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No.605 ≪基本に忠実、変化に対応≫-2010.4.7 プリント メール
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2010/04/07 Wednesday 12:01:29 JST
No.605 ≪基本に忠実、変化に対応≫-2010.4.7

 

お付き合いの長い顧問先の経営計画発表会で、過去最高の利益を出したので、全社員に決算賞与を支給することになった。
発表会に招かれた私は、感動して、涙声になってしまうぐらいうれしかった。軒並み厳しい決算に直面している状況の中での決算賞与の支給であったので、なおさらである。
その予兆は1年前にあった。たたき上げの創業社長から数年前に事業承継した2代目社長が、経営方針に「過去最高の利益を出して決算賞与を支給する」と言い切ったのだ。
社長がなんとしても過去最高の利益を出そうと思った背景には社長交代後の業績が、過去最高の売上高を達成したにもかかわらず、粗利益率の大幅な低下に伴い低迷を余儀なくされ、増収減益になってしまったことがあげられる。
同時にリーマンショックのあおりを受けて、個人消費の落ち込みから厳しい価格要求に対応しなければならなかった。主力商品の赤字が続き、抜本的な見直しをしなければ立ち行かない状況に追い込まれた。ついに、粗利率は過去最低にまで落ち込み、原因分析に追われた。一品一品の原価をチェックして、商品のモデルチェンジを検討し、システムの欠陥がないか、無駄がないか、資材の変更ができないか、コストダウンはできないか、運賃等の経費の見直しはどうかとコストを意識して社長以下役員、幹部が目を皿のようにして利益を探し求めた。そして一条の光が見えたのは年度末だった。打った手の成果が少しずつだが見えていた。
そこで、改善に自信と明るい見通しを持った社長が打ち出したのが「決算賞与」である。付加価値をいかに高めるか、品質をどう向上させるか、人材育成をどうするかを考え、ISOのバージョンアップに取り組み、工場を改造し、大胆な設備投資も行った。
上期を終える頃、とんでもない品質クレームが発生した。会社の命運をも左右するクレームである。結果的には何ら問題がない事が判明したのだが、結果が出るまでは生きた心地がしなかったのも事実である。このクレームで全社員が危機感を共有し、一気にベクトルがそろった。今まで多忙を理由にしていた改善にも着手した。

基本に忠実に、変化に柔軟に対応し、粗利益率は大幅に改善し、営業の提案がことごとくヒットし、業績的には減収となったが過去最高の利益を上げる事に成功した。経営計画書の部門方針をプロジェクトシートと呼んでいるが、このプロジェクトシートを毎月、各部門会議でチェックし、幹部会でさらにチェックし、必要な手をタイムリーに打ち、盛り込んでゆくことで、皆が一つの言語で会話できるようになった。経営計画は策定した後の活用が最も大事なのである。

No.605  基本に忠実、変化に対応-2010.4.7.pdf

最終更新日 ( 2011/09/29 Thursday 11:13:17 JST )
 
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