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No.406【会社は危険がいっぱい】-2006.5.17
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No.282【55歳までに社長を引退しましょう!】-2003.12.10 プリント メール
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2007/06/25 Monday 15:19:56 JST
No.282【55歳までに社長を引退しましょう!】-2003.12.10

 

この文章を書くに当たって、読者の皆様にお詫びして訂正しなければなりません。
なぜなら、私は常日頃から公の場で「
50歳引退宣言」をしてきましたが、50歳の誕生日を後6ヵ月後に控えた今、約束を果たせそうにないからです。
55歳までに延長しなければなりません。今度こそバトンを譲る後継者を育てます。

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これは孔子の有名な「論語」ですが、私の解釈では「50歳までに基礎を作り、50歳以降にその基礎の上に人生という芸術作品を完成させること」になります。美しく完全なる自由を求めて人生の楽園を完成させるために、50代での第二ステップのスタートにこだわっているわけです。

私の提案する『社長引退』とは、次のような条件が整っている状態を言います。
(1)第二ライフステージの目的が明確であること(何をやるのか、なぜやるのか)

(2)優れた後継者を育成し、現場感覚を保持するために四半期毎の経営計画チェックに、発言権なしのオブザーバー参加ができる会社に成長している

(3)引退しても社長時の年俸を維持できる経営体質を構築していること

これら3つの条件を満たすためには期限を切らねばできません。そこで、社長引退時期の宣言になるのです。自分ひとりではできませんので、外圧を使って「やらざるを得ない仕組み」を活用するのです。

サラリーマン社長と異なり、中小企業の社長は「人生観=事業観」であり、「生活、即、仕事」で、会社と密接不可分です。人生の全てをつぎ込んできた対象が会社であり仕事です。だから、引退した後で「何をすればよいのか、途方にくれてしまう」のです。いつの間にか、目の前にある仕事が人生そのものになり、いつしかその人生からも疎まれてしまうぐらいに執着せざるを得なくなるのです。
そのような人生の結末は、決して本人にとっても社員にとっても企業にとっても社会にとってもよいはずがありません。
55歳引退と提唱するのは理由があります。
誰でも自分がかわいいですから、自らを厳しい環境に追いやることは簡単なことではありません。ましてや、体力も気力も減衰しているのを実感しだす50代以上の経営者の場合はなおさらです。
権力にしがみつき、言行不一致でも、都合の悪い事を正当化する‘老害’が始まるからです。
私の尊敬する恩師にもその現象を見て大いにショックを受けました。

ある恩師の行動
私の尊敬し敬愛する経営者にTさんがおられます。
Tさんは裸一貫で事業を起こし、全国に拠点網を拡充し、上場企業にまで成長させた偉大な経営者です。
日ごろから、「企業は公器だから、会社を成長・発展させる能力のある人を社長にすべきだ。同族でも能力がなければ社長にはしない」と公言しておられました。すばらしい経営者だと感銘し、尊敬しておりました。当時60歳のころです。
幹部から一般社員までTさんの思いを熱く受け止め、全身全霊を仕事につぎ込んで昼夜兼行で目標達成と目的実現のために一所懸命に働きました。

しかし、上場準備が整い、いつでも上場できる段階になると、微妙にトーンが変化してきたのです。
「生え抜きの幹部から社長を選ぶとなると、何かと問題が多いし、混乱も起きる。多少能力的に劣っても同族なら問題も混乱も起きない。中小企業の後継者は同族が一番良い」と公言されるようになったのです。
年齢的にも70歳を超えておられたせいもあるでしょうが、あまりの変化に呆然とするとともに、がっかりしたものです。経営判断がころころ変化したり、判断そのものが出なかったりしたのを覚えています。
上場後、Tさんの会社では優秀な幹部が櫛の歯がかけるように、ぽろぽろと抜けてゆき、残っているのは若手と新人だけの会社になりました。業績と戦力の中枢を担っていた幹部社員を失った影響は大きく、業績の回復には相当時間がかかったと聞いています。
そのためTさんが第一線でがんばらねばならない時期が長く続き、引退されるまで、それから10年近い年月が必要でした。
しかし、今は奥様が病に倒れられ入退院を繰り返されたのをきっかけに、全ての公職をきっぱり辞任し、
奥様の看病に専念されています。
老害が出るほど長期に渡り社長職に在籍しなければならなかった要因は、私が知らない様々な困難な出来事があったのでしょう。
しかし、やや遅きに失した観はありますが、80歳近くになっての潔さは尊敬に値するものです。
私はTさんの行動から、決断力と行動力がある間に、次の人生のテーマを見つけ、それまでの人脈と知識と財力を使って、第二ステージのスタートを切るべきだと痛感しました。
Tさんのような変化は他の企業でも多く見受けられますし、それが一般的でもあります。

