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地方中小企業再生!≪第23回≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2010/06/25 Friday 10:30:14 JST
地方中小企業再生!≪第23回≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

私的整理での再生計画のプレゼンでは、メイン銀行を中心とする金融機関の意図に配慮し、合理的で実現可能な抜本的な再生計画をしっかりアピールすることが重要だ!

前回迄のあらすじ;
株式会社イケルは、現社長と後継者の膝詰の協議、後継者を中心とした社内でのプロジェクトで、再生計画を策定してきた。いよいよ金融機関を交えた再生計画の説明会の日を迎え、中小企業再生支援協議会のプロジェクトマネジャーが開会を宣言する。

~中小企業再生支援協議会に株式会社イケル、メイン銀行及び各金融機関、経営コンサルタント谷氏が集まる~

(再生支援協議会 山谷田PM
こんにちは。本日は大変ご多用のところ、お集まり頂き、ありがとうございます。それでは只今から、株式会社イケルの再生計画説明会を開催します。開会に先立ち、株式会社イケルの池瑠社長にご挨拶を頂きます。

(経営者 池溜氏)
本日は、株式会社イケルの再生計画の説明会にわざわざお越し頂き、誠にありがとうございます。 特に、メイン銀行さん、スーパー銀行さん、サブ銀行さん、ミニ銀行さん、日本信用保証協会さんにはご迷惑をおかけしております。本当に申し訳ございません。 さて、我が子のように可愛い株式会社イケルが私的整理をお願いすることになったのは、私の経営に対する甘さの一言に尽きます。この度、中小企業再生支援協議会の皆さん、経営コンサルタントの谷先生にご指導頂きながら、実現可能な再生計画を一生懸命練って参りました。株式会社イケルの責任者として、私の経営責任を明確にし、かつ、息子の池溜を後継者とした組織で再生計画を着実に実行して参ります。ぜひ、今後もご指導ご鞭撻下さいますよう、よろしくお願いします。

(経営コンサルタント 谷氏)
ありがとうございました。私、株式会社イケル様の再生計画策定のお手伝いをして参りました経営コンサルタントの谷でございます。どうぞよろしくお願いします。財務DDの調査結果及び株式会社イケルが苦境に陥った原因、SWOT分析からの事業DDの分析と対策については、再生計画に詳述しておりますが、要点のみご報告して参ります。
表1のように、実質債務超過は50,000千円ですが、不動産の任意売却による債務弁済への充当とフリーキャッシュフローにより、5年度目で債務超過を脱却します。

 (表1)

 

231.jpg

 

また、この任意売却により、担保権等設定状況に基づいてメイン銀行様、スーパー銀行様、サブ銀行様には担保権分の配分をさせて頂きます。一方で、ミニ銀行様と日本信用保証協会様に劣後になってしまい、配分が回りませんので、株式会社イケルから30万円ずつ、解除料をお支払いすることで何とかご了解をお願いできればと思います。その上で、一年間のリスケジュールをお願いし、残高によるプロラタ方式でご弁済を申し上げたいと思います。続いて、経営責任の明確化とフリーキャッシュフロー獲得に向けての対策です。ここからは、後継者の池溜幸一氏にご説明頂きます。

(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
はい!この度は皆様に株式会社イケルのことで、大変ご迷惑をお掛け致します。申し訳ございません。再生に挑む機会を与えて頂き、ありがとうございます。それではご説明申し上げます。特に、3点です。

1. 経営責任の明確化
池瑠社長の経営責任を明確にするため、代表取締役社長から、取締役会長に退き、役員報酬を六分の一に大幅削減し、経営の第一線から実質退任。金融債務圧縮のため、会社の遊休資産の任意売却とは別に、個人資産の不動産の売却により、保証債務を弁済。求償権ももちろん放棄致します。次の経営者は息子である私、池瑠幸一が担当させて頂きます。

2. 事業面では、株式会社イケルは本業重視の経営戦略に回帰し、ご覧のようなフリーキャッシュフロー体制を作ります。また、今回の大幅赤字の主因ともなった新規事業の「衛星放送とe-ラーニング事業の受験予備校」は退任する武取締役と藤取締役が共同で新規設立する会社に事業譲渡し、その譲渡金額も盛り込んでおります。

3. 私の社長交代に合意頂ける場合の組織面ですが、取引先の信任が厚く、顧客も良く知っておられる川取締役を常務取締役に、経営管理をしっかりと進めるため、定年退職を迎える其池部長を嘱託顧問の下で、管理部門の課長に山田係長を抜擢、さらに、営業統括の取締役に、村田店長。本店部長に、山野店長。課長として、尾島店長、串間店長といったふうに、中堅幹部を中心とした経営組織を構築します。なお、この組織体制で全社でのキックオフ会を実施し、社員の危機意識も高まり、しっかり取り組む雰囲気ができています。以上です。なにとぞよろしくお願い申し上げます。

(経営コンサルタント 谷氏)
皆様、如何でしょうか?

(再生支援協議会 山谷田PM)
よく考えて頂いた再生計画だと思いますが、メイン銀行さんは如何ですか?

(メイン銀行優秀支店 置家支店長)
そうですね。これなら、私も、本部に説明ができます。他行さんもよろしいでしょう?~一同、うなずく

(再生支援協議会 山谷田PM)
それでは、再生計画案をお持ち帰り頂き、本部とご協議の上、各銀行さんのご回答を頂戴しましょう。どうぞよろしくお願いします。本日は誠にありがとうございました

                                                 (続く)

【まとめ】再生計画案は金融機関の合意が得られるような内容になっているかが鍵!

1. メイン銀行が前向きに合意できる前提条件と金融債務弁済への公平な配慮は欠かせない。
2. 再生計画案は、合理的で実現可能な抜本的な計画にすること。

最終更新日 ( 2010/06/25 Friday 10:36:23 JST )
 
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