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No.382【会社の宝は智恵巧者】-2005.11.23
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74号-内部監査員をブラッシュアップしましょう- プリント メール
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2009/08/17 Monday 12:28:10 JST
74号-内部監査員をブラッシュアップしましょう-

製造業A社の更新審査の場面で、管理責任者がインタビューを受けています。

審査員:
それでは、内部監査の記録を見せていただきましょう。先ずは、前回のサーベイランス(定期審査以降の記録を見せてください。

管理責任者:
毎年、3月に実施することになっています。これが、3月に実施した内部監査の記録一式です。

審査員:
営業部が不適合ゼロ、製造部で不適合1件、総務部でゼロ、配送部でゼロですね。全社で不適合が1件ということですが、システムが充実してきたということでしょうか。

管理責任者:
確かに、3回目の内部監査になりますので、慣れてきたということはいえると思います。改善点はまだまだありますが、それを指摘し切れていない面もあると感じています。毎回、「これで良いのか?もっと上手くやる方法はなかったのか?」ともやもやした感じです。他社はもっと上手く実施しているのでしょうか。

審査員:
どの企業も試行錯誤しながらやっていますよ。しかし、皆様の一昨年の内部監査でも、不適合は1件ですね。観察事項や推進事項の記録も残っていませんから、内部監査の結果からみるともう少し、充実した監査をやったほうが良い様に感じます。

管理責任者:
そうですね。

審査員:
最初に、社長にインタビューしたときに、貴社では人材育成に特に力を入れている、とおっしゃっていましたね。

管理責任者:
そうです。社外研修にも、この規模の会社では他にないくらい社員を派遣していますし、資格の取得も手当を出すなどの形で奨励しています。

審査員:
企業は「ヒト」で決まりますから、すばらしい経営方針ですね。ところで、ISO導入当初に研修を受けた内部監査員に対する、その後の勉強の場というのはあるのでしょうか。

管理責任者:
そういう発想はありませんでした。内部監査員は資格を取得すれば、内部監査を実施できるものだと理解していましたから。

審査員:
3年以上前に研修を受けた後、何も努力していなければ、能力は維持できるどころか、低下しているものです。人間は相当忘れっぽいですから。外部の研修へもう一度行かせて下さい。と言っているのではなくて、ブラッシュアップする機会も検討していただきたいという事です。内部監査員の能力開発の手を打たないとどんどん内部監査員の力量が低下し、ISOのレベルが低下する、と言うことを心配します。

管理責任者:
年間の教育計画を作成するときに、内部監査員に対する教育も検討したいと思います。

ISOの取り組みを始めたときに、内部監査員の研修を行ったり、セミナーに派遣し、内部監査員として資格を与えた企業が多いはずです。その後は、無条件で監査員として資格を維持しているはずですが、このやり方では、内部監査のパフォーマンスは年々低下していくことが予測できます。多くの企業が年1回しか内部監査を実施しないので、当初勉強した知識と技術を維持することは難しいでしょう。

さらに、ISOのシステムを充実させることを目指した時には、内部監査のレベルアップが必要ですが、内部監査員に求められる能力は、内部監査員の研修で学ぶ、ISOの規格や内部監査の手順だけにとどまりません。

今回のご提案
1. 年間教育訓練の策定時に内部監査員の教育プログラムを組み込みましょう。
  監査員を対象とした、定期的なブラッシュアップの機会をつくることが大切です。
2. 監査の技術的な教育と併せて、経営・管理の知識・技術習得の場も検討しましょう。
  「内部監査員とは、経営幹部候補」であり、「内部監査とは、トップに対して経営改善のための提言を行う」ことだという位置づけのもとに経営管理の教育プログラムを立てることです。このような使命感を持たせなければ、良い監査(=経営改善)にはつながらないはずです。

最終更新日 ( 2009/08/17 Monday 12:31:34 JST )
 
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