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No.483【現場・現物・現実 3現主義】-2007.11.14 プリント メール
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2007/11/14 Wednesday 10:39:12 JST
No.483【現場・現物・現実 3現主義】-2007.11.14

 

大ヒットした邦画「踊る大捜査線」で主人公の青島刑事(織田裕二)が「事件は会議室で起こっているんじゃない。現場で起きるんだ」と上層部に食ってかかる場面がありますが、共感を覚えた方も多いのではないでしょうか。

高級官僚がコンピュータを駆使して、さまざまなデータを収集し、分析結果に基づいて仮説を立てて検証する手法をとるのに対して、青島らは反発し、現場の第一線のスタッフが自分の感性を信じて、自分の判断で行動して、ついに犯人を追いつめ事件を解決する映画ですが、現実のビジネス社会でもよく似た現象が起きていると思います。


データを分析して仮説を立てて検証する手法はあらゆる場面で活用されている科学的手法です。これが間違っているのではなく、判断する立場の人が、一度も現場を訪問せず、現物に触れることなく判断することに対する反発が「事件は会議室で起きているんじゃない」という発言です。

現場、現物、現実の3つを3現主義といいます。さらに、直ぐにという言葉をつけて、3直3現主義とよぶ場合もあります。

ある製粉工場で、商品製造するとき、25kg袋の原料を2階に上げて、ホッパーに投入して1kgづつ袋詰めするのですが、なかなか生産性があがりません。生産会議の場で、なぜ生産が上がらないのかということがテーマになり、現場の声と管理者の声がかみ合いませんでした。

管理者「なぜ、生産性が上がらないのか。1時間当たり200個だと、人件費もでないではないか」
作業員「しかし、ホッパーのそばの原料置場が狭いので、5袋しかおけません。この工程は一人でやっているので、そのつど原料を上げるので、時間当たり生産性は200個が限度です。」
管理者「原料を2階に上げるのはホイストを使っているのだろう」
作業員「もちろんです。」
管理者「だったら、原料置き場を広げて、パレットでリフトアップすればもっと効率よくできるはずだ。」
作業者「原料をたくさん上げることができても、ホッパーは5袋しか入りませんから、おなじですよ」
管理者「とにかく、うまくやってよ」
このような不毛な議論が繰り返されるだけでなんら改善が進みません。

会議室ではなく、現場でこの点を考えようと提案して、関係者一同が現場に向かった。
工場の構造をみると、大変な環境の中で作業しており、機械が使用できない環境であることがわかる。相当な改造が必要なことは一目でわかる。

作業者「見てもらえばわかりますように、この状態で作業しているんで、200個できれば上出来ですよ」
管理者「天井のホイストの荷重は?」
作業員「おそらく、500kgまで大丈夫です」
管理者「原料をトン袋に切り替えたらどうなるの」
作業員「ホイストを補強すれば可能でしょう」
管理者「早速、見積もりを取ってくれ」

ホイストの改造に伴い、生産性は飛躍的に向上し、時間当たり400個まで増加したのです。
現地に出向いて、現場に立ち、現物を手にしながら、現実を把握することがもっとも大事なことです。特に、幹部やトップにとっては最も大事なことです。

クレームが起きた時は一番に現場に向かう。
事故が起きた時は何はさておき、現場に向かう。現場に向かう車中で、収集できる情報を収集し、現場にたって、現物に手を触れて、現場の人の話を聞いて、現実的に判断することが必要です。

2001年9月11日のニューヨークの同時テロの時にブッシュ大統領がいち早くグランドゼロに到着して、現場の消防士やスタッフを激励しました。
日本でも、阪神淡路大震災の教訓を生かして、中越地震が発生した時、村田防災大臣が被災地をいち早く訪れ、被災者を励まし、救助活動をする現地スタッフを激励し、現場の状況を把握したことは素晴らしいことです。
現場から上がってくる報告書を、安全な東京の官邸で聞いているだけでは、臨場感も緊迫感もわきません。書類だけで判断していたのでは何もわからないし、下す判断も後手後手に回ってしまうでしょう。

1995年1月17日に発生した阪神淡路大地震は地震発生後5時間たった時点で、死者2名と報道されていたのを、鹿児島出張のために伊丹空港に向かうタクシーの中で聞いたのを覚えています。阪神高速道路が崩壊している割には、被害が少ないのに驚いたのを今でも覚えています。実際の被害はその数千倍に上っていたのですが、現場に立たなければ、事の重大性はわからないのです。


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最終更新日 ( 2007/11/14 Wednesday 10:39:43 JST )
 
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