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No.408【天国と地獄は紙一重】-2006.5.31
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No.1067 ≪いまどきの若者≫-2019.6.17 プリント メール
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2019/06/17 Monday 11:07:18 JST

No.1067 ≪いまどきの若者≫-2019.6.17 目加田博史

 

ある会合での20代新米技術者Aさんと60代ベテラン技術者Bさんとの会話です。

「A君、ちょっと聞いていい?」
「はい、Bさん、なんでしょうか?」
「いつも気になっているんだけどね、『これをやっておいて』というと、『はい』と返事するだろ? だけど、できていないことが多いよね。あれ、どういう事なの」
「はい、あれは、指示されたら『はい』と返事しないと怒られると思って、返事しています」
「わかって『はい』と言っているの?」
「いいえ、わからない場合が多いです」
「わからないのに『はい』というのは、指示した俺としては腹立つよ、実際。じゃあ、なぜ、聞かないの?」
「この前、Bさんから指示されて、どうすれば良いかわからなかったので、『どうすればいいんですか』と聞いたら、『それぐらいわかるだろ!』とおっしゃったじゃないですか。だから、自分で勉強するしかないんだと思って、聞かないようにしています」
「だって、あの程度の事は普通わかるだろ? ちょっと考えれば専門知識が無くてもわかることなんだから。一か所だけ寸法記載がない図面だったけれど、A君は『寸法が入っていないので計算できません』と言っただろ? あれさぁ、寸法が入っている部分があるんだから、図面の縮尺から逆算すれば、おおよその寸法はわかるだろう、それぐらい教えられなくたって!」
「すみません」

横で聞いていた私がAさんに「図面にそこだけ表示が無いから意味があるかもしれないと思って、聞いたんだよね?」と助け船を出すと
「はい。勝手判断して、間違えて迷惑をかけてもいけないと思って、聞いたんです」
「Bさんが『寸法が入っていないのは、外の寸法と縮尺から計算すれば良いから』と言われればわかったの?」
「はい、おそらく」
「Bさん、私達の世代は、常識でわかる事をいちいち説明されるとうるさく感じますが、Aさんはその常識の説明が必要なのかもしれませんよ」
Bさんは呆れ顔で見ていました。Aさんは素直で前向きな好青年です。少しスピードが遅く、時間がかかるかもしれませんが、将来が楽しみな青年です。みなさんはどう思われますか?

ところで、ここ最近の歯科医師の国家資格の合格率が63%台と極端に低くなっています。従来は不合格になる学生の方が少数(約30%)でしたが、今は合格する学生が減っています。1浪、2浪は当たり前になっているそうです。さらに、いつのころからか授業で実技を教える事が極端に少なくなり、学科中心の授業になっています。国家資格に合格してから、インターンで初めて臨床を経験して、場数を踏んで一人前になってゆくのです。そうすると、個人差により、インターンを卒業しても臨床では安心して任せられない歯科医師が増えてきています。ちなみに医師の国家資格合格率は89%歯科医師より25%以上多くなっています。
「6年間勉強してこの程度なのか?」と嘆く歯科医師のなんと多い事か。常識が通用しない。手取り足取り教えないと育たない。しかも、患者がよく勉強しており健康意識が高くなっているので、腕の良し悪しはすぐ見抜いてしまいます。そして、共通しているのが、「どのような歯科医師になりたい」という志が無いことです。仕事柄、歯科医師の面接をやることが多いので、必ず、「どんなデンチストを目指しているのですか」と聞きます。すると判で押したように、「患者様に寄り添って、痛みのない治療ができる歯科医師になりたい」と答えます。
「それは、当たり前であって、そのために、どのようなデンチストになろうとしているのですか」とさらに聞くと、後は無言になります。中学生のころから人生の職業選択をして、志をもって勉強してきた歯科医師でさえ、このようなありさまです。
まして、私のように、大学を卒業してからも、何になりたいという志が無かった学生は、社会に出てから、自分探しを始めることになります。
私達が学生時代を送った1970年代後半は、ドルショック、オイルショックで高度経済成長が行き詰まり衰退していたころです。また、子供時代は、『貧乏』という言葉が、辞書を引かなくても日常の生活の中で体験して身についていた時代です。だから、社会に出てから、持ち前のハングリー精神で何とかなった時代です。

しかし、今は、違います。『貧乏』という言葉は辞書を引いて意味が分かる人が大半の豊かな時代になっています。人に叱られたことがない時代です。

これらの事を理解しながら、人材を育成していかないと、「思っていた仕事と違う」と感じるとさっと退職してしまう時代です。募集しても応募がほとんどない売り手市場のなかで、やっと採用すれば、何と手のかかることかと嘆く前に、今の時代を生き残るには、入社してくれただけでありがたいと感謝することが必要です。
嘆いているあなたも、入社当時は手のかかる新入社員だったのですから。

No.1067 いまどきの若者.pdf 

 

最終更新日 ( 2019/07/05 Friday 17:21:14 JST )
 
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