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No.450【たこつぼ経営の恐怖】-2007.3.28 プリント メール
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2007/03/28 Wednesday 11:28:58 JST

No.450【たこつぼ経営の恐怖】-2007.3.28


いつまでも「景気が悪い」「デフレで価格下落が止まらない」「景気が良いのは大企業だけで、中小企業は関係ない」と、外の世界を見ないで、内向きのたこつぼ経営を続けているととんでもないことになります。
視野を広くもたねば、世の中の動きに翻弄されて右往左往するだけで終わってしまう。知識と情報を求め続けることが、個人も組織も成長させて豊かにしてくれる条件である。


金属が高騰している
ニュースを見ると、毎日のように全国各地で金属ドロボーが多発していると報じられている。きっと外国人の仕業だろうとおもいきや、捕まえてみれば普通の日本人だとか。
日本人の感覚ではないと思っていたのでショックな出来事といえる。
普通の日本人が犯罪に走るほど価格が高騰しているのかどうか調べてみた。

日経新聞の月曜版をみれば、14ページに景気指標が過去3年間の時系列で掲載されている。この統計を見ていると日本国内だけでなく、世界の経済状況のアウトラインが見えてくる。
中でも、「内外商品相場」欄は繊維、金属、木材、化成品、燃料、紙、食用油、砂糖、セメント、ゴムといったカテゴリーの相場が掲載されているから一応の目安になる。
    06/9月07/2月伸び率
    すず地金
    1179.4
    1826.0
    154.8%
    ステンレス
    385.0
    560.0
    145.4%
    鉛地金
    194.8
    269.0
    138.0%
    アルミ地金
    337.8
    378.0
    111.9%
    棒鋼19mm異形
    59.5
    63.5
    106.7%
    冷延薄板
    81.5
    81.5
    100.0%
    亜鉛地金
    435.5
    410.0
    94.1%
    黄銅丸棒
    829.0
    775.0
    93.5%
    銅地金
    927.6
    836.0
    90.1%
    伸銅品銅条
    1157.8
    1000.0
    86.4%
    日経新聞 内外商品相場(2007/03/2)
    出所:日本経済新聞       単位:千円/トン

    相場をみると、「すず地金」は5ヶ月間で50%以上高騰したことになる。
    経営努力で吸収できる原料高騰幅は10%といわれており、30%を超えると事業撤退や廃業を検討する段階になる。上記のデータを見ると30%をこえて高騰している商品が3群ある。ドロボーするわけだから、仕入れはタダ、相場より10%安い価格で声をかければ少々の危険を冒すところが出てきても不思議はない。ではなぜ、高騰しているか。巷間、伝えられるところによれば中国のオリンピック工事や上海の万博工事、経済成長に伴う建築ラッシュで、需要が高まり供給不足に陥ったことが原因だというが、事の真相は実は闇の中である。

    マグロが高騰している
    上海にはビジネスを兼ねて1997年以来10年間に渡り定点観測で訪問している。
    数年前までは、訪問するたびに景色が変わるほどの大きな変化が目立っていた。
    原野に高速道路が走り、古い住宅が密集地が更地になり、次には高層ビルが建築。世界の名だたる高級ホテルが進出し大型の高層ホテルを建築している。
    これらの変化は主にインフラ整備によるハードウェアの変化である。
    ところが、最近は、食生活とか、買い物とか、美容だとかのソフトウェアの変化が激しい。昨年初めころから、上海で食事をしたときに驚いたことがある。生の刺身(サシミだから生で当たり前か・・・)を出す店が増えているのである。
    以前は地元にすむ中国人でさえ、危険だから生ものは食べなかった。
    それが、まぐろのカルパッチョ、刺身3種盛、シーフードサラダ、かつおのたたきといった料理が登場し、しかも流行っている。中でも、マグロは大好物だとか。
    世界のマグロ市場で、日本人が消費する量は70%超、先日の国際会議で漁獲制限が課され、日本はマグロをとることができなくなってしまった上に、今度は中国にまでマグロを奪われることになってしまった。ひとつの国で食生活が変化するだけで、世界中の相場に影響を与えてしまう時代なのだ。

    とうもろこしが危ない
    今度は「とうもろこし」である。
    先ほどの日経新聞の3月26日付の商品相場を見てみると、シカゴ相場で、
    06/09 2.42$ → 07/03 4.03$ 166.5%UP
    異常気象による不作がもっとも大きな原因ではあるが、それ以上に注目すべきは、ガソリンの代替燃料となるエタノール燃料の原料としての供給が活発化したことである。
    世界の生産量シェアでアメリカはダントツ1位の41%を占めるが、世界の輸出市場では70%以上を占めているので、大きな影響が出てくる。世界3大生産国にはブラジルや中国も含まれるが、輸出するところまでは生産できていない。そのとうもろこしが食料ではなくて燃料としても優れているというのだから価格高騰は止まらない。
    ちなみに、アメリカでは来年、燃料への供給として、生産量の約半分が見込まれているようである。
    たこつぼ経営では、成長し繁栄することはできない。たこつぼから這い出して、広く世界に見聞を求め、新しい経営スタイルを気づいてゆく段階である。
    社会を常に赤字と貧困と後追いと世界は地球規模でシームレスな情報ネットワークが何重にも設置されているため、世界中のどこにいようと、世界の変化の影響を受けないエリアはない。いまどき鎖国して生き残る戦略はとてつもないリスクを伴う。経済は鎖国できても気象や情報は鎖国できないからだ。もし、異常気象で甚大な被害に見舞われた場合に国際社会からの援助なしに復興は不可能だ。 
    ならば、前をみて前進し、変革しよう。
 
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