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No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
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地方中小企業再生!≪第21号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2010/04/30 Friday 10:38:59 JST
地方中小企業再生!≪第21号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

前回迄のあらすじ;株式会社イケルでは、池瑠社長、池瑠課長、経営コンサルタントの谷氏を中心に、不動産の任意売却で79,900千円を債務返済に充てた後、残高プロラタ式で返済していく方向で協議が進んでいる。一方、再生支援協議会では・・・。

 

私的整理の局面では、メイン銀行を中心とする金融機関の支援姿勢が必須となる。
特に、メイン銀行が同意でき、他行に根回しができる体制を作ることが重要だ!

~中小企業再生支援協議会にメイン銀行と協議会メンバーが協議している~

(再生支援協議会 山谷田PM
こんにちは!メイン銀行さん、いよいよですね。株式会社イケルさんの件、節目節目に、谷先生から経過を聴いていますが、メイン銀行さんは如何ですか?本部も含めて同意の方向性になっていますか?

(メイン銀行優秀支店 置家支店長)
えぇ、協議会にお願いする最初の段階では、当行が「本部に稟議をあげたのですが、我がメイン銀行も当局の指導を受けて、貴社の50,000千円の借り換えは難しくなっています」と回答したのに対して、池溜社長から、複数行と取引きされているのに、「どうしてですか?これまで、貴社以外の金融機関に浮気したこともないし、ましてや延滞したこともない。借入れの枠もまだあるでしょう?」なんて、責められてたじろぎました。こりゃ、大丈夫かな~と思っていましたが、谷先生との協議が進むにつれ、随分、池溜社長も柔軟になられましたね~。なあ、槍増くん。

(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
本当ですね。あの売上一辺倒で、強気に借金はついてくるというお考えの社長が、協議が進むにつれ、キャッシュフローの経営にシフトされ、事業DD面で英断をされたようで。さらに、思ったよりも、後継者の池溜課長にリーダーシップがあって、後継人事体制や全社一丸となっての経営改革にまで踏み込んでいるのも驚きました。

(再生支援協議会 山谷田PM
それはいいことですね。協議会としても、メイン銀行さんの同意が見えてくれば、他行さんも追従するでしょうから、話が早い。

(メイン銀行優秀支店 置家支店長)
経営責任という意味でも、池溜社長の出処進退は潔いですね。社長は息子さんにバトンタッチし、会長に実質降りて、ご自分の役員報酬は月額20万円までバッサリとカット。債務圧縮のために、個人資産も含めて、売却を決め、買付証明書まで取られました。
末期症状ではなく、初期段階で再生に取り組めたのがいい方向に向かっているのでしょう。谷先生に頂いた再生計画の概要では、赤字部門のリストラを実施した上で、 再生期間中は、売上横ばいでもフリーキャッシュフローが12,000千円出せると言われていました。

(再生支援協議会 内山出窓口専門家)
不動産売却の方向は如何ですか?

(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
はい、池溜社長から不動産の買付証明書のコピーを頂きましたが、会社名義の遊休不動産が55,000千円、池溜社長個人所有の不動産が30,000千円で売却。任意売却に伴う諸費用は5,100千円だそうです。
5金融機関で2億円の債務残高に対して、配分可能額が79,900千円ですから、約120,000千円の債務残高になります。置家支店長が申されたフリーキャッシュフローでいくと、債務償還年数が10年でなんとかいけるということでしょう。
特に、5金融機関のうち、ミニ銀行(地銀)と日本信用保証協会(保証)が劣後で、配分も回らないので、この2金融機関には、300千円ずつ、解除料を支払う方向のようです。そして、1年間のリスケジュールの残高プロラタ方式だそうです。

(再生支援協議会 内山出窓口専門家)
なるほど、わかりました。債務償還年数はクリアできますね。別の観点でみましょうか。株式会社イケルは、最初の頃、減価償却はきちんとしており実質財務超過は20,000千円と言ってましたが、その後の財務DD等が進むにつれ、減価償却の未償却や不良資産が露呈して、債務超過は50,000千円に膨れました。ただ、山谷田PM、フリーキャッシュフローが年間12,000千円あれば、この方向でしたら、5年間かからずに、債務超過を脱却できそうですね。

(再生支援協議会 山谷田PM
そうだな。いけそうだ。

(メイン銀行優秀支店 置家支店長)
そうですね。これなら、本部も“わかった”と判が押せると思いますよ。

(再生支援協議会 山谷田PM
わかりました。では、メイン銀行さんがOKならば、我々の方で、他行さんにも根回ししましょう。関係者を集めての協議会もまもなくですから・・・置家支店長、よろしいですね?

(メイン銀行優秀支店 置家支店長)
えぇ、今度は我々が株式会社イケルの尽力に応えなければならないでしょうね。

(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
私も、今日の協議を踏まえて、谷先生に早速連絡し、再生計画策定をアクセル全開でお願いしますよ。(続く)

【まとめ】金融機関のうちメイン銀行の同意は不可欠、いかに協力者にするかが鍵!
1.   再生支援協議会の一番の任務は複数の金融機関の調整機能。それをしっかりと活用することが重要
2.   メイン銀行の基本同意なくして、再生支援協議会のスキームは前進困難。味方になってくれれば、鬼に金棒。

最終更新日 ( 2010/04/30 Friday 10:43:19 JST )
 
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