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No.440【戦略の点検】-2007.1.17 プリント メール
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2007/01/17 Wednesday 10:23:32 JST
No.440【戦略の点検】-2007.1.17

前回は21世紀経営クラブ発足した10年前の時代認識を検証しましたが、今回はそのときに設定した戦略の点検を行います。10年前の戦略が現在に通用するかどうかを検証して何の価値があるかといわれるかも知れませんが、意外と変化のスピードが速くなっても戦略の選択は目先を変えているだけで本質は保守的でオーソドックスなことが多く、変わる部分は僅かなことが多いのです。
例えば、戦争の仕方などは、人類史が始まって4000年以上変わっていません。圧倒的な戦力を確保してから敵軍に攻め入るという方法が常道です。武器が石槍から機関銃に変わり、のろしがインターネットに変わり、地上戦が空中戦になっただけで、基本はなんら変わっていません。戦力が不足している方は、戦力では勝てないのでゲリラ戦法、奇襲戦略で敵軍を困惑させ、うまくすれば混乱に乗じて敵軍の中枢をたたき、屈服させることに一縷の望みをかけます。特攻隊や自爆攻撃の類です。

基本は、勝てる場で、圧倒的な戦力を準備して、最も有利なタイミングをじっと待って、確実に勝利することです。この勝利を次の勝機に活かして、次の市場を拡大し、シェアとポジションを確保してゆくことです。
最初から、戦力差の歴然とした相手に正面から勝負を挑むのは自殺行為に近く、本当の勝利は戦わずして勝利するのが最もすばらしい勝ち方だと思っています。

下図は21世紀経営クラブの第2号で打ち出した「企業繁栄のシナリオ体系図」です。

11.gif

企業繁栄に必要な戦略ベクトルとして、「N0.1&成長戦略」と「安定度アップ・ベースアップ戦略」と「スピードアップ戦略」の3つの戦略ベクトルを提示しました。
それぞれに5つの重点戦略を設定して、15の重点戦略をひとつでも多く実現してゆくことを提唱したのです。


現在の戦略は何か
21世紀に入り7年が経過し、金融機関の不良債権処理を強行するプロセスで一時混乱していた日本経済もいまや安定成長期に入りました。 疑心暗鬼なアメリカ経済も依然として好調で、BRICSの発展には目を見張るものがあります。経営環境は完全にグローバル化し、一国の経済が他国の経済に大きく影響を与えるネットリンク経済が定着しました。自国や地域の市場環境のみを考えて戦略を構築したのでは、いずれ行き詰まり、結果的には市場からと淘汰されてゆきます。

N0.1戦略を徹底せよ
10年前よりもさらに重要性を増しているのはNO.1戦略です。勝てる場で圧倒的な強さを誇る必要があるのです。これは圧倒的な強さとは「知名度」を上げることであり、知名度の高さは「信頼の高さ」と直結します。知名度が高く信頼されていた企業がお客様を裏切ると、奈落の底に沈んで10年間は低迷を続けます。三菱自動車や雪印乳業やダスキン、最近では不二家がそうですね。
無名企業が何をしてもとがめられることはありませんが、地域で有名企業、つまり信頼性の高い企業が、やってはならない違法行為やヤンチャ行為は徹底的に指弾されるのです。だから、知名度の高い企業に求められるのが、ジェントルスピリットです。うそやごまかしはとんでもないことで、ゲリラ商法は寿命を縮める効果しかありません。もちろん、社員の個人的な行為であれ、大きな影響を与えることは間違いありません。求められるのは嘘ごまかしのない誠実な行動とどのような圧力にも屈しないしたたかさや精神的な強さです。従って、社員が安心して仕事に専念できるような労働環境整備は継続的改善課題です。コンプライアンス重要課題で、「勝てば官軍」は成り上がり途中で許される戦略です。つまり高コスト、高付加価値、高分配ができるビジネスモデルの再構築が必要なのです。
NO.1戦略を別の表現をすれば、「ブランド化戦略」ともいえます。会社のイメージなり、商品なりをブランド化することが必須なのです。それもバーゲンブランドではなく、安易に値引きしない「強いブランド」を構築しなければなりません。
外に対しては「マーケティング」、内に対しては「理念教育」が今後最も強化すべき課題といえます。

ストック&フロー戦略の再構築
21世紀大陸へジャンプするためには、身軽でなければなりませんでしたから、今まではフロー経営を奨励していましたが、21世紀大陸に無事に着地してからは、体力増強が必要です。これから重要な戦略はストック経営への舵取りです。キャッシュフローは依然として重要な経営要素ですが、それ以上に今はストックに力を入れねばなりません。
★人材のストック:ノウハウと信用を蓄積するために「人」、特に、正社員を増やす。
★資産のストック:長期的に必要な設備資産はリースから所有に切り替える。
★得意先のストック:目先の取引ではなく、価値を共有できる取組関係先を増やす。
★資本のストック:自己資本の充実に努め、調達方法の多様化を図る。上場を視野に入れる。
★ノウハウのストック:研究開発投資ができなくなった時点で企業は店じまいすべし。

当面はこの2つの戦略を徹底的に再構築してゆくことをお勧めします。10年前に提唱した「安定度アップ戦略」「スピードアップ戦略」は2次的な戦略と捉えてよい段階に入りました。

 
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