社長は裸の王様と紙一重
事業が上手くいっているときは、社長という権力の座はとても居心地がよいものです。 自分の指示で会社が動いていくのです。 いつまでも権力の座に居座ろうとするのは世の常です。
そして自分の変わりに任せられる人物はそう簡単には出てきません。子供や部下はいつまでたってもトップを超えられるものではありませんから、育てば譲るというやり方では、棺桶に入るまで社長をやってしまいます。そうなると子供も部下も育ちません。

社長を長い間やっていると
① 成功体験から逃れられない。
② 成功体験があると自分が常に正しいと錯覚してしまう。
③ 常に正しいと言ってくれるYes Man ばかりを集めてしまう。
④ Yes Man ばかりになると、真実がわからない裸の王様になってしまう。
⑤ 裸の王様は惨めな結末しか待っていない。

裸の王様になって惨めな結末で人生を締めくくるよりは、たとえ完成しなくても第二のチャレンジをスタートして満足できる終末を迎えたいものです。

投資案件や社内案件を決済するのに3日以上かかるようになれば引退の時期でしょう。
引退の時期を決めましょう。 もう既に老害が出ており自分の頭で判断できなくなっているからです。 引退までの時間は5年以内です。また50代以上の社長は5年後をリミットとして引退日を決めましょう。
決めてしまえば、それまでに継承者を決めて育てないといけませんし、自分の引退後にやりたいことを探さねばなりません。
例えば、私がやりたいと思っている候補を挙げると
1.いま活況を呈している昇り龍のような中国で、もう一度事業を行う
2.若い頃できなかった学問を修め、大学に戻り博士号を取る
3.妻と二人で海外留学し、異国に人生の楽園をつくる
4.NGOやNPO活動を行い、恵まれない人たちや助けを必要としている人々のためにノウハウを生かす
5.帰農して晴耕雨読をたしなむ

というようなテーマがあります。
結構忙しく時間が足りないのではないかと思います。


ウルマンの「青春」
最後に私の好きなサミュエル・ウルマンの「青春」を紹介して終わります。

青春とは人生のある期間を言うのではなく心の様相をいうのだ。
優れた創造力、逞しき意志、燃ゆる情熱、怯懦をしりぞける勇猛心、安易を振り捨てる冒険心、こういう様相を青春というのだ。
年を重ねただけで人は老いない。
理想を失うときに初めて老いが来る。
歳月は皮膚のしわを増すが、情熱を失うときに精神はしぼむ。
苦悶や狐疑や不安、恐怖、失望、こういうものこそもっとも長年月のごとく人を老いさせ、精気ある魂をも芥に帰せしめてしまう。
年は70であろうと16であろうとその胸中に抱き得るものは何か。
曰く、驚異への愛慕心、空にきらめく星辰、その輝きに似たる事物や思想に対する欽仰、事に処する剛毅な挑戦。
小児の如く求めて止まぬ探求心、人生への歓喜と興味。
人は信念と共に若く、疑惑と共に老ゆる。
人は自信と共に若く、恐怖と共に老ゆる。
希望あるかぎり若く、失望と共に老い朽ちる。
大地より、神より、人より、美と喜悦、勇気と壮大、そして偉力の霊感を受ける限り人の若さは失われない。
これらの霊感が絶え、悲嘆の白雪が人の心の奥までも覆いつくし、
皮肉の氷がこれを固く閉ざすにいたれば、この時にこそ人は全くに老いて神の憐れみを乞うるに他はなくなる。

 
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