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2019/08/26 Monday 13:29:05 JST

No.1077 ≪人間学勉強会のレキオ・フォーラムが終わりました≫-2019.8.26 目加田博史

 

沖縄地域で「人間学」を通じて自分を磨いている勉強会が、ネットワークを作り、大人が率先して、「より美しく、より良い社会を創る」「より豊かな人生を創る」ことを目的にレキオ・フォーラムを年1回のペースで開催しています。勉強会の団体は5つあり、古事記を中心に神話の現場を旅することで日本及び日本人を学ぶ「まほろば研究会」、掃除を通じて日本を美しくする「沖縄掃除に学ぶ会」、伝説の経営コンサルタント一倉定氏の薫陶を受けたメンバーの集まりである「沖縄一倉会」、次代の経営者を育成する「志行塾」、倫理を通じて経営者を育成する「那覇市倫理法人会」の5つです。そのいずれにも、目加田経営事務所が関与していることから、レキオ・フォーラムの事務局は目加田経営事務所においております。

人生の大半を企業経営に没頭し、後継者に道を譲った経営者は、寿命の許す限り社会貢献の役目が待っています。70代で起業し、上場企業に育てた経営者。趣味の絵を描いて画伯になった経営者。経営でも人生でも引き際がもっとも重要です。潔い引き際をどう実現するか。十人十色多種多様な生き方があります。生涯学習が常識となった現代では、神話や歴史を学んだり、芸術にいそしんだり、人の生き方を学んだりして人生を輝かせる機会が沢山あります。「言志録」で有名な佐藤一斎先生は「我等勝縁によって相学ぶ。古人曰く、少(わか)くして学べば壮にして為すあり。壮にして学べば老いて衰えず。老いて学べば死して朽ちず。」と喝破しておられます。
また、認知症の専門医によりますと、認知症予防は「多趣味であること」がもっとも効果的だそうです。ワンパターン思考が脳を委縮させるので、多面的思考、価値観の異なる多種多層で異業種の老若男女との交流、意図的なカオス環境は脳を活性化させて認知症予防にはうってつけだそうです。
レキオ・フォーラムは、5つの団体の経営者の有償ボランティアで成り立っていて、ホスト役としてゲストを迎えますので、普段使わない脳を使い、普段使わない気配りをする意味では、佐藤一斎先生からほめていただけるのではないかと思います。

さて、今回のレキオ・フォーラムは2回目になり、8月21日(水)に那覇市の八汐荘にて開催し、盛会で終了しました。講師は、認定NPO法人国際地雷処理・地域復興支援の会理事長の高山良二氏をお迎えして行いました。高山良二氏を推薦していただいたのは作家の神渡良平先生です。その人となりにほれ込み、高山良二氏の活動現場のカンボジア・タサエン村にも足を運ばれました。神渡先生に高山良二様を紹介したのが、私の友人で愛媛県倫理法人会会長を務めた松本一志氏です。このご縁で沖縄に3日間滞在していただき講師をお願いしました。

高山良二氏は、1947年生まれの72歳で、愛媛県出身の元自衛官です。自衛隊が初めて海外に出るきっかけとなった1992年~93年の国連平和維持活動(カンボジアPKO)にかかわり、法整備ができていない中で派遣する600名の人選と企画運営を任された方です。当然自らも赴任され、現地のあまりのひどさに任期満了の6か月後に帰国する時、「もう一度ここに戻って来よう。そしてやり残したことをやろう」と誓い、離任されました。
10年後、2003年に自衛隊を退官後、家族の猛反対を押し切り、3日後にはカンボジアに戻り、不発弾処理活動を手始めに、念願の地雷処理活動を展開されています。17年間の現地での地雷撤去地域は60か所、計192ヘクタールに及び、対人地雷513個、対戦車地雷173個、不発弾処理1035発を処理してこられました。著書『地雷処理という仕事』(筑摩書房刊)がありますので、ご一読いただけると嬉しいです。

新規の国際ボランティアのNGO活動の宿命として、政治力の無い団体は慢性的な資金不足に陥ることです。個人の善意に頼るしかありません。さらに、現地支援の際に、モノ優先の支援になりがちで、例えば、深刻な飲料水不足を解消するために井戸を提供する事業がありますが、最初は喜んでいても、故障するとそれを修理する知恵も技術もないので、また元の生活に逆戻りしてしまう事です。現地に産業を起こさなければ、自立・発展ができないのです。そのためには、現地に居住して信頼関係をつくり、価値観が異なる現地の人を教育して、自分達で物作りをして、自分達でそれを維持する意識を植え付けなければなりません。

高山良二氏は当初から地雷処理を行うのは現地の人を育成してやるべきだという信念を持っておられましたので、デマイナー(地雷除去人)はすべてカンボジア人です。デマイナーが次代のデマイナーを育成するのです。なぜなら、数百年単位の事業になるので、自分の寿命が尽きても活動が持続しなくてはならないからです。
79人の募集に200人もの応募があり、そのほとんどが極貧の人で収入が欲しい人でした。なかには村から5時間も歩いて職場にやってきます。生活が徐々に豊かになるとみるみる変わってゆくそうです。

次に、地雷処理が済んだ土地は農作物を栽培することができます。米は勿論、ダムロン芋が産品です。これを使って何ができるかを考えた時、愛媛県は日本酒の産地でもあり、人脈を使って醸造プラントを退職金をつぎ込んで自腹で調達し芋焼酎を作りました。無農薬芋でつくる焼酎は高級品として高い評価を得て、今では輸出するところまでになっています。さらに、無農薬マンゴーが沢山出来ますが、これでドライフルーツを作ることにしました。ドライフルーツ製造機械(約5万$)は現地の人たちに出資させて、経営ノウハウを身につけさせています。

内戦後、地雷だらけの農地で細々と生活しなければならなかった村。誤って自爆する方は後を絶ちませんでした。その村で、地雷処理をし、安全な農地で農産物を栽培する。栽培した農産物に付加価値をつけて販売する。現金収入を得ることで子供の教育に熱が入り、知識を身につけた人が増えてゆく。この人材が国の姿を変えてゆくのを目の当たりにしながら、今日も地雷を一つづつ手作業で処理しているそうです。世界中からカンボジアにやってくるNGOが1年間で処理できる地雷は多く見積もっても1万個。埋設されている地雷は400万~600万個ですので、まだまだ時間がかかります。

最終更新日 ( 2019/08/28 Wednesday 10:35:37 JST )
 
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