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No.297【社長の右腕はだれですか】-2004.3.31 プリント メール
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2007/06/25 Monday 13:49:01 JST
No.297【社長の右腕はだれですか】-2004.3.31

 

会社は社長ひとりでは経営できません。最近は、社員は社長だけというSOHOやWEB企業が増えていますが、事業が成功すると必ず、仲間を増やしてゆくことになりますから、やはり、会社は社長一人ではやってゆけません。
なぜなら、会社はお客様を満足させなければ、成長はおろか、存続すらままならないからです。

多くのお客様を社長が一人で満足させることができるのであれば問題はありませんが、第一線に立ってお客様満足を実現しているのは社員です。
会社というチーム(組織)は、ベクトルが合わなければ、大きなロスが生じることがわかっています。
10名のチームで、Aさん,Bさんの2人のベクトルが合っていないと、メンバーのパワーは6名分しかなくなってしまいます。
AさんとBさんをフォローしてベクトルを合わせる作業にCさんとDさんが必要だからです。
逆に、5名のチームでベクトルをしっかりと合わせて、メンバー一人一人が自分の役割を全うした場合は、倍近い10名分のパワーが出てきます。
このベクトル合わせを行う作業が社長と幹部の極めて重要な仕事になります。

ホンダの本田宗一郎氏と藤沢武雄氏のコンビはあまりにも有名ですが、トップと右腕の関係を体現したモデルです。技術に強い本田氏と管理に強い藤沢氏がコンビを組んでホンダの成功を実現したのです。

また、トヨタでも豊田佐吉氏と石田退三氏の関係もモデルと言えます。関連会社で頭角を現した石田氏を抜擢し、経営危機に直面していたトヨタの再建を任せた結果、今の超優良企業に育て上げたのです。

三国志の劉備玄徳と諸葛孔明との関係も君主と参謀という関係ではありますが、トップと右腕の関係にあり、モデルになります。その結果、弱小国の蜀が圧倒的に強大な魏に対して互角に戦いを挑むことができたのです。

幹部の役割
会社の構造が社長一人では成り立たないようになっている以上、社員のベクトルを合わせ、トップのビジョンを実現し、お客様に満足を与え続ける幹部が必要です。
幹部の最大の役割は、社長を補佐し、社長のビジョンや考え方を現場に分かる言葉に噛み砕いて、行動を起こさせることです。
また、現場の声を吸い上げて、トップに意見具申をする。必要なら、苦言を呈することも必要です。
つまり、現場にやる気を起こさせることが最大の任務なのです。
幹部の中でも、実力で幹部になった方もおれば、年功序列でなった方もおられます。上司のめがね違いでなった方もおられます。
様々な幹部の中で、社長を補佐し、パートナーシップを発揮できる幹部が右腕、左腕と言えます。
中小企業の場合、多くの優秀な社員の中から、能力、実績、人望をふるいにかけて、選びに選んで幹部を選抜できるほど人材が揃っているわけではありません。
「ヒトなし、モノなし、カネなし」のナイナイづくしで経営せざるを得ないのがほとんどです。

右腕を育てる
社長は幹部の中から、将来を担う右腕を選び、育てなければなりません。
経営には「知・情・意」の人材で三位一体になっていなければバランスの取れた全体最適解を得ることができません。

「知」とは「知識や技術に造詣が深く、研究熱心で本質を追求できる」事です。
「情」とは「ヒトの気持ちを理解して、どうすればやる気を起こさせるか、を突き詰めて判断できる。単に表面的に優しいことではない」
「意」とは「苦境や難局に際して志を曲げず、成功するまで諦めない強い意思を持っている」事です。幹部となる人は、「知・情・意」のどこかの部分が突出して強くなければなりません。

*社長が熱いハートをもった「情」タイプならば、情は理解できても情に流されないクールで論理的な「知」幹部か、保身を考えず、なんとしても目標を達成する使命感をもった「意」幹部を右腕に持たねばなりません。

*社長が「知」タイプならば、泥臭い「情」幹部か、強い意思をもった「意」幹部が右腕に必要です。

*社長が「意」タイプならば、「情」幹部か「知」幹部を右腕に持つ必要があります。

波長の合う幹部だけでは企業はもろいものです。苦言など呈せるわけがありません。

297.gif
幹部として登用する基本的な条件を列挙しました。下記の条件の内、5つ以上該当項目があれば、幹部候補として登用されているはずです。

① トップの価値判断基準を理解できる
② 経営改善をトップに納得させて、決断させる方法で提案することができる
③ トップとの意見対立を恐れず、会社の目的実現と目標達成のために苦言を呈することができる
④ 具体的な業績貢献実績、すなわち伝説や神話をもっている。
⑤ 厳しいことを言っても部下がついてくる人間的な誠実さをもっている
⑥ 公私混同しない。ケジメをしっかりつけられる組織やチームを統率することができる
⑦ 何事も率先垂範し、好奇心が旺盛で何事にもチャレ① ンジする精神をもっている
⑧ 家族・家庭環境が健全で乱れがなく、安定しており、口も堅い
⑨ 心身共に健康体である
⑩ 計数感覚に優れており、数字で考え、数字で話し、数字で行動できる
⑪  不思議と運が強く、ツキに恵まれることが多い
⑫ 些細な現象から問題点を発見し、問題の本質を見極め、解決する能力がある
⑬ 日ごろから自部門だけでなく他部門ともコミュニケーションを取り、情報収集力がある
⑭ 部門の枠にとらわれず、経営者意識を持っている
⑮ 社員の長所や欠点を把握し、長所を伸ばす術を知っており、自主性を引き出す能力がある
⑯ 最後の責任を取る覚悟を持っており、いかなる困難から逃げない強い精神がある
⑰ 適切な時に社員に引き継ぎ、現場要員にはならない。
⑱ 経営方針や経営計画を立案する能力を持っている
⑲ 常に次世代の人材作りをやっている

もし、雪印食品に右腕がいたら
2002年1月に発生した雪印食品による牛肉偽装事件は、トップと右腕の関係を考えさせる重要なケーススタディです。
2000年6月の食中毒事件で、超エクセレントカンパニーの雪印乳業が壊滅的なダメージを受けました。その教訓を踏まえて、雪印食品は迅速に行動し、事実を認めて謝罪したまでは良かったのですが、「一部門長の独断行為」と発表した後で、専務指示による組織ぐるみであることが発覚し、1ヶ月で会社が消滅するという結果を招いてしまいました。もし、世の中の空気を冷静に受け止めることのできる本当の右腕幹部がいたなら、もっと違った結果になっていたことは間違いありません。
「バレなければ何でもOK」という前近代的な考えでは、致命傷になる事は誰でもわかっていたはずです。

社長の本物の右腕はいますか?

最終更新日 ( 2007/06/25 Monday 13:50:00 JST )
 
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