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2006/06/08 Thursday 11:17:24 JST
No.355【チーム医療に学ぶ人と組織のあり方】-2005.5.18
平穏な上海
5月15日から17日にかけて3ヶ月ぶりに上海に行ってきました。目的は「上海プロデュース事業」のその後の経営推移と方向性の確認、対策を検討することです。

4月下旬から始まった「反日デモ」の影響でしょうか、行きの飛行機は半分近くの空席が目立ちました。いつもはキャンセル待ちが出るぐらいなのですが、反日デモ以降は空席が目立つようです。
現地上海で変化があるかどうか知りたくて、上海駐在の各県事務所、経営コンサルタント、日本人商工クラブの方々とお会いし情報交換をしてきました。
具体的な被害が無かったこともあり、日本での報道ほど現場は緊迫していなかったようです。
いくら官製デモ(?)とはいえ、感情を逆なでするような、例えば、物見遊山でデモ隊見学をしたり、デモ隊の近くで大きな声で日本語で会話したりするような行為は別にして、基本的には周囲の中国人との関係はきわめて良好で何の変化もおきませんでした。個人と個人の関係は世界中共通で互いに違いや多様性を認め、相互に理解し合おうと努力しているのです。
上海は全く平和で、平穏でした。今後も政治的要素の強いデモ行動はあるでしょうが、個人と組織とのバランスをとりながら上海万博まではやって行けるでしょう。
それ以降は世界のパワーバランスは元の切り上げや中台関係、BRICSの発展動向、次期アメリカ大統領が誰になるか、等不安定要因は沢山ありますのでどうなるかは分かりません。

グローバル化した社会で鎖国政策を取ることは経済的な死を意味しますし、ごく一部の地域だけとはいえ、一旦豊かさを享受した国民は、国策で貧困に戻ることは不可能です。世界の潮流にのって、グローバル化とオープン化はどんどん進み、発展する事を確信しました。

上海市の「髪工房藤島」が入っているホテル(新錦江大酒店:JIN JIANG TOWER)の前は6ヶ月前古いアパートが立ち並ぶ住居区でしたが、再開発が進み今では更地になり、もうすぐ、政府の役人でないと購入できない高級マンションが建設されるようです。
旧市街地の再開発が急ピッチで、古汚れたアパートは姿を消し、近代的な高層マンションがどんどん建築されてゆき、上海万博のころには世界でもトップクラスの近代都市に生まれ変わっているかも知れません。
また、食事の値段は数年前とほぼ変わらないのに、ホテルの宿泊料はほとんど日本の高級ホテルと変わらないほど、高くなっています。それだけ外国人が多く、売り手市場になっている事がうかがえます。

チーム医療に学ぶ人と組織のあり方

先日、あるファシリテーションの勉強会で、高知県で成長著しいリハビリテーション病院のチーム医療の事例研究会がありました。
同県は人口1万人あたりの一般病院数、年間医療費、医師数が日本一で、救急車出動件数は日本で4番目、高齢化率は日本で2番目という医療激戦区です。
そのなかで、成長を続けている秘訣は「患者さんがどのような障害があっても住みなれたところでその人らしく安心して暮らしていけるように適切なリハビリテーション医療サービスを提供する」という経営理念にあるようです。
医療チームメンバーは「どんな障害があっても人としての尊厳を守り、あきらめないで口から食べることを大切にしている」とのことです。
この理念を実現するためにもチーム医療を実践しているのですが、地域一番の最先端サービスを提供していても、パイオニアの宿命で、試行錯誤の連続です。
医療チームは、「医師・看護士・薬剤師・栄養士・作業療法士・理学療法士・言語聴覚士・ソーシャルワーカー・ケアマネージャー・医療事務・歯科衛生士」で構成され患者の状態に応じてチームを組んで治療に当るのです。
患者側からみれば、医療ミスが無くて当たり前で、最新の医療知識をもっていて当たり前、その上に自分に最適の治療をしてほしい。
もし、それがかなわないならば、「できる病院に移動する」だけです。

最近は、セカンドオピニオンとかインフォームドコンセントと呼ばれるように、患者が「患者様」に昇格し、患者自身が治療方法を選択できるようになりました。個人情報保護法でプライバシーは保護されるようになり、カルテも今まで以上に抵抗無くもらえるようになりました。
医療機関は病院中心から患者中心へと大きな変革を迫られ、なおかつ、1つの病気の限度点数が決まってきましたので、早く治さねば無料で治療するのと同じ事になり、経営効率を求められるようになりました。
片方で絶対的な安全を求められ、一方で経営的な効率を求められ、なおかつ技術的には最先端を求められる。
しかも、病院は24時間体制で、いつ起こるかわからない緊急事態に専門家をそろえて万全を尽くさねばならないという矛盾を克服しなければならないのです。
医療技術は日進月歩で進化し、知識や設備が複雑になり専門細分化が進んでいるため、従来のように一人で何でも対応する事が困難になってきました。
そこで、チーム医療という考え方が生まれ、発達してきたのです。
患者は一人一人個性があり、パターン化できません。さらに患者を取り巻く家族の状況も千差万別で、全て異なります。病気を早く治して、家庭に戻したり、社会復帰することが望ましい場合ばかりではありません。
そして、治療するチームの専門家は多くの患者を抱えています。しかも、24時間体制ですので、コミュニケーションを密にしなければ命にかかわります。
これだけ複雑な情報を患者のために共有し、活用することは頭で分かっているほど簡単でないのです。
現場は仕事に忙殺されながら、情報共有の努力をするけれどもミーティングではなかなか意見が出ない。どこまでやっても限りない要求に対応するため、高い使命感を持って働いていても達成感が生まれてこない。会議ではあるべき姿と正論が繰り返され、反論どころか意見を言う雰囲気が出てこない。

いかに達成感を持たせるか

これが大きな問題です。いかに働きを評価するか。普段現場にいない人から「よくがんばっているね」とほめられても実感がわかない。現場にかかわっている人からほめられたい。
しかし、そのリーダーは忙しすぎて、個別に対応する時間がとれない。
様々な会議やミーティングが頻繁に行われるが、その時間は長くても30分以内。定期的な会議でも2時間で月に2回程度。
最終的に行き着いたのが、患者ごとに医師を中心に専門家がプロジェクトを組み、ショートゴールを設定しながら、達成したら次のゴールを設定するという最小単位のチーム医療を充実させる事がもっとも重要だということになったようです。

この小チームの上に、病棟別、ユニットがあり、病院全体の情報共有を図っているのです。
それぞれの専門家のいる場所と時間を共有できない中でチーム医療を充実させる方法は、共有の掲示板にポストイットや紙を使って、関係する専門家がそれぞれの時間を利用して、テーマごとにコメントを書いておく。他のメンバーがこれをくんで反応するという形が一番効果的です。
その前提には患者のために、コミュニケーションをとるという使命感が必要です。

 
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