックスタイルのきれいなパンツにこだわり、伸縮性のあるストレッチ素材を開発し、商品化してこられました。今でこそ、ストレッチ素材は当たり前になっていますが、それでもシングルストレッチが大半で横糸か縦糸にしか使われていないため、どうしても、しわができます。井元氏がこだわったのはダブルストレッチ。縦糸も横糸もストレッチ糸を使って織るのでタテ・ヨコともしわにならず履き心地が抜群で動きやすいのが特徴です。しかし、そのような糸を作ってくれる加工メーカーがなく、50-60社に断られ、それでもあきらめずに探して見つけたのが、今のパートナーだそうです。
販売方法にも工夫があり、円筒形の容器に入れて、壁面を利用して陳列されていますので、一般的なハンガーディスプレイに対して大量陳列を可能にしています。「B-THREE」というブランド名で全国に専門店展開しておられ、1号店の開店から12年たって202店舗にまで成長しています。ユーザーさえ気づいていなかった潜在ニーズを見事に顕在化できた事例です。日本はデフレの真っただ中で不況風がビュンビュン吹いている間の出来事です。

この番組を見ながら頭に浮かんだ言葉が、「人の行く裏に道あり花の山」という相場で使われる言葉です。皆が注目していない市場や分野に商機が潜んでいるという意味ですが、まさにその通りだなと思いました。井元氏の素朴な疑問は、毎年大量に生産され、廃棄されてゆく業界のあり方に疑問をいだき、本当にこれで良いのかという素朴な疑問が起業の原点になっています。この素朴な疑問が経営的にみれば直感といえます。その直感を大切にすることによって会社の未来が見えてくるものです。

しかし、井元氏も創業してなかなか売れなくて、方針がぶれたそうです。パンツ以外に手を出したもののうまくゆかず、結局、原点に戻って、パンツ一筋に邁進して、現在の成功があるようです。
うまくゆかないときは迷いが出てきます。自分の考えは間違っているのではないか。世の中のニーズとずれているのではないか。このままこだわって続けるのはまずいのではないか。迷いは不安を引き寄せます。不安は自信を奪ってゆきます。こうなるとアリ地獄のようにブラックホールに落ち込んでなかなか抜けきれません。そんな時は、原点に戻って、初心を思い起こして、今までのプロセスをトレースしてみることです。
まだ市場性のなかったストレッチ糸を開発するには技術とコストがかかります。しかも伸縮率の高いダブルストレッチ生地を使うと、通常の生地の半分しか生産できませんので商品も相当割高にならざるをえません。技術的に難易度が高く、コストも高いのだから商品も高くて当たり前とは言えないのが現代です。お客様が探し求めていた履き心地の良さと足長美脚のきれいなバックスタイルとしわにならない機能性の値ごろ感がフィットしてブレイクしている
B-THREEの今後の展開を注目してゆきたいと思います。

目加田博史

最終更新日 ( 2012/09/14 Friday 12:38:49 JST )
 
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