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No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
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地方中小企業再生!≪第09号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2009/03/27 Friday 11:33:07 JST
地方中小企業再生!≪第9号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

前回迄のあらすじ;株式会社イケルは経営コンサルタントの主導により、財務DD報告書と事業の現状分析から、再生計画の方向性を決め、プロジェクト会議に向けての最終確認を取った。そして、今、プロジェクト会議の前に、谷氏と池溜社長が進め方の打合せを行っている。

(経営者 池溜氏)

谷先生、先日、緊急取締役会でお話したように、今回の全社一丸体制を機に、わが社もこの困難を乗り越え、次の世代に誇れる会社を残したいと思います。今日はどうぞよろしくお願いします。

(経営コンサルタント 谷氏)
了解しました。こちらこそ、どうぞよろしくお願いします。先日の緊急取締役会での各取締役の意識改革の後は、会社の再生に取り組むための“現場力”の鍵となるプロジェクト会議メンバーの合意形成と意識改革です。しっかりやりましょう。

(経営者 池溜氏)
かしこまりました。ところで、谷先生、今日の進め方を打合せしたいのですが・・・。

(経営コンサルタント 谷氏)
えぇ。まず、池溜社長に了承頂きたいことがあります。それは、利害関係者、特に今回は金融機関という債権者の合意を形成するため、再生計画を策定し、実行する間は、すべての価値判断基準が会社の再生と存続という目的のために必要であるか?という一点であり、池溜社長がどうお考えになるかではないということです。
 さらに、ポイントを挙げるとすれば、第一に、私心を捨てたトップの不退転の決意と決断。第二に、従業員に対する適切な情報開示を進め、再生への協力を要請し、危機突破への全社一丸体制の構築。つまり、従業員を信じること。第三に、的確な現状認識により、経営戦略面での“選択と集中”を進め、マネジメントを徹底すること、でしょう。ご了承頂けますね?

(経営者 池溜氏)
異論はありません。もちろんです。私の立場や資産は二の次です。特に、私心を捨てたトップの不退転の決意と決断が必要ですね。

(経営コンサルタント 谷氏)
そうです。その上で、取締役や幹部や中堅社員にプロジェクト会議等で情報を提供するとともに、どんどん意見や再生への改善案を出させることで、企業再生への参画意識を持たせるのです。ましてや、池溜社長の後継者である池溜幸一課長には、本当の意味で、各取締役や従業員からの信頼が得られるかどうか、力量が試されることになるでしょうね。

(経営者 池溜氏)
本当にそうですね。ただ、お恥ずかしいことに、今まで、意見や改善策がなかなか従業員から出てきませんでした。取締役でさえ、そうでしたからね。谷先生、個人的には、この意見や改善策が出てくるか、どうかが一番心配です。

(経営コンサルタント 谷氏)
ご心配はごもっともです。強烈なリーダーシップをお持ちの池溜社長のような方は皆さん、そうおっしゃいます。池溜社長はある意味、会社のことは何でもできる“スーパーマン”ですからね。ただ、それがゆえに、先日、川取締役がおっしゃったように、「我々は、取締役であるにもかかわらず、言われたことだけど遂行する管理者レベルの意識と行動しかしなかった!」という結果を生んだ・・・。また、今回の経営危機の引き金となった新業態店投資の責任者であり、“営業部長”でもあった。さらには、幸一課長は営業課長として、現場の責任者になっている。一般論で言えば、取締役や従業員からみると、新業態店のことはサンクチュアリ“聖域”になっていた。つまり、池溜社長がこの新業態店に関して言えば、“経営者”でなかったのです。そのことを取締役やプロジェクトメンバーの前で、まず、しっかりと披瀝して頂きたいのです。そして、プロジェクト会議の中では、オブザーバーとして参加頂き、決して、言葉尻を取ったり、評価しないで頂きたいのです。そうしなければ、現場の意見は出てきません。往々にして、強烈なリーダーシップばかりが目立つ会社は、指示・命令を待つ恭順な集団になっているものです。再生のプロセスでは、一人ひとりが、しっかりと考えて行動して頂かねばなりません。

