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No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
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地方中小企業再生!≪第14号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2009/08/28 Friday 10:16:11 JST
地方中小企業再生!≪第14号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

前回迄のあらすじ
緊急会議で、社長及び古参の幹部と、これからの社業を支えていく後継者、中堅メンバーが、未来をみつめた経営に対して思いを一つにすることができた。翌日夕方に最終的な経営体制を含めた合意形成の会議が開催される。その草案づくりが池瑠社長と後継者の池瑠課長、経営コンサルタント谷氏に委ねられた。

中小企業の企業承継には、「経営の承継」、「経営者交替」、「資産の承継」という3つの視点を押さえることが重要だ!

(経営者 池溜氏) 
谷先生、先ほどの会議、どうもありがとうございました。
(経営コンサルタント 谷氏)
いえいえ、池瑠社長こそ、お疲れ様でした。短い間に、色々な事をご決断頂いて、かえって私も感心させて頂く事ばかりですよ。とにかく、中小企業の場合は、人材が豊富で組織やシステムで機能する大企業と異なり、ある意味で経営者にスーパーマンの能力が求められます。その経営者が退くというのは、大変な事です。
事実、中堅企業や中小企業向けの法的整理の民事再生法では、再生計画の承認の前提として、経営者の交替は求められない。つまり、そんなスーパーマンはなかなかいないわけですね。
(経営者 池溜氏) 
そうですか。しかし、失敗したら、偉そうなことは言えません。
(経営コンサルタント 谷氏)
いえいえ、そんな卑下なさらなくても・・・池瑠社長は公私混同し、自社をないがしろにし、従業員や取引先を踏み石にしたわけではありません。環境変化の中で、経営組織や経営技術、ビジネスモデルに課題が生じて、このままのやり方で継続するにはあまりにも経営体力が非常に弱まった、という事です。
今回の再生計画の着手は、決断のタイミングとして、理想的です。手がつけられない末期症状ではない。身体の状態に譬えれば、危篤状態ではなく、原因不明の高熱状態が続いていた、というわけで、原因を掴み、適切な治療をすれば元気になれるという段階です。池瑠課長はそのあたり、よろしいですね?
(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
谷先生、その通りだと思います。実際、池瑠社長の経営姿勢や従業員や取引先等との関係において、影の批判などを聞いた事はありません。ある意味、ワンマンリーダーシップに依存したのは、私を含む、取締役や経営幹部の勉強不足も大きいと痛感しています。
(経営コンサルタント 谷氏)
なるほど、理解できます。いずれにしても、会社は環境変化に対応しなければなりません。今回は、企業の承継を踏まえた再生計画の策定でもある事が言えると思います。ただ、一口に“企業承継”と言っても、いろいろな要素があります。つまり、資本家と経営者が同一である中小企業の特質と言えるかもしれません。では、明日の夕方の会議のために、一つひとつ確認していきましょう。
企業承継には、「経営の承継」、「経営者交替」、「資産の承継」という3つの視点が重要です!私が所属する企業再建・承継コンサルタント協同組合では、次の事をご紹介しています。
1)「経営の承継」面・・・事業の将来性判断、企業の継続可能性判断、企業価値向上対策、危機管理体制の構築、経営理念、経営組織の構築等、
2)「経営者交替」面・・・後継者人材の選択、後継候補者の教育、人事制度の構築、M&A、廃業等の決断等、
3)「資産の承継」面・・・自社株対策、相続税対策、納税資金対策、相続人対策等、です。
今回は、特に、“1”と“2”です。但し、“3”も不可分なのです。ところで、池瑠社長、“3”については、顧問税理士等と進められていますね?
(経営者 池溜氏)
えぇ、決して十分ではありませんが、これまで時間をかけて、進めてきました。私達の子供は池瑠課長と県外に嫁いだ娘が一人。親族による株の分散は避け、自社株は、私と家内で51%、池瑠課長が49%です。定款にも、第七条に、“株式の処分については、会社の承認を必要とする”と明記しています。
(経営コンサルタント 谷氏)
なるほど、わかりました。定款に明記されている部分も確認しています。あと、種類株で、“黄金株“も入っているようですね。これは、非常にユニークだと思いました。
(経営者 池溜氏)
恐れ入ります。10年前でしたか、家内の親族が跡取り問題で揉めたものですから、“他山の石”として顧問税理士に依頼し、時間をかけて検討してきました。
種類株の導入は、新会社法施行時に合わせて行いました。池瑠課長にも話してあります。
(経営コンサルタント 谷氏)
では、経営権という視点から、“経営者交替“に課題はありませんね。あとは池瑠課長の”代表取締役社長“としての覚悟ということになりますが、如何ですか?
(中堅幹部・後継者 池溜幸一課長)
自信はありませんが、自分がなんとかしたいという意欲はあります。“逆境”を前に、これからよくなるだけだとのプラス思考で乗り切るだけです。いずれにしても、池瑠社長からバトンを受けるのは身が引き締まります。我が社は、地域になくてはならない会社であり、お客様、幹部・従業員、取引先のためにもしっかり勉強していく所存です。
(経営コンサルタント 谷氏)
頼もしいですね。では、これを踏まえて、次の経営の承継、組織の件を協議しましょう。(続く)

まとめ】再生計画策定時に、できれば、企業の承継も可能な限り、押さえていく!
1.私的整理による再生計画策定時に最低限必要なのは、債権者(特に金融機関)からみた再生計画の
  妥当性と経営責任。次の10年の再生計画を託すに相応しい後継体制の構築が必要だ。
2.私財を投じ、かつ、経営権、第三者保証等が関係する中小企業再生。
  経営者“個人”レベルでのタックスプランや事業承継の状況を十分に把握、配慮する事が重要だ。

最終更新日 ( 2009/08/28 Friday 10:16:31 JST )
 
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