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No.305【朝令暮改のすすめ】-2004.5.26 プリント メール
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2007/06/25 Monday 11:40:30 JST
No.305【朝令暮改のすすめ】-2004.5.26
私は顧問先のトップに必要とあらば「朝令暮改すること」を薦めています。
趣味のようにやみくもに朝に言ったことを夕方には中止していては、誰も付いてこないでしょうが、ここでの意味は、朝礼で社員に指示した方針でも、夕方に問題ありと思ったならば、潔く間違いを認めて、撤回や変更を指示すべきだと思っているからです。役員や社員の方にしてみると余計な事をいうコンサルタントだと思われるかもしれませんが、トップが社員や周囲に遠慮して、判断のモラトリアムをするようであれば、その企業の命運は風前のともし火と言わざるを得ないと思っています。


Mrチェンジマン
私の顧問先に大胆に朝令暮改を実践して、思い通りの方向にもってゆき、好業績を上げているトップがおられます。
“チェンジマン”の異名をとるほど、方針修正や変更を行われます。何も好き好んでやっておられるわけではないのですが、属する市場が変化の激しい精密機械やエレクトロニクス市場ですので、余計そのように感じるのかもしれません。
もちろん、信念や哲学、経営理念、3年から5年に渡る中期ビジョンが変わることはありませんが、ビジョンを実現するための年度戦略や方針は環境変化に応じて年度途中でも変化してゆきます。方針をブレークダウンした戦術、つまり、アクションプログラムは月単位又は週単位で変化する場合があります。
目的は不変ですが、手段は激変するわけです。
事業展開を海外でも行っている関係上、設備投資やマネジメント体制を国内レベルで大胆に変更することは難しいので、国内での体制を柔軟に変化させてバランスを取らねばならないからです。
環境がどのように変化しようと、企業は成長発展しなければなりませんから、事業創造、市場創造、人材開発、商品開発という攻めの行動は不可欠です。

社長の意思決定プロセスを公開する
トップの「朝令暮改」により起きるトラブルの内、最も多いのが、意思疎通不足です。
何の前触れもなくいきなり、プロジェクトを中止したり、再開したり、人事異動をしたりするような場合に現場、特に部門長や幹部が反発し、トラブルが発生し、トップへの求心力が低下してしまいます。
トップは一段高い物見やぐらから景色を見ているのですから、地面に立っている現場よりもはるかに多くの情報を持っています。
この情報を地面にいる現場に伝達したり、予告したりすれば問題は起きないのです。
例えば、遠くの方が暗いのならば、雲が発生して、雨が降りそうだと判断できます。
「どうも、夕方には雨が降りそうだから、雨具の準備をするように」
と現場に知り得た情報を伝達します。
現場は雨が降れば、すぐにかぶることが出来るように雨具の準備をします。そうすれば、現場は停滞することなくプロジェクトを推進することが出来ます。途中で空が晴れ渡れば、
「空が明るくなってきた。当面、雨の心配はなさそうだ」
という情報を現場に伝えれば、現場は軽快な行動が出来るように体制を整えます。
その時に、トップの判断基準を公開しておけば、現場の幹部はトップの知り得た情報や内容を判断できますから、もっと行動が軽快になります。

状況判断の訓練を行う
今までの話でご理解いただけたと思いますが、「朝令暮改」という表現を使うとわがまま放題、勝手気ままに方針変更するように聞こえますが、意味は全く異なります。
企業は環境適応業であり、トップはそのリーダーです。環境変化にいかにタイムリーにタイミングよく対応するかによって、企業は成長もすれば危機にも陥ります。
トップは常に正しく状況判断する訓練を怠り無く行わなければなりません。
そのために「情勢判断学」という学問があるほどですから、状況をいかに判断するかは、極めて高度で属人的な能力です。
しかし、トップである以上、この能力を磨いて、高めるか、その能力をもった人材を確保するかしなければなりません。
企業経営には自然科学のような法則や定理がありません。あるのは原理原則だけです。
原理原則を判断基準にしながら、多くの情報を収集し、異業種のトップとの情報交換や具体的なバックデータを集め、判断することになります。
そして、決断した結果、判断が正しいかどうかは永遠に答えが出ません。しかし、判断した結果、現状が上手くいっているならば、正しかったということになります。
このように、トップは状況判断という答えの無い決断をしなければならない存在です。

小泉首相の北朝鮮訪問の是非はいかに?
例えば、2004522日(土)に日帰りで行われた小泉首相の2度目の北朝鮮首脳会談ですが、この状況判断は正しいか、間違っているかという問題があります。
政治と経済は異なりますが、答えの無い(無数に答えのある)状況判断を下すという意味では同じです。
世論は「よくやった」と評価する声と「取り返しの付かない大失敗」だと批判する声と二分しています。
「あまりにも性急で、準備不足だ」
「日本国の首相が2度も訪問して、あの程度なら誰でもできる」
「プレゼントをもらったら、さっさと会談を切り上げられて、また騙される」・・・
私はとても勇気のあるすばらしい決断だと思いました。
決断しないことが一番楽なのですから。 行動しなければ、成果も問われませんし、評価も無いからです。
常に状況判断を迫られているトップの皆さんのご意見はいかがですか?
 
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