(経営者 池溜氏)
自ら好んでそのような立場にもっていったつもりはないのですが、心して、受け止めます。

(経営コンサルタント 谷氏)
池溜社長のご心境は察しているつもりです。ここは、我々を見守っていて下さい。そこで、会議の進め方ですが、まず、池溜社長のコメントからお願いします。次に、私の方から、会社が苦況に陥っている現状と今後について、前回、ホワイトボードで説明した自社分析段階と財務DD段階の対比表により、さらには、緊急取締役会での方向性決定を受けて、何を為さねばならないか、を皆さんに説明します。その後、意見交換をする中で、プロジェクトメンバーに、事業DDの分析と改善策作りの課題に取り組んで頂きます。我々に、与えられた時間は3ケ月。つまり、3ケ月後に、5行の金融機関との折衝があります。むろん、その間に、精査をしていかなければなりません。つまり、1ケ月、1ケ月毎に期限を決めて、しっかり取り組みます。
特に、最初の1ケ月が事業DDからみた現状分析、問題点検討です。各取締役は経営責任上、しっかりバックアップして頂きます。プロジェクト会議のリーダーは、池溜幸一課長にやって頂きます。池溜社長、よろしいですね?

(経営者 池溜氏)
わかりました。お任せ致します。都度のアドバイスをお願いします。

(経営コンサルタント 谷氏)
そのつもりですよ、池溜社長。そろそろ、プロジェクト会議の時間です。移動致しましょうか。

~プロジェクト会議で取締役や幹部・中堅社員に対して、池溜社長が挨拶~

(経営者 池溜氏)
「今日は、年末の忙しい中、取締役や中堅幹部、中堅社員の皆さんに集まってもらい、本当に、ご苦労さまです。また、経営コンサルタントの谷先生にもご出席を頂き、我が社のために、いろいろとお話を頂くことになっております。先生、今日はどうぞよろしくお願いします。ところで、今日、集まってもらったのは申すまでもありません。
私が個人で創業したこの会社が、今、大変な苦境に陥っている。皆も知っておられると思うが、我が社の金融機関の取引先は5行。うちメイン銀行はメイン銀行優秀支店です。メイン銀行には、新業態店の設備投資や運転資金についても、5行との間をうまく取りまとめて頂いた経緯があります。その上で、今度、メイン銀行優秀支店で5000万円の借り換えのための返済が到来するんだが、置家支店長から、これ以上の融資は応じられない、一旦、5000万円を返済してほしいと正式に通告を受けました。もちろん、残りの他行からの支援も困難。そのため、一旦、返済を棚上げして頂くための再生計画を作り、私的整理で、会社を再建しなければなりません。そして、これがうまくいかなければ、会社が存続できないことになります。そこで、私は今回、私財を投げ打ってでも、一から育てたこの会社の再生を見届け、次世代につなぐ覚悟でいます。
皆は、いきなりの話で私が何を言っているか、わからないかもしれない。会社が苦境に陥った原因や今後のこと、詳しいことは、この後、谷先生に説明して頂きます。しっかり聴いて頂き、協力をして頂きたい。すべては私の責任だ、本当に申し訳ない。
                                       (続く)

【まとめ】会社の再生には、“現場力”を結集することが大事!
1.私心を捨てたトップの不退転の決意と決断が前提。
2.従業員に対する適切な情報開示を進め、再生への協力を要請し、
    危機突破への全社一丸体制の構築。
つまり、従業員を信じることが必要。
3.第三に、的確な現状認識により、経営戦略面での“選択と集中”を
   
進め、マネジメントを徹底することが大事。

最終更新日 ( 2009/05/29 Friday 10:34:57 JST )
 
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