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No.352【会議から「ゆんたく」へ】-2005.4.20 プリント メール
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2006/06/08 Thursday 11:23:37 JST
No.352【会議から「ゆんたく」へ】-2005.4.20
沖縄の智恵のひとつに「ゆんたく」という言葉があります。沖縄方言で「おしゃべり」を意味し、漢字で書けば「雑談」や「歓談」というところです。
お茶やお菓子を食べながら、世間話をするのです。最初は皆が知っている話題がテーマとなりますが、次第に仕事の話、会社の話になってゆき、これが結構、本質を突いていて、面白いのです。


会議では本音が出てこない

沖縄の企業に限らず、会議で本音はなかなかでてきません。本当に不思議です。なぜでしょうか。
当たり障りの無い(誰も傷つけないし、作り話でもない)表面的な報告や抽象的な発言でお茶を濁してしまいます。
そして、自部門や自分自身のことについては、成果は控えめに、反省点は厳しく自己反省します。
他部門に対しては、問題点が見えていても、抽象的に漠然と指摘します。
分かったような、分からないような、一体何が言いたいのか、会社はうまくいっているのか、問題を抱えているのか、いないのか。まるで煙幕をはった視界0(ゼロ)の場所で会議しているみたいです。

なぜでしょうか。
すべて、会議乗り切りのための方便です。
自己批判を演出する事によって、上司や他部門からの厳しい指摘を受けずにすみますし、他部門の批判や問題点の指摘をしないことによって、自部門への反発を回避できます。
本音を言って物議をかもすことはタブーなのです。

では一体なにのために会議をするのか?
わざわざ高い金を使って、忙しい時間をやりくりして、言い訳や傷の舐め合いをする必要があるのか、といえば、当然、誰に聞いても「NO」です。
しかし、会議のあり方に異議を唱え、やり方を変えようともしない場合が多いのです。
つまり、会議は利害関係者が一堂に会して、「決める」という手続きといえます。自分自身及び自部門に影響しなければ、「賛成」「異議なし」で良いのです。本音は必要ありません。
もし、決定したことがトップの意に反しておれば、トップからクレームがつくだろう。
そのときはそのときで考えればよい。

ここまでひどくないかもしれませんが、会議に参加して本音を言っていない方は、五十歩百歩といえます。経営幹部であれ、リーダーであれ、社員であれ同じです。現場に一番近い人は一番具体的に問題を抱えています。一番具体的な問題を議題に挙げられない、または、発言する事をはばかられるのは、会議というインフラを提供している会社の問題、社風、トップの考え方が大きく影響していることは間違いありませんが、それを容認している役員、経営幹部、部門のリーダー、社員にも運命共同体の一員として大きな問題があります。

会議から「ゆんたく」に変える

そこで、提案です。
会議というかたくるしい名前をやめて、「ゆんたく」に変えませんか。「ゆんたく」がわかりにくければ、「雑談」でもかまいませんが、「雑談」では抵抗があるでしょうから、沖縄方言の「ゆんたく」をお勧めします。
基本的にはブレーンストーミングと同じです。
○ 他人の発言を批判しない
○ 何を言ってもOK
○ 発言に責任を持たなくて良い

なぜ「ゆんたく」が良いのか

「ゆんたく(雑談)」は楽しい雰囲気で本音で議論ができる。口から出した本音は無意識に脳に記憶されており、改善→実現に向けて行動を起こすのです。発言に責任を要求される「会議」では、責任追及をかわす駆け引きが必要なので本音はタブーです。
私の21年に及ぶ経営コンサルタント歴において、
経営診断や経営指導を通じて参画した企業は200社以上、セミナーや社員教育を通じて参画した企業を含めると500社以上になります。講演参加者や経営相談を含めると1000社以上になるでしょう。
社員数10万人以上の日本有数の上場企業から社員数5名の零細企業までさまざまです。
これらの経験の中で、断言できるのは
① 安全な場所での本音の発言は無意識のうちに行動を伴っている
② 社員は皆、日ごろから核心を突いた現状認識をしている
③ 仕事が好きで、会社が好き
④ 給料は高いに越したことは無いが、好きな会社で仕事できることが大事
⑤ できれば会社を良くしたい、指名されれば死に物狂いでやり抜く
と思っている人がほとんどなのです。
だから、これらの善なる社員の本音をいかに引き出すかは、経営戦略上きわめて大きなテーマです。
会議につまったら「ゆんたく」を考えてみてください。

危険な「会議」から安全で楽しい「ゆんたく」へ

経営コンサルタントとしては余りに能天気な性善説を唱えているのかもしれませんが、(愛情があっても見えないような)厳しい叱責が人を突き動かすことはありません。
本音で対話をしていない企業が危機を脱してV字回復を実現し、成長・発展したためしはありません。本音を出さなくても、自分の生命に危険が及ばないから、仕事や会社の問題点をわが事として真剣にとらえる事ができないのです。
本心から褒められ、評価され、感謝されることによって信頼関係が醸成されてゆき、人間関係に丸みを帯びてきます。そのような信頼関係が構築された組織やチームでの厳しい叱責は愛情が丸見えなので、人を変えてゆく力を持っているのです。
社員がどのような発言をしても受け止めてもらえると確信できる環境を整備する事は経営戦略です
立場の上下や権限の強弱を超越して、安心してアイデアを発進し、問題点を指摘し、改善案を具申する事ができる環境、その象徴が「ゆんたく」なのです。
トップや経営幹部は会社を発展させたいなら、運命共同体である社員を信じ、本音を受け止める寛容さをもち、成功につながるプラス言葉だけを発して、行こうではありませんか。

 
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