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2019/07/24 Wednesday 15:18:22 JST

No.1073 ≪21世紀の産業革命にどう対応するか≫-2019.7.24 目加田博史

 

太古の昔からの人類の文明を敷衍してみると、200万年前から石器を使い、50万年前から火を使い出し、次第に進化して旧人類を滅ぼし、約6万年前から新人類(現代人につながる人類)の時代が始まります。3500年前から青銅器を作り、3000年前から鉄を作るようになり、文明は大きな転換期を迎えます。一方、農業革命により人口爆発が起きて、国家の概念が生まれ、ルールや法律が作られてゆきます。認知力も高まり、言葉や文字を発明して異民族の交流が可能になってゆきます。

農業革命から約6000年の時が流れ、1733年、イギリスでジョン・ケイが「飛び杼」を発明し、1771年にアークライトが水力紡績機を発明します。1765年にジェームズ・ワットが蒸気機関を発明し、1779年にミュールは蒸気機関式紡績機を発明し、産業革命が勃興します。
さらに、1750年にダービー2世がコークス製鉄法を発明し、鉄の大量生産を可能にしました。1800年に鉄を加工する「旋盤」をモーズリーが発明し、1824年にはジョセフ・アスプディンがセメントを発明し、建築業界に革命が起きます。1791年には、ニコラ・ルブランが炭酸ナトリウムの大量生産法を発明し、化学分野でも革命が起きます。それから、約100年後の1876年にゴットリープ・ダイムラー、1885年にカール・ベンツがそれぞれガソリン自動車を発明し、交通革命が起きます。

新技術が発明され、画期的な生産方法で世の中が日々進化し、いままでのやり方が根本的に通用しなくなりました。大量生産により、コストは劇的に低下し、品質は想像を絶するほど向上しました。人々の生活は豊かになり、豊かさを享受できる人々とそうでない人々の格差が表面化してゆきました。産業革命は工業化社会を到来させました。今起きている変化は、未来の歴史書で「21世紀の産業革命」と呼ばれているかもしれません。デジタル革命による情報化社会の到来です。

1995年のWindowsの登場でパソコンが身近になり、インターネットの商用化により通信技術の普及は目を見張るものがありました。原始的なコンピュータは約40年でパソコンに変わり、約10年で持ち歩くパソコン、つまりスマホに移行しました。スマホの普及で誕生したのがデジタル経済圏です。データがマネーに変わって社会をコントロールするようになり、従来の様々な概念を創造的に破壊しています。
お金はキャッシュレス、つまり、データに置き換わり、「お金とはデータなり」が常識になりつつあります。今まで紙幣や貨幣をお金と思っていたことを考えれば、これから生まれてくる子供たちは、お金は博物館でしか見ることができなくなるかもしれません。デジタル化は人を確実に管理できますので、国家は競ってデジタル化、つまりキャッシュレス化を手を変え品を変え押し進めるのは必然と言えます。

世界中でATMが猛烈な勢いで減少していています。無人店舗も実験段階から実用段階に入り、中国では、これを普及させる動きが本格化しています。もちろん、キャッシュレスです。カメラが顔認証でお客様を特定し、どの商品を手に取ったかで会計処理を行い、従来のようなレジラインがなくなります。

飲食店では券売機が進化して、ロボットが顔認識し、AIが自動で注文処理し会計まで一瞬のうちにこなしてしまいます。料理を出すのはロボットです。調理場では料理ロボットがフル回転します。人間は何をするかと言えば、ロボットのメンテをすることが中心になると思います。

物流は基本的にはドローンと自動運転車が担うことでしょう。これをさらに推し進めて、道路のそばにベルトコンベアを設備し、ベルトコンベアで物を運ぶことで車すら不要になる構想を具体化している企業があります。物流がベルトコンベアでつながると道路の混み具合は随分と変わることでしょう。

製造工場や物流は言うに及ばず、農業や漁業、建設現場ですら、ロボットが普通になってゆきます。そうすると、人手不足は一気に解消するどころか、過剰になってしまうのは目に見ています。近い将来、おそらく10年以内には、大失業時代を迎えるでしょう。その時に過剰人材をどのような形で生かすか考えねばなりません。

徹底的にアナログにこだわり、人のぬくもりを付加価値に変える企業になるか、上場を果たし潤沢な設備資金を投入しデジタル化、つまり無人化を推し進めるか、有力な企業の傘下に入るか、個人事業主として生きるか、廃業するか。その決断が求められるのはそう長い時間がかからないと思います。今の間に準備しましょう。

最終更新日 ( 2019/08/01 Thursday 11:17:33 JST )
 
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