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No.396【お客様は常に正しい】-2006.3.8

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地方中小企業再生!≪第01号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか? プリント メール
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2008/03/28 Friday 09:59:08 JST
地方中小企業再生!≪第1号≫~あなたの会社の経営力は大丈夫ですか?

 

今回から、「“地方”中小企業の再生」をテーマにコラムを書かせて頂きます。
まずは、“地方”とは、東京を核とする首都圏、名古屋を核とする中部圏、大阪を核とする関西圏を除くエリアのことを指します。または、“中小企業”の定義は、中小企業基本法上の定義により、以下のようになります。


<業種:従業員規模・資本金規模>
製造業、運輸業、建設業その他の業種:300人以下又は3億円以下
卸売業:100人以下又は1億円以下
小売業:50人以下又は5,000万円以下
サービス業:100人以下又は5,000万円以下
 私は株式上場の総合経営コンサルタントから身を転じ、中小企業様の経営幹部を経て、ベンチャー・中小企業を支援させて頂く経営コンサルタントであり、中小企業経営者でもあります。現在、経営コンサルティングの中でも、苦境に陥った地方中小企業の、再生に心を砕くようになり、その現場にあって事業の再構築をサポートさせて頂いております。その実務体験を踏まえて、“地方”中小企業の再生について、経営者及び経営幹部はどのように考えていくべきか、を読者の皆様とご一緒に考えてみたいと思います。

メイン銀行の融資姿勢が変わった~ある地方中小企業ストーリー>>>
 3月決算で、5月に税務申告を終えた6月のある日。

地方中小企業の経営者 池溜(いける)氏は、決算書を携え、7月末に迎える運転資金の借り換えをしようとメイン銀行優秀支店の槍増(やります)氏を訪問した。
(経営者 池溜氏) 
「いつもお世話になります。前期30期決算は、努力したんですが、お客様も景気が悪くて、減収になり、500万円の赤字でした。まあ、こんなこともありますな。でも今期はいつもの気合で挽回しますよ。ハハハ!」
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
「こちらこそ、ありがとうございます。A社長はいつもパワフルですね。どれどれ拝見します・・・500万円の“赤字”ですか・・・」
(経営者 池溜氏)
 「それで、いつもの通り、7月末の借り換えをお願いしたいんですが。」
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
 「了解しました。置家(おけ)支店長に報告して、本部に打診してみます」
 「でも、どうして赤字決算になったんですか。今期の業況は如何ですか?」
(経営者 池溜氏)
 「えっ、優秀支店のご意向は大丈夫なんでしょうな?」
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
 「優秀支店としては、そのつもりですよ。いずれにしても、置家支店長に詳細を報告した上で、本部に稟議をあげてみます。3日後にご連絡致しますね」

経営者 池溜氏は、なんとなく釈然としなかった。
これまで、決算報告の場には、必ず優秀支店の置家支店長も同席して、そこで相談する7月末の借り換えはスムースに進んだ。ただ、今回は、置家(おけ)支店長最初の挨拶だけで、同席なし・・・何か、変だが、考えてみると月末訪問だったからな。それに、メイン銀行との付き合いも30年になるし、大丈夫に違いない・・・と自分に言いきかせた。

それから、3日後、運転資金の借り換えを相談した経営者Aの元に、メイン銀行の担当者から訪問したいとの連絡が入り、メイン銀行の遣増氏が経営者池溜氏との面談の場でのやりとり。
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
「あの後、早速、本部に稟議をあげたのですが、我がメイン銀行も当局の指導を受けて、貴社の5000万円の借り換えは難しくなっています」
(経営者 池溜氏)
「どうしてですか?これまで、貴社以外の金融機関に浮気したこともないし、ましてや延滞したこともない。借入れの枠もまだあるでしょう?」
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
「承知しております。ただ、今回は・・・場合によっては他行さんをあたって頂いても結構です」
(経営者 池溜氏)
「そんなことを言われても、担保は貴行に差し出しているので、厳しいですよ。」
「おまけに、借り換えする余裕資金なんてありません。どうすればいいんですか?」
(メイン銀行優秀支店 槍増氏)
「申し訳ありません。いつもですと、対応させて頂いていたんですが、今回の赤字決算ではなんとも・・・」
「それでは、中小企業再生支援協議会(※1)に相談してみませんか?“再生”といっても、中小企業の視点で、前向きな“再生”支援もありますよ。貴社の再生支援にいろいろなヒントがあるでしょう」
(経営者 池溜氏)
「“再生”・・・(絶句)」
経営者 池溜氏にとって、思ってもいなかった“再生”という言葉。売上もそこそこで、メイン銀行の支店長はもとより、重役も年末年始の挨拶に来てくれていたのに、なぜ?という思いもぬぐえない。
 
格付けされる地方中小企業~地方中小企業に選別淘汰の波>>>
 
この会話は現実のものです。直接金融の手段に恵まれた上場企業や大企業と違い、金融機関からの資金調達を命綱とする地方中小企業にとっては一大事。
ましてや、資金繰りは創業からの番頭格の取締役や経理責任者に任せているというのは、経営上のリスクマネジメントが行き届いているとは言えません。
現在、当局が金融機関を検査する際の「某検査マニュアル」では資金を借りている企業の“債務者区分”の基準を設けて、指導しています。
金融機関は債務者区分の低い融資先を持つと、相当の引当金を積むことになり、自己資本比率が下がります。なお、引当金の割合は、金融機関によって異なります。
そして、金融庁の定める基準を下回ると、某R銀行のように公的資金の導入⇒国有化となります。それを避けるため、融資を引き上げたり、不良債権化した企業の担保物権を競売にかけたりして、回収を計ります。
債務者区分の例は、以下の通りです。
(1)正常先;債権額の約5%を引当金として計上
  ※業況が赤字でも経営者の保証能力があり、資産内容が問題なければ、正常先と判断される。
(2)要注意先/要管理先;債権額の約15%を引当金として計上
  ※事業継続には、懸念がないけれども、今後の管理の仕方に注意を要する
(3)破綻懸念先;債権の約75%を引当金として計上
  ※元本と利息が回収できない懸念がある
(4)実質破綻先;債権の約85%を引当金として計上
  ※過大な借入金があり、相当な期間、債務超過に陥っている
(5)破綻先;債権の100%を引当金として計上
  ※法的に、経営破たんの事実が発生している債務者
この金融機関からみた債務者区分、つまりあなたの会社の通信簿をご存知ですか?
経理業務は担当取締役、社員任せでも、“資金繰り”マネジメント、つまり、資金繰りを万全かつ安定化させる手を打つのは地方中小企業の経営者の重要な仕事です。
この債務者区分についての詳細は、次号で触れたいと思います。

最終更新日 ( 2009/05/29 Friday 10:32:23 JST )
 
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