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No.388【2006年は勝負の年】-2006.1.11

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2019/05/15 Wednesday 16:55:54 JST

No.1063 ≪なんとなく雲行きが怪しい≫-2019.5.15 目加田博史

 

5月15日は沖縄が日本に復帰して47年目を迎えます。人口統計がはっきりしている復帰翌年の1973年の人口は667千人。2019年4月1日現在では1,448千人、観光客はやがて10,000千人を突破しますので、平均3泊としても約83千人の県民人口に相当します。さらに米軍兵士と軍属が約45千人常駐していますので、沖縄の実際の人口は1,576千人となり、復帰翌年と比較すると2.4倍に増加しています。見事な発展ぶりです。
これは、日本が敗戦した翌年の人口が70,101千人、2019年4月1日現在の人口が126,230千人で、1.8倍に増加している事と比較しても、その違いが分かります。

さて、皆さんは10連休をどのように過ごされましたでしょうか? 私は4月28日~5月3日まで沖縄から移動して京都・大阪を巡り、5月3日~6日は沖縄で過ごしました。その時に感じたのは、「いつものGWと異なり意外にもガラガラ」だったことです。飛行機は連休中でも空席がありいつでも予約が取れました。関西空港も大阪駅も京都駅も神戸空港もどこも人とぶつからずに急ぎ足で移動することができました。関空特急のはるか号は普段は外国人で満席ですので指定席を取らないと座れないのですが、この日は指定席も自由席も「ガラガラ」で2割も乗っていませんでした。GW中の京都や大阪はホテルが取れないと聞いていましたが、贅沢をいわなければいつでも予約できました。皆が初めての「改元10連休」の大混雑を避けて動いた結果、人出が分散したのか、それとも、景気が悪くてそれどころではなかったのか、たまたま人手の少ない場所や日にぶつかったのか、もしかしてリーマンショック級の出来事の予兆なのか。気が気でない10連休でした。

JTBが4月に発表した調査結果によると、今回の10連休の旅行客は国内海外とも人数も金額も過去最高で、国内旅行は人数で+1.1%、金額で+2.8%、海外旅行は人数で+6.9%、金額で+8.6%でした。
海外旅行は贅沢プランのハワイやヨーロッパの人気が高く、長期休暇の効果もあり、安近短から高遠長の傾向がでているそうです。一方で、混雑を避けて旅行に行かない人も多く、自宅で過ごす「おこもり連休」も多かったようです。なるほど、肌感覚に近づいてきました。

まだ肌感覚と統計にギャップがあります。そこで、会社の同僚やお客様、知り合いに片っ端から「10連休はどうしていましたか?」と聞いて回りました。「どこにも行かなかった」「帰省していた」「小旅行に行った」「ずっと家族旅行していた」「インフルエンザで寝ていた」と様々な声がありましたが、遠出したり海外に出たりした人はいませんでした。おかしい。なぜ?というと、たまたま連休の中休みに当たったんじゃないのかとか、海外に出た人が多かったんじゃないのかとか言われました。まだ、納得がいきません。

すると、10連休が終わって日常に戻った5月13日に内閣府から発表された3月の景気動向指数はマイナスになり、それを踏まえて基調判断は「悪化している」という表現で6年2か月ぶりにネガティブになりました。
同じ内閣府の統計で、設備投資意欲の目安となる機械受注統計があります。これを見てみると、2019年の1月~3月見通しは△9.7%という大幅なマイナス予測でした。前年同期の見通しの△1.5%と比べると明らかに後退しています。しかし、実際には1月は△7.9%でしたが2月は+5.4%と盛り返しました。どっちなのか、よくわかりません。しかし、民間需要はずーっとゼロ程度なのが気がかりです。公共需要が伸びたことで刺激が少なくなっているだけです。

3月の年度末というと、米中貿易戦争が中休みしていたこともあり、ニュースも統計もマスコミも、まだまだ「世の中は絶好調」と報道していました。しかし、その頃の日本の経済状況は、「ネガティヴ」だといわれると、非常に納得できるものがあります。肌感覚と統計には3か月から6か月のタイムラグがあるので、長期的な傾向をつかむ癖をつけておかないとピンと来ません。

5月10日はアメリカが25%という高率の対中関税を実行しました。それに対して中国は5月13日に最大25%の対米関税を6月1日より実施すると発表しました。この余波は、どこにどのような形で表面化するかは丁寧に一つ一つの事実を見てゆかねばなりません。その情報を持っているのは「人」ですので、多くの人に合わねばならないと思います。

経済制裁的な手法は、日本が80年ほど前に経験したことがらを思い出します。1931年の満州事変後のABCD包囲網がしかれ、1941年7月26日のABCD包囲網発動は、今でいうところの経済制裁です。当時の国際法では経済制裁は軍事的宣戦布告と同じ意味でした。その後、日本は真珠湾攻撃という軍事的なオプションを選択することになりました。誰も望まないこのような事態にならないことを祈りたいと思います。

No.1063 なんとなく雲行きが怪しい.pdf 

最終更新日 ( 2019/07/05 Friday 17:23:52 JST )
 
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