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No.661 ≪やってみないとわからない≫-2011.5.11 プリント メール
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2011/05/11 Wednesday 14:43:00 JST

No.661 ≪やってみないとわからない≫-2011.5.11

 

大変うれしいことに、それぞれの顧問先で目標達成が相次いでいます。なかでも特にうれしかった事例をご紹介します。住宅建築のプロジェクトの事例です。
住宅建築は確認申請がおりた所から始まります。まずは積算です。分厚い図面とにらめっこをして、材料の数量と必要な人員工数(これを人工と言います)を拾い出し、積算単価を掛けて概算原価を出します。普通、数社の競合がありますので、施主様へ提出する見積は市場価格を勘案して決めなければなりません、通常は積算で求めた概算原価の80%程度になります。これでは、20%の赤字では無いかと思いきや、実際の価格は建設現場の状況や規模や条件や市況及び在庫のだぶつき等が影響して、相当違ってきます。
私たちは、受注金額の、10%~15%を本社利益分として天引きして、その残りを代理人に降ろします。これが代理人が使ってよい実行予算の上限になります。
天引き後の請負価格に人工原価を30%程度見込み、それを人工単価で割ったものを使ってよい人工目標とします。例えば、1000万円の人工原価があれば、人工単価が2万円の場合は、使ってよい人工目標は500人と言うことになります。これには下請や協力会社の人工も含め現場に出入りする全ての人工を含んでいます。

この人工を毎日チェックして、現場が目標人工以下になるように工程を組み変えてゆきます。全体の進捗率が50%なのに人工の消化率が50%以上の場合は赤字になる可能性が高くなりますので、後半の工程を組み変えて、改善しなければなりません。
工程の変更は段取りを考えないと却ってトラブルのもとになりますので、代理人の最も重要な仕事になります。通常の代理人は着工時に作成した工程を組みかえるのを嫌がります。しかし、組み変えないことには利益が出ないのです。この作業を忠実にこなした代理人は実行予算段階で5%しかなかった粗利益を、15%まで高めてくれました。本社の天引き分も含めると25%以上の利益を出したことになります。
毎日、数字とにらめっこしながらの施工ですが、人工が減れば、利益になると信じて、人工を減らす工夫を徹底的に行いました。施主とのコミュニケーションをよくして、信頼関係を勝ち取ることで、施主から変更は有償追加工事になります。日頃のコミュニケーションが悪い場合はこれがクレームとなり無償追加工事に変わってしまいます。段取りがよいと協力会社も効率よく仕事ができますので、結果的に工期短縮になります。
工期の短縮は原価削減を意味まします。最終的に、この住宅建築プロジェクトは、当初の利益目標を倍増して終了しました。

やってみないとわからない建設工事でも、人間の働き具合をマネジメントしてやれば、いくらでも付加価値は出てくることを意味しています。ベテランになればなるほど、利益が出ない理由やリスクをおなかいっぱいになるぐらいあげてくれます。しかし、なぜそのような理由やリスクになるのかを、具体的に証明できる人は皆無です。不安だけもって現場に入ってもろくな結果にはなりません。それなら、やってみないとわからないのだから、人工管理を徹底して、人工目標より少ない人工にする方法を考えて、実行に移す方がよほど素晴らしいのです。それを見事に証明してくれました。

やる前から、できない理由を並べるよりも、どうすればできるかを工夫して取り組んだ方がはるかに楽しいものです。

No.661  やってみないとわからない-2011.5.11.pdf

目加田博史

最終更新日 ( 2011/10/06 Thursday 15:21:36 JST )
 
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