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No.407【新会社法を活かす】-2006.5.24
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地方中小企業再生!≪第05号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2008/08/29 Friday 09:57:36 JST
地方中小企業再生!≪第5号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

前回迄のあらすじ;金融機関に借入金元本のリスケジュールや債権放棄その他の対応を依頼する再生計画策定と経営責任への覚悟を意思統一するため、株式会社イケルでは、緊急取締役会が開催された。そこに招かれた経営コンサルタントの谷氏は、会社の置かれた窮状の説明をした。続いて、取締役会のメンバーのさらなる理解を得るべく、中小企業再生支援協議会の仕組みや“経営悪化の理由”を協議するために、中小企業の経営リスク対応チェックリストの説明を続けるのだった。

“魚は頭から腐る”。しかし“蛇は頭から脱皮する!”
~原因は全て、取締役会にあると覚悟できるか?


(経営コンサルタント 谷氏)
では、まず、中小企業の経営リスク対応チェックリストからご説明しましょう。
このチェックリストは、“~しているか?”という問いかけではなく、“~する!”という(これをやれば良い結果が生まれるという“コンピテンシーの視点でまとめられています。つまり、“結果“は“原因“から生まれますし、代表取締役を筆頭とした取締役会メンバーの“価値判断”と“行動”が、株式会社イケルの今の結果なのです。次のステップでこのチェックリストを振り返り、“経営悪化の理由“を詳らかにする必要が出てきます。
なぜなら、私的整理で現在の経営陣の体制を残したまま、経営を続けていく意志があれば、第三者が納得する説明責任を果たしていかなければならないからです。

中小企業の経営リスク対応チェックリスト
1.格付け評価
①取締役会等で客観的に協議する(現状認識)
②常に経営改革目標として設定し、マネジメントする
③経営方針書や会議等で現場への浸透と実行を進める
④金融機関や株主等に定期的に報告を行う
⑤月次決算による取締役会を翌月3週間以内に行う

2.法令遵守
①法令が求める最低基準の規定を整備する(就業規則、安全衛生法、食品衛生法等)
②社会や地域、お客様が求める規定を整備する(ISOGAP、環境関連法等)
③“三方よし!”の法令遵守に基づいた経営理念や使命感、行動訓を整備する
④「③」の取り組みを社内外に公表し、発展的に実践する
⑤社員評価の基準に「法令遵守」を盛り込み、実践する

3.社会性・環境・安全
①社会性、環境・安全への対応は常に業界の先頭に立って導入する
②労災事故やクレーム、安全対策等で協議の場を持ち、目標管理する
③環境や安全をテーマに、社員一人ひとりが実践行動を行う
④環境や安全について全員が気遣い、声を掛け合う
⑤病気療養や事故での有給休暇利用や労災認定に配慮する

4.経営者
①経営の“師匠”を自ら持ち、異論を歓迎する。他人の話も聴く。
②「広い社会性、高い生産性、深い人間性」ある理念やビジョンを示す
③本業に注力、業界職は最小限、名誉職は固辞する
④公私混交を恥として自らを律し、組織のルールも遵守する
⑤決断から逃げず、組織の先頭に立つ

5.経営陣
①的確な経営目的、目標、方針を示す
②取締役会や都度、客観的な提案・意見を述べる
③権力者に追従せず、組織最適で行動する
④経営者の進んで指揮下に入り、補佐役を務める
⑤常に、経営姿勢、最新情報や理論、事例吸収の勉強を行う

6.経営風土
①経営陣や社員の間に、エコヒイキや陰日なたがない
②常に、目標や方針に基づいて努力し成果を挙げた者が評価される
③“人間は性善説、行動は性悪説”・・・人間伝票・鉛筆書きの排除
④クレームや事故が必ず報告される(隠蔽、ごまかしがない)
⑤お客様を向いて仕事に取り組む(経営者を向いて仕事しない)

7.経営組織
①組織上の仕事を明確に伝え、適材適所で成果を求める
②コミュニケーションパイプが充実している(会議、報告連絡相談、給料袋の手紙)
③指示命令系統やリーダーが明確(最終的には、上司は部下を厳しく育て、守るもの)
④“先憂後楽”“率先垂範”のリーダーシップを示し、行動言語で伝える
⑤規律・基本動作を守り、忙しいときに協力しあうチームワークを発揮する

8.情報・クレーム・機密
①個人情報保護、社内機密情報に関する規定や規則、誓約書がある
②情報管理体制を明確化する(施錠、持ち出し管理、権限やアクセス、ウィルス対策等)
③クレームやお客様の声には原則、誠意を持って、タイムリーに回答する
④クレーマーや組織的事故には弁護士等との協議で公式見解書を用意する
⑤広報窓口は一本化し、マスコミやメディアとは協調的な関係を作る

9.マネジメント
①バランスシート、キャッシュフロー優先の経営計画を策定し、浸透する
②経営管理に必要な情報を可能な限りディスクローズする(会議資料、利益数値)
③会議等で“数字”で協議。ケジメ重視で曖昧さを排除する(売掛金、レジ・在庫過不足等)
④法令遵守を踏まえて、社内体質を革新する(例;時間外残業削減と生産性向上)
⑤リスク対応保険に加入する(例;個人情報保護法、PL保険、中退金)

10.マーケティング
①お客様や商品基盤が拡充している(1社、1品依存度30%未満)
②自社の特長やビジネスモデル、知的所有権、資格が優位性を持っている
③自社のマーケティングを支える人材や情報の量と質が増している
④事業の選択と集中が進み、広告宣伝や投資が効果を産んでいる
⑤ITシステムの導入に熱心である(例;電子入札、顧客管理、情報管理)

 (経営コンサルタント 谷氏)
如何ですか?皆さん。特に、強烈なリーダーシップで成長してきた我が社のような会社では、トップである池溜(いける)社長の力に負うところが多く、トップは“スーパーマン”であることが求められます。
しかし、一方で、規模拡大とともに、全てが見渡せるわけではありません。経営戦略や現場を理解できる取締役がこれまでの述べたチェックリストの項目を取捨選択し、優先順位をつけて、方針化し、着実に実行に移してこそ、“よい結果”も生まれ、会社は伸びるのです。そして、その取締役はトップに同調するばかりでなく、時には意見具申したり、諫言することも大切です。
ここで、皆さんに少しお時間を差し上げますので、これまでの我が社を振り返ってみて下さい。   

以上



【まとめ】中小企業の経営リスク対応チェックリストで“原因”分析を!
1.トップは規模と変化に対応する組織体制を強化できているか?
2.トップは絶対君主の“裸の王様”になっていないか?
3.取締役会は機能しているか?取締役の価値判断基準と実行力はどうか!

最終更新日 ( 2009/05/29 Friday 10:33:45 JST )
 
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