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No.719 ≪権利と義務≫-2012.6.13 プリント メール
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2012/06/20 Wednesday 12:58:21 JST

No.719 ≪権利と義務≫-2012.6.13

 

かって、現代文明の発祥の地である古代ギリシャでは主権者である民衆からリーダーを選出するという民主主義という政治形態を生み出し、哲学者として有名なプラトン、その弟子アリストテレス、ソクラテスなど高名な偉人を数多く輩出しています。紀元前400年前より、市民主権の都市国家であったギリシャ・アテネでは主権者の市民の権利は選挙を通じての国政への参加でした。権利があれば当然のことながら義務もあります。義務は武器を持って祖国を守ることでした。通貨での納税は必要なかったけれど、血税としての兵役が課されていたというのです。この軍事力で勝ち取った属州の市民は納税の義務を負いましたが、兵役の義務を負っていませんでした。属州のトップはローマの市民権や議員の資格も与えられたと言います。従って、ローマ帝国では属州からの離反はほとんど起きなかったのです。

この考え方は、アレクサンダー大王の死後、ギリシャが衰退した後は、ローマに引き継がれ、ローマ帝国を形成しました。そのローマもキリスト教の普及とともに衰退してゆきましたが、基本的な考え方は世界中に広がりました。
当然のことながら、権利の主張は義務の履行を伴います。貴族は率先して祖国防衛の義務を負うというノブレス・オブリージュもそんな流れの一環でしょう。権利と義務が分離されると、そこにはカオスが発生します。権利と義務は経理における「11対応」と同じで、決してばらばらに動かしてはいけないものです。この考え方が徹底していた古代のギリシャ・ローマは強大な帝国を作りえたのでしょう。

そのギリシャが大揺れに揺れています。それまではオリンピックの聖火の採火儀式以外では、ほとんど存在価値がなかったような印象を持っています。今回は、ギリシャの財政破綻により、政治が混乱し、緊縮派か成長派か、ユーロ離脱かユーロ維持か世論を2分して再選挙がおこなわれました。
ユーロ離脱となれば、次の火種はスペイン、ポルトガル、イタリアと飛び火し、ユーロ圏は負のドミノ倒しになり、戦々恐々としている状況です。先日(2012617日)の再選挙の結果では、緊縮財政派の政権が勝利して、ユーロ圏にとどまることが決まったようですが、不安が払しょくされたわけではありません。政権基盤が脆弱なうえ、反対者が多い国内世論をまとめきれるかどうか。一時的な危機の先延ばし効果はあると思いますが、結果的に事態を悪化させるだけかもしれません。

リーマンブラザーズ破たんから4年経過して、今度はモルガン・スタンレーから同じデリバティブCDSで巨額損失が明るみに出ました。2008年に国際決済銀行が発表したデリバティブ総額は680兆ドルとなんと、実体経済(世界のGDP合計、2007年で約55兆ドル)の約12倍に膨らんでいます。どこかで誰かが小さなミスを犯せば、翌日には全世界が凍りつくような時代に私たちは住んでいるのでしょう。経済は政治や軍事と異なり、仮想経済(デリバティブ)が実体経済を支配している面があるので、何が起きるかわからないのが実態です。

実体経済の中で、現実的な経営を行っている私たちがやるべきことは、フェロー(社員・仲間)のレベルアップとそれが実現できるスキルとツールの開発を積極的に行い、私たちの提供する商品やサービスを真に求めておられるお客様を開拓し、継続的にご満足いただけるよう工夫や改善をしてゆくことに尽きるでしょう。その経営を確実にする意味で、「入るを図って出を制す」ことで存続を確実なものにしてゆくことです。すべての仕事は11対応させて、誰もが見えるようにしなければなりません。見栄や浪費は衰退のはじまりです。これらの義務を果たした人が生き残り成長する権利を手にすることができるのです。

目加田博史

最終更新日 ( 2012/06/20 Wednesday 12:59:29 JST )
 
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