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No.466【なぜ変われないのか?】-2007.7.18 プリント メール
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2007/07/18 Wednesday 12:05:03 JST
No.466【なぜ変われないのか?】-2007.7.18

 

「企業は環境適応業だ」といわれていますが、実にうまい表現で、まさに企業経営の本質をついています。もし、この言葉がどなたの言葉かご存知の方がおられましたらぜひお教え下さい。
企業における環境は、外部環境と内部環境の2つに別れます。


外部環境とは、つまるところ「利害関係者」の価値観の総意で決まります。
「利害関係者」とは政治で言えば有権者、経済で言えばお客様であり、その利害関係者が持っている意向又は価値観の最大多数が環境を形作っているといえます。
国内的にも国際的にも変化は有権者とお客様の動向によって決まっているのです。
先進国G8、特にアメリカや中国、ロシアの動行が大きく影響しているのは確かです。
内部環境も同様に、社員の声(有権者)とお客様の声によって変化しています。

環境変化が起きるのは、個人個人が「自分にとって」プラスイメージのアイデアやサービスは賛成し、マイナスイメージは賛成しないという行動をとったときです。
それが商品なら、ヒット商品になり、政党なら過半数を取ることができるのです。
次に、地球、国家、社会、会社の順に、何がプラスか、マイナスかを判断し、行動したときに変化が起きます。
いずれも、「そこを流れている空気」を読まなければ変化に適応できません。
お客様が何を望み、社員が何を希望しているか。環境に適応してゆくには、「そこを流れている空気」を読んで、先手先行で行動するしかないのです。

この話題になったときに、よく出てくる事例が「氷河期に滅んだ恐竜」の話です。

『巨大な隕石が地球に衝突し、その時の衝撃で地震や火山噴火が発生し、空は粉塵で真っ暗になり、太陽光線を遮ったために地球の温度はどんどん下がり、遂には氷河に閉ざされるようになりました。
変温動物である恐竜は、高温多湿の時代には非常に熱効率の良い体温調整システムに進化できたため、大繁殖しましたが、急激な温度変化には耐えられず絶滅してしまいったというのです。
当時は熱効率の悪い体温調整システムをもっていた恒温動物である哺乳類は、高温多湿の環境では分が悪かったが、急速な温度低下という環境変化にあっては逆に保温力が高く適応力が高かったため、生き延びることができたのです。』
高度に環境に適応していることが、かえって急激な環境変化には逆に致命傷になり、全滅してしまうという構造は企業経営においては大いに傾聴すべき教訓です。急激な環境適応に対応するには、多少のルーズな適応性のほうが優れているといえるかもしれないのです。

抗菌、除菌、殺菌商品がバカ売れの日本では、国民全体が無菌状態を求める社会に高度に適合しているため、海外旅行に行くと、伝染病にかかってくる人が多くなっています。
東南アジアでコレラ、赤痢、マラリアに感染するのは栄養失調の現地民ではなく、栄養過多の日本人に多いというのはなんとも皮肉な話です。
最近でははしかまで流行し学校閉鎖になっているのは、恐竜と同じ状況にあるように思えて仕方がありません。

ゆでカエルの教訓
過剰適応の事例が恐竜だとすると、鈍感すぎる適応は「ゆでカエル」の教訓があります。
カエルを水の張った深いなべに入れて、熱してゆくという話です。熱湯にカエルを放り込むとあまりの熱さにカエルが勢いよく鍋から飛び出るのに、水を徐々に熱してゆくと、鍋から飛び出ることなく茹で上がってしまうのです。
最初は水で、次第にぬるま湯になり、やばいなと思った頃には体力を消耗して飛び出す元気も無くなってしまうのです。
環境変化も同様で、急激な環境変化はケガをすることはあっても致命傷にはならない。しかし、緩慢な環境変化は怪我はしないが手遅れになったり、致命傷になります。
危機感を感じることができないからでしょう。
今日のタイトルの「なぜ変われないか?」の理由は、危機感を持っていないので、変わる必要を感じていないから「ゆでカエル」になるのです。

インターネットや携帯電話といったIT社会の急激な変化にはものの見事に適応し、今や、携帯電話を持っていない人を探す方が難しくなっています。メール交換ができない人はごくわずかでしょう。しかし、緩慢に変化する体型を改善することは至難の業で、出てきたおなかをなでながら、そのうち、そのうちと思いながら、遂に行き着くところまで行き着き、メタボリックシンドロームの終点である糖尿病や脳梗塞、心筋梗塞のような致命傷にならないと変わることができないのは悲しいことだといえます。
もし、朝、目が覚めたら、体重が倍になっていたら、急激な変化に、すぐに行動して事なきを得ることでしょう。

環境適応には段階がある
企業や個人が環境に適応して、自らを変えてゆくプロセスには次の5つの段階があると思います。
1.成り行き任せの段階
2.流行過敏の段階
3.柔軟対応の段階
4.先行対応の段階
5.環境創造の段階

1.成り行き任せの段階
しっかりしたビジョンを持たないで海の中で岩に根を張った昆布のように流れに身を任せている段階。

2.流行過敏の段階
「バスに乗り遅れるな」とばかりに、ブームやトレンドに敏感に反応し、他社に先駆けて導入して行こうとする段階。

3.柔軟対応の段階
自分の意思を明確にして、その都度タイムリーに手を打って行く段階。

4.先行対応の段階
「そこを流れている空気」を読んで、仮説を立てて、検証する段階。

5.環境創造の段階
自らに有利なように環境そのものを創造する段階

なぜ、変われないのか?
もう一度考えてみませんか。

 
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