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93号-プロセスの妥当性確認を活用する- プリント メール
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2011/03/11 Friday 12:33:43 JST
経営に役立つISOシリーズ 93号-プロセスの妥当性確認を活用する-

 

 

建設会社A社は、ISO9001の認証取得以来4回目の更新審査を迎えました。審査の最終段階で管理責任者が審査を受けています。

審 査 員:さすがに、ISOに長い期間取り組まれているので、各部門の皆さんはシステムをよく理解して取り組まれていますね。システムが充実しているのが分かりました。

管理責任者:ありがとうございます。まだまだ十分でないですが、社長から「経営に役立つISO」にしようと言われて努力しています。

審 査 員:「経営に役立つISO」にするためには、「7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」をもっと上手く使っていくと良いと思いますよ。社内検査をしっかりやって小さな不具合も妥協せずに直した上でお客様に引渡していることは素晴らしいと思いますが、今後は手直しがもっと少なくなる方法を検討していく必要があるのではないでしょうか?

管理責任者:もちろんそうです。

審 査 員:検査前に工程の管理をしっかりやるというのが、「プロセスの妥当性確認」という考え方です。皆様のマニュアルでは「プロセスの妥当性確認が必要な特殊工程は溶接工事である」と書いてあります。しかし、溶接工事より他に重要な工程があると思いますよ。

管理責任者:「プロセスの妥当性確認」するべき項目は特殊工程だと教えられてきましたので・・・。

審 査 員:ISO9001の1994年版から取り組まれているから「7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」は特殊工程のことと理解されてきたと思いますが、その後に改訂された2000年版、2008年版では特殊工程だけではないと考えています。皆様のような建設業では製造業と違って不良品が発生したからやり直すということはできませんし、もしやり直す時には大きな金額を負担しなければなりませんね。ですから、検査前にやるべきことをしっかりやっておかなくてはならない、という考え方です。

管理責任者:プロセスや工程全部をISOで管理しろというのですか?

審 査 員:そうではありません。影響が大きいところから徐々に進めて行けば良いと思います。「良い仕事してくれたね」とお客さんから喜んでもらうために、今までの上手くいった経験やノウハウを横展開しませんか、という意味です。多くの建設業では施工手順書は持たずに勘や経験で仕事をしていますが、少しづつ手順の確立に取り組んでいく時期に来ていると思います。

管理責任者:確かにやるべきことをしっかりやっていないために、問題が起こたり、実行予算をオーバーしたことがありますね。

審 査 員:今まで手直しでかかっていた経費がなくなれば、全て利益に変わっていきますから、「経営に役立つISO」になると思いますよ。

管理責任者:そうですね、検討してみます。

規格「7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」は依然として特殊工程に関する項目ととらえられている傾向があります。しかし、この「プロセスの妥当性確認」という規格は最終製品やサービスの品質を高めるために管理すべきポイントを押さえるという考え方にあります。「プロセスの妥当性確認」を品質や顧客満足向上の為に前向き活用する規格(ツール)として検討しましょう。

提案1 最終製品・サービスを左右する重要プロセスを明確にしましょう

各企業には最終製品・サービスの品質を左右する重要ポイントや、クレームが多発するプロセスがあるはずです。社員が「わが社の品質向上の為にはどの業務が重要か、どの業務がキーになるか」を具体的に話し合う機会をつくりましょう。ISOの管理プロセスとするかどうかは別にしても、社員が話し合うことで、問題意識を共有することができます。

提案2 管理すべきプロセスと実施手順を決定し共有しましょう

重要な業務については、今までに上手くいった成功例やノウハウを持っている人がいるはずです。例えば、「これに関しては○○さんが第一人者」というノウハウです。

その方法を聞き取り、議事録に記録し社内に周知をしましょう。議事録に記録することで、関係者に周知する道具になりますし、それ自体がISOの手順書になります。初めから完璧なものは必要ありません。メモ程度のものから始めましょう。・実施する手順・段取りとカンコツツボを明確にする・なるべく、カッコよく書かずに社内で通じる言葉で表現する

まとめ

 「7.5.2製造及びサービス提供に関するプロセスの妥当性確認」の規格は企業が管理したい項目を自主申告して管理する項目です。自主申告しなければ、審査を受けることはありませんが、審査の対象とすることで外圧が生まれて企業は前に進むことができます。はじめから、あれもこれもと範囲を広げる必要はありませんから、重点を絞って取り組みましょう。

以上

3月 経営に役立つISOシリーズ 93号.pdf

最終更新日 ( 2011/10/25 Tuesday 14:43:13 JST )
 
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