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No.729 ≪百姓ができればなんでもできる≫-2012.8.29 プリント メール
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2012/08/29 Wednesday 14:13:39 JST

No.729 ≪百姓ができればなんでもできる≫-2012.8.29

 

私の生まれは兵庫県川西市の妙見山のふもとにあり、東にゆくと大阪府豊能郡能勢町の県境、北に行くと京都府亀岡市の県境に接する山中にある村です。山間地の農地は細切れの変形で、棚田が多く、機械化が難しい場所です。水源が限られていますので利用する順番があり、兼業農家だった実家はなかなか日程調整が難しく苦労をしていたようです。子供時代に百姓仕事の一端を担って育ったこともあって、百姓仕事ができればたいていの仕事は苦にならないというのが実感です。

今はもっと近代的科学的に行われていると思いますが、当時の作業を要約すると。作物を収穫するために、土づくりをします。固まった土を砕いて空気をたっぷりと入れ、日光消毒の後、石灰で土を消毒します。ころ合いを見て堆肥や肥料をまいて、土に栄養を与えます。整地をして、種をまきます。水をやり、芽が出てくれば一安心。その後、雑草を取り、間引きをして、丈夫に育つように手入れします。成長すると、タイミング良く収穫しなければなりません。収穫した作物は等級ごとに区別して、伝票を起こし、農協を通じて出荷します。青果市場のセリで値段がつきますので、売れると農協から伝票がきます。肥料代や運賃、販売手数料を引くともうけはセリ値の1/3ぐらいです。1パック200円で売れたイチゴは手取り60円というわけです。100P出荷して6000円が手取りです。

また、農業は天気次第ですから、晴れの日にしかできない仕事と雨の日にしかできない仕事があります。害虫が大量発生することもあれば、台風で全滅することもあります。害獣に荒らされることもあり、いつもリスクと隣り合わせです。それらを24時間、常に気を配らねば良い作物はできません。田植えをすると田んぼの周りにはイノシシや猿、タヌキの侵入防止のための電柵を張り巡らします。それだけでは追いつかないので、子供の仕事として、カラスから稲を守るかかし作りや、夜中のイノシシ脅しに使うくすべ(ぼろきれ)に、夜遅く山奥の田んぼまで火をつけにゆくのも子供の仕事でした。私にとっては真夜中の山道を独りで行くのが怖くて怖くてたまらない最も嫌な仕事でした。
天候や環境に応じて常に先手を打ちつつも、被害にあえば、黙々と対処しながら耐え忍ぶのが農夫の仕事といえます。

家族総出で、ほぼ24時間農作業をしても、実入りは、新入社員の年収にもなりません。しかも、自然(天候や害獣や害鳥、雑草、害虫等)に文句を言うこともできず、丹精込めて作った果物はハイキング客が勝手に入り込んで取ってしまう。彼らは自然にできていると思っているので罪の意識が全くないので困ったものです。このような農夫の仕事ができれば、どんな仕事も楽なものです。私も含めてほとんどの人は村を出て、百姓以外の仕事についています。百姓ができれば、どんな仕事も苦になりませんから、成功するでしょう。どんな仕事であれ、今の仕事に感謝して、精魂こめて、工夫を凝らして精進しましょう。

村のその後:村に残った一部の人は、安心安全な作物を要求する社会的なニーズに適応して、かっての農夫の心、つまり環境適応した先行管理ノウハウはそのままで、無農薬栽培をして付加価値を付け、直販流通で安定供給を図り、直営売店で現金収入を稼ぐことができるようになり、百姓はもうかる仕事に変貌しつつあります。さらに、互いの土地を統合し、広大な面積を機械化したり工場化して作物を作る機運も出てきており、今後が楽しみです。

 

目加田博史

最終更新日 ( 2012/09/12 Wednesday 16:48:46 JST )
 
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