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No.387【今年の出来事】-2005.12.28
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34号-予防処置プロセスの改善- プリント メール
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2006/04/14 Friday 12:39:26 JST
34号-予防処置プロセスの改善-


ある建設会社の更新審査(3年間の運用の効果を判定する審査)の場面です。審査員は最終会議を開催し、経営者、幹部陣に審査の講評を伝えています。

審査員:2日間の審査にご協力下さり、ありがとうございました。全体的に、予防処置が実施されておらず、大きな改善チャンスを逃していると感じます。今後は是非、予防処置を実施するよう努力して下さい。
社 長:私たちは、結構予防処置も実施していると思っているのですがどこが悪いのですか?
審査員:今回、確認をした予防処置はわずか1件でしたよ。
社 長:そんなはずはないです。各現場で問題が起これば予防処置まで必ず実施しています。
審査員:たしかに、各現場において発生した問題については根本原因の除去まで検討され実施していることは確認できました。しかし、これは予防処置ではありません。
社 長:そうなのですか。私たちは、予防処置とは各現場で発生した問題に対して対策を打つことで、今後同様の問題が発生しないように予防することだと思っていました。
審査員:社長のおっしゃることはとても大切なことですが、それはISOでは、是正処置の一連の活動なのです。例えば、現場で近隣の住民から騒音のクレームが発生した時に、お詫びにいって、直ぐに騒音の出ない施工方法を検討し実行するでしょう。さらに、今後同様のクレームが発生しないように、同種の工事では、この騒音の出ない施工方法を全社で実施することを徹底するでしょう。これは全て、1つのクレームから発生した問題の解決であり、この方法が適切だったかの検証も実施し終わってはじめて是正処置の完了となるのです。予防処置ではないのです。
社 長:そうなのですか。私を筆頭に皆理解不足でした。これから直ぐに、勉強会を実施し、理解を徹底します。今回は予防処置について理解不足であることが分かり、良かったです。今後はしっかり取り組みます。

運用期間が長い企業でも、予防処置が実施されていない企業は非常に多い状況です。予防処置とは、将来発生する可能性のあるクレームやトラブルをデータ分析などから予測して対策を打つことです。今回は予防処置プロセスの改善について検討します。

Ⅰ.予防処置が機能しない原因と対処方法

1.予防処置について全社的な理解が弱い
  上記の事例の企業のように、是正処置と予防処置を混同しており、予防処置の効果について認識が弱い企業が見られます。

iso34.gif
<対処方法>
審査機関のよる審査の最終会議の場にトップ以下幹部が出席して「予防処置とは何か?」の説明を受け、納得の行くまで質問することを提案します。
又、予防処置を実施するのはISO事務局の仕事だと勘違いしている部門長が多いので、予防処置は部門長の責任であると、再認識することも重要です。

2.予防処置の実施方法が明確でない
予防処置を実施するためのきっかけとなる情報とは何かが明確にされていないことで予防処置の実施につながっていない事例が多くあります。

iso34.gif

<対処方法>
予防処置の機会は何であるかを整理し、全社で共有することが重要です。先ずはマネジメントレビュー時に集まったデータ(不良報告、アンケート調査など)から必ず1件の予防処置を実施することを幹部のノルマとして取り組むことを提案します。

Ⅱ.まとめ

1.予防処置の機会のない企業とは、成長の余地のない企業のことです。改善の機会をしっかり作り、予防処置を確実に実施しましょう。
2.予防処置を奨励し、その効果を全社的に共有し、活動にドライブをかけるために改善効果を金額で算出することを提案します。
例えば、今回の提案の導入によって、1回1万円かかっていた作業(年間500回実施)がなくなったので、年間500万円のコスト削減が実現されました! というように金額で算出し成果を全社で成果を共有するのです。

最終更新日 ( 2006/05/17 Wednesday 12:34:33 JST )
 
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