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2007/10/10 Wednesday 10:37:05 JST
No.478【幹部は率先垂範して問題解決するべし】-2007.10.10

 

尊敬する大先輩の村田洋さんに、あるとき、幹部のあり方を教えてもらったなかに次のような話がありました。

「人間は『おぎゃぁ』と生まれて天国に行くまで一生勉強しなければならない動物だ。特に人の上に立つと学生時代以上に勉強しなければならない。ひとの上に立つとは、部下の人生に責任を持つという意味なのだから、自分のことだけでよかった今までとは雲泥の差だ。

自分の問題だけでなく、部下の抱える問題にもかかわってゆかねばならないし、それを解決してゆかねばならない。
そのためには、謙虚に、素直に、『吾唯足知』のごとく、勉強しなくてはいけないのに、皆、逆に勉強しなくなる。忙しさにかまけて、本を読まなくなる、講演会やセミナーに行かなくなる、資格取得の勉強をしなくなる、成功者の話を聞きに行かない。
まるで人生ゲームのアガリのように放電するだけで充電しない。これはおかしい。
小学校から中学校、高校、大学になるにつれて勉強するのに、社会人になると今までの知識で社会を生きてゆけると思うのは間違っている。結婚すると会社と家庭でやることが増えるので勉強しなくなる。本当は大事な家族を守り養うために今まで以上に勉強しなければならないのに。社会人になったとたんに退化が始まるようではとても幹部にはできない。」

その時にすでに退化が始まっていた私にとって、成長するほど勉強しなくては人としての存在価値がないという話にはとてもショッキングでしたが目から鱗がおちました。
今までの経験だけで解決できるほど問題は単純ではなく、多少限界を感じていた時だったからです。

≪問題を発見能力が解決力の基本≫
幹部の条件の2つ目は「率先垂範して問題を解決する」ことです。
問題はいたるところに転がっており、それぞれ大小様々、難易様々です。ところが不思議なことに同じ環境にあっても、問題を発見できる人とできない人がいます。
問題意識があれば問題は発見できるといいますが、実は問題意識そのものが、その人の能力と直結しているのです。

≪問題は解決できる人にしか発見できない≫
建築関連業界では深刻な問題として話題になっていますが、マスコミで取り上げられることがほとんどないのでなかなか気づかない改正建築基準法(2007年6月20日施行)の問題があります。
一昨年の姉歯事件に端を発した法律で、基準以上の建物(木造の場合:高さ13m以上、コンクリートの場合:高さ20m以上)を建築するときは、指定機関による耐震構造の検証を義務付けた法律です。罰則も厳しくなりました。
その結果、建築確認が非常に厳しくなり、申請しても合格しなくなりました。
安全重視の世論をうけて利益度外視で検査をするため、確認申請業務が従来の数倍かかるようになっていましたが、改正基準法の施行により、建築確認これがピタッと止まってしまいました。

9月28日に国土交通省が発表した8月の新設住宅着工戸数統計は63,076件で前年度比43.3%も減少してしまいました。これは1966年2月時点と同じ実績で、40年前に逆戻りです。
下落幅は持家が31%、貸家(アパート)46.6%、分譲住宅(マンション)52%で、地域別には首都圏が52%、中部圏40.7%、近畿圏39.7%、その他地域37.3%と異常な数字が並んでいます。7月も同様の状態ですので、しばらくはこのような状態が続くものと考えねばなりません。
今は改正前の物件で仕事量は減っていませんが、これらの物件が完成してしまうと、仕事が一気になくなる可能性があります。

≪ではどう解決するか≫
これを問題として認識できた人は、問題発見能力があるということです。問題発見能力があるということは、解決能力も持っているのです。
来春から仕事が激減する可能性に対して今から何らかの手を打たねばなりません。
ではどうするか?ご一緒に考えてください。

住宅や建築物がなくなることはありませんが、瞬間的に(おそらく6か月程度)真空状態になる可能性があります。
その真空期間を経営するだけの資金的裏付けがあれば、なにもこの問題は大きな問題ではありません。
しかし、この間に経営が苦しくなるなら考えねばなりません。目標達成する上においても、この問題に対処する対策を先手先行で打っておかねば、半年前から目標未達成を容認してしまうことになり、これでは幹部としては情けない。法律の問題であるがゆえに、一地域の問題ではなく業界全体の問題である以上、打つ手は無限になるはずです。また、すでに水面下で手を打っている企業の方が多いかもしれませんよ。
問題を発見できた幹部には解決する能力があるのです。

そこで、考えられるのは次のような解決策です。

  1. まず、改正基準法について徹底的に情報収集する。国、県の県連部署に相談に行くか、団体が企画するセミナーを受ける。
  2. 基準外物件の情報を全社ぐるみで収集する。この場合は、木造住宅なら、高さ13m以内の2階建物件やコンクリート作りなら高さ20m以内の物件なら対象外ですから比較的順調に行くでしょう。3階建て以上の共同住宅は中間検査を義務付けられたので、時間がかかるかもしれませんが、可能性は高いでしょう。
  3. 確認申請を必要としない建築工事、具体的にはリフォーム工事は対象外ですから、これも飯の種になりますので情報を集めて、受注できる体制を作る。
  4. 今まで建築してきた物件を丁寧にアフターフォローして、リフォームやガーデニングの改善提案を行うことも大きな収益源となります。
  5. 自社の技術を生かした保守やメンテナンスサービスを展開し、お客様との長い信頼関係を構築する。
  6. 関連する新規事業を始める。


まだまだほかにあるかもしれませんが、ざっと思いつくだけ列挙してもこれだけあります。
問題解決できる幹部は問題を発見できる幹部です。問題解決能力は勉強しなければ手に入りませんし、身につきません。

幹部は問題を発見し、解決する人です。問題発見を発信するだけでも、批判するだけでも幹部としては失格です。

 
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