トピックス
No.401【組織・会社の免疫力を高める方法】-2006.4.12
更に読む...
 
Home arrow リサーチレポート arrow 織り成す経営 arrow 織り成す経営~中小企業、農業生産法人等の新たな成長への挑戦-2010.09.27
織り成す経営~中小企業、農業生産法人等の新たな成長への挑戦-2010.09.27 プリント メール
ユーザ評価: / 0
悪い良い 
2010/09/27 Monday 11:12:41 JST
第1号 「トップの白紙のこころが会社を変えた」

 

建設産業を営む地方中小企業のA社(S社長)は従業員十数名の建設業とバッテリーの総合事業を営んでいる。

創業は約30年前。地方にある典型的な建設業で、土木工事や水道工事が本業であった。
その当時は、エズラヴォーゲル氏執筆、日本礼賛のベストセラー“Japan asNO.1”に代表される右肩上がりの経済により、業績は好調に推移した。

その後、平成7年には新社屋を建設した。その頃は業績がいいと、節税対策で毎年数千万円の設備投資を進めていた。そして、翌年も好決算であった。
ところが、ふと“いつまでもこんなことが続くことがない。これは不自然なことだ”と、将来への不安を感じるようになった。
そして、ある経営者から言われた言葉が胸に響いた。
“会社はいいときも悪いときもある。その対応のために、内部蓄積をしないといけない。税金を払っても60%は会社に貯まる”。

並行して、平成16年頃、急速に公共事業縮減が話題となり、入札制度改革や落札率が低下することが見えてきた。会社は翌年も経常利益4000万円以上を上げる最高の決算であったが、近いうちに損益分岐点を割る、と一人S社長は新分野への模索を始める。

S社長は、“以前は本業以外に手を出すと潰れると思っていたが、(建設産業の今は)本業以外の柱がないと潰れる。FCなどの新分野参入は本部が儲かるだけ。さらに、異分野参入はトップ自信が取り組まないとダメ”と新分野進出当時の頃を語る。

いろいろな新分野を徹底して研究、前進、後退をくり返し、日本経済新聞に掲載された蓄電システムにヒントを得る。太陽光発電・家庭用蓄電システムの販売を開始した。
そして、取り組むうちに、蓄電システムの交換コスト負担に着眼。“バッテリーは使い捨て”という常識に挑戦する。
バッテリーのリデュース(廃棄物の減量)、リユース(再利用)、リサイクル(再生)を掲げたバッテリー総合事業に取り組むうち、鉛電池の権威である元教授に巡りあう。
それから、元教授と共同の再生技術研究と特許出願に到り、偶然にも、独自の再生技術を開発する。
そして、このバッテリーの新再生法とハード会社との連携で、昨年、国の新事業活動促進法の認定を受け、億単位の年商を上げるまでに育った。
ここ2~3年、公共事業の縮減が現実のものとなり、建設業自体の売上は損益分岐点売上を大きく下回った。特に、昨年の建設業自体の売上は目を覆うばかり。
ところが、その年は、取り組んできた新事業が本業の売上を超えた。

内部蓄積(バランスシート)の重要性に着目し、結果的に、その余力で新分野に進出した。
また、新分野進出は人任せにせず、トップ自らが先陣を切り、個人の資金かつ、最低限の出費を心がけて新分野進出を進めた。
“バッテリーは使い捨て”という常識を疑い、再生技術が成功できたのは、トップ自らが素人であったことに尽きるという。
新分野と建設業の両方がわかる人材は少ないため、人材育成の難しさは絶えないが、バッテリー総合事業への引き合いは多く、新しい夢も膨らむ。

しかし、“建設業はなくなることはない”・・・本業もいつかは回復させたいとの夢もある。

 

21世紀経営クラブ 株式会社オリナス    谷口行利

Homepage http://www.orinas.co.jp/
E-mail;  

最終更新日 ( 2010/11/26 Friday 10:04:24 JST )
 
(C)2005 建設業経営コンサルタント 目加田経営事務所 組織活性化、売上げ向上、コストダウン、ISO取得支援、ビジョン策定のお手伝い 沖縄 大阪 京都. Powered by Mambo. Designed by MamboTheme - Mambo professional templates!