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2007/09/12 Wednesday 10:04:21 JST
No.474【トップの器(外見と内面)】-2007.9.12

 

数年前に、ロンドンのピカデリー通りのど真ん中にある5つ星の「ホテルリッツ」に宿泊した時のエピソードです。

観光客がジーパンにスニーカーという軽装で、コーヒーでも飲もうと立ち寄ったところ、ロビーに立っている閻魔大王のような巨漢のドアマンに追い返されているのです。
もちろん、閻魔大王のドアマンもホスピタリティあふれる満面の笑みで「ここはお泊りのお客様専用です」(と聞こえました)と声をかけているので、観光客もバツが悪そうに素直に引き返していました。
ご存知のようにホテルリッツにはドレスコードがあり、宿泊客といえども、マナー違反には厳しいところです。
ホテルの宿泊ゾーンに一歩足を踏み入れると、そこは中世の宮廷のようなインテリアと着飾った貴族や名士の人たちの優雅な姿が目に飛び込んできます。ドレスコードぎりぎりの場違いな服装をしているのは日本人旅行者ぐらいです。

あるとき、私たちのツアーメンバーがラフな服装で宿泊客ゾーンに入ろうとして、閻魔大王のドアマンに止められてしまいました。小さなホテルですから、閻魔大王のドアマンはそのメンバーの顔はもちろんのこと、すべての宿泊客の顔を記憶しています。なのに、わざわざチェックをかけたのは、それとなく、「ドレスコード違反ですよ。マナー違反はあなたの名誉を傷つけてしまいます。私はあなたの名誉を守りたいのです。次からはよろしくお願いしますよ」とアドバイスしてくれていたのでしょう。
ルームキーを見せて事なきを得ましたが、貴重な経験をしました。

そのメンバーは、地方の中堅大手企業の社長です。海外旅行はもちろんのこと、政財界のパーティも相当な数を経験しています。
私たちのツアーでも事あるごとに「ホテルリッツは伝統のある5つ星のホテルですので、ドレスコードがあります。革靴、ネクタイ、上着着用が原則ですので注意してください」と伝えていました。
閻魔大王のドアマンに止められた社長は、「顔もわかっているので大丈夫だと思ったが、やはりだめだった。さすがに伝統の重みとドアマンの毅然とした態度に感動した。なかなかできることではない。それに、ツアーの仲間の名誉を傷つけてしまって申し訳ない」と神妙にしておられました。
マナーを守ることは、ルールを守ることであり、他の人に敬意を表することであり、自分の人格を向上させることなのです。

トップはトップらしい身だしなみ
誤解をしないでいただきたいのは、ダンヒルのスーツにヴィトンのバッグ、エルメスのネクタイを締めて、フェラガモの靴を履きなさいと言っているのではありません。
ドレスコードはそこまで要求していないし、する必要もありません。
髪の毛、ひげ、爪、目もとなどの身だしなみを整え、折り目のついたズボンに、襟首や袖口が汚れていないシャツ、しわのないネクタイ、磨きこまれた靴、いつでも取り出せるしわのないハンカチをもっておくことが重要なのです。
高価であるよりも清潔感にあふれていること。
どれも、目立つ部分だけでなく、小さな小さな部分への気配りをすることを意味しています。ドレスコードとは、これから訪問する相手の方に敬意を表して、同行する人たちに恥をかかせない、同席する人たちにいやな思いをさせないことが基本です。
会社を成長させたいなら、外見や身だしなみに力を入れましょう。外見を磨くことは、結局内面を磨くことになってゆくのです。

中身も大事だが、外見はもっと大事
『外見も大事だろうが、どんな立派な服を着たって、高級品を身に付けたって、問題は内面だ。外見を気にするよりは、内面を磨く方が大事だ。』という意見も確かにあります。
内面を磨けば、外見もよくなるかといえば、必ずしもそうではない。内面は外見からはわからないのだから磨けたかどうかは、良く付き合っている人でないとわからない。その点、外見は誰でも簡単にわかってしまう。
そして、怖いのは、外見から来る第一印象で決めつけられた時に、第二印象や、第三印象では取り返しがつかないことです。いくら、素晴らしい人格の持ち主であれ、中身の素晴らしい人であれ、どうしようもないのです。

たとえば、ここに2人のトップがいるとします。Aさんは人間的に素晴らしい人だが、ザックバランで周囲の目を気にしないために、ラフな服装で、髪の毛は茶髪に染めて、親しい中だけで通用するオレ オマエ流の荒っぽい言葉使いやいたずらっぽいふるまいを良くする。
Bさんはどこにでもいる普通の経営者だが、きちっとスーツを着こなして、笑顔を絶やさず、物腰も柔らかである。
どちらがどれほど素晴らしいかは判別しにくいのです。第一印象が良いのは間違いなくBさんです。

人は人を外見で判断しているのが実情なのです。だから、詐欺師は立派な身なりをして高級品を身につけています。いかにも詐欺師ですという身なりでは人をだませるものではありません。

私も、サラリーマン時代には、裸になれば皆同じなのだから、中身が大事で、外見は気にしなくてよいと思っていました。
しかし、尊敬する田辺昇一氏より、「暇ができれば一流ホテルで過ごしなさい。そこにどんな人が来ているか、どのような身だしなみ、どのような立ち居振る舞い、どのような会話をしているかをよく研究しなさい」とアドバイスを受けました。
一流ホテルは敷居が高く、威厳があり、言葉とは裏腹に尊大さが見え隠れしますが、これも、客筋を守るための工夫だと気づきました。
とにかく、お客様の服装が違います。
よれよれのスーツや汚れた靴を履いている人がいないのです。姿勢も背筋を伸ばしてきれいに見えます。歩き方も優雅に見えてくるから不思議です。裸になれば皆同じ人たちが、格やオーラやレベルの違いが一目でわかるようになるのです。存在感が違います。
威張っていることと威厳や存在感とは違うのです。やはり、トップにはトップとしての外見が必要だと思いました。会社のトップは芸能人やフリーランサーではないのですから、社会のルールを尊重しながら経営をしてゆかねばならないのです。

レベルの高い人は高い人同士でネットワークや人脈ができてゆきます。
類は友を呼ぶとはよくいったもので、レべルの高い人は身だしなみや言葉使い、立ち居振る舞いが常に人から見られている意識をもっています。
内面も大事ですが、外見はもっと大事にしましょう。

 
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