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No.1056 ≪自律型殺人ロボット兵器、クローン、デザイナーベビーの行方≫ プリント メール
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2019/03/20 Wednesday 11:23:23 JST

No.1056 ≪自律型殺人ロボット兵器、クローン、デザイナーベビーの行方≫2019.3.20 目加田博史

今日は企業経営とは直接関係ありませんが、社会環境には大きな影響のある話題をお伝えします。

1週間前の3月11日は日本人が忘れてはいけない大事な日の一つです。8年前の東日本大震災による大津波で福島原子力発電所が制御不能になり、未だに復旧していません。あの時、私達は、安全だといわれていた原子力がいかに危険で制御が難しい物であるかを思い知らされました。多くの人の決死の戦いのおかげで今は安定を保っていますが、本当に廃炉されて安心できるのは30年後です。一旦汚染された地域は数百年にわたって回復することはありません。自然をコントロールするのが人間の宿命ならば、それに見合った倫理観と技術を確立しなければ、自然の逆襲を受けてしまいます。優れた機械も扱い方を間違えると殺人機械になってしまいます。自然はコントロールするよりも共存すべきはずなのに。

殺人機械と言えば、2019年3月19日付の沖縄タイムス3面の目立たない場所に、共同通信の配信ニュースとして、次のような気になる記事を見つけました。
「日本政府は、人工知能(AI)を搭載し人間の意思を介さずに敵を殺傷できる兵器について、国際的な開発規制への支持を今月下旬の国連会議で表明する方針を固めた。規制に向けた専門家による委員会新設も提唱する。政府筋が16日、明らかにした。民生部門でのAI開発の妨げになりかねないとして、慎重な議論が必要だとしていた従来の立場を転換した形。『殺人ロボット兵器』に関する国際ルール策定を主導したい考えだ。
 殺人ロボット兵器の開発を巡っては、国際人道法や倫理の観点から、中南米などで禁止条約制定を求める国があるが、開発を進めているとされる米国、ロシアなどは否定的。」日本政府が殺人ロボット兵器の国際ルール策定にリーダーシップを発揮しようという内容です。その背景には、一日の長であるロボット技術をさらに発展させる狙いがあるのでしょう。

日経新聞は11面のグローバル語録の中で、ドイツのマース外相の言葉を紹介しています。
「技術を支配するか、技術に支配されるかだ。(ドイツのマース外相) 15日、ベルリンで開催した軍備管理に関するイベントで。人間の関与なしに人を殺傷できるいわゆる『殺人ロボット』について、開発や仕様を制限するための国際的なルールが必要だと述べた。殺人ロボットを巡っては禁止条約の制定を求める声もあるが、米国やロシアが消極的で国際的な議論は停滞している」と伝えています。ドイツは武器輸出ではアメリカ、ロシア、フランスに次いで世界で4番目の大国です。なんとも意味深なコメントです。

また、産経新聞電子版ではアメリカが従来のドローンタイプではない無人戦闘機「XQ-58Aヴァルキリー」の初飛行に成功し、今後海軍の有人戦闘機はなくなると伝えています。世界中で静かに確実に無人兵器が開発され、実戦導入されるリスクが高まっているのが非常に気になります。

一方、2018年11月には、中国人研究者のフー・ジェンクイ氏が遺伝子編集技術による「デザイナーベビー」を誕生させ、世界に衝撃を与えました。最初から病気のリスクを排除したり、驚異的な力を発揮できるようにデザインして、母親(と呼べるかどうか別にして)の胎内で誕生させることに成功し、中国政府も実在を確認しているというのです。
1996年には、同じ遺伝子をもつクローンがイギリスで成功しています。あの有名な「羊のドリー」です。この技術が進歩し、様々な哺乳類のクローン実験がなされ、成功しています。2018年1月には中国研究チームが霊長類で初めて2匹のカニクイザルのクローンに成功しています。技術的には人間のクローンも可能でしょう。彼らは、人間のクローンは作らないと言っていますが・・・・。

AIが頭脳となった機械的なロボットと、同じ遺伝子を持つクローン、遺伝子操作で誕生させるデザイナーベビー。
画期的な技術が生まれれば、悪用されなかった試しはありません。核の研究から、原子力発電が生まれ、一方で大量破壊兵器として原子爆弾が生まれたように。
少し古いですが、2013年9月26日放送のNHKクローズアップ現代「ロボット兵器が戦争を変える」の中で、人の判断に寄らない自律型「殺人ロボット」が増える可能性を指摘し、警鐘を鳴らし、人権団体が国際条約の制定を呼び掛けていることを伝えています。ロボットが戦場に現れれば、戦争を始めるハードルが下がり、長期化し日常化することで社会が不健全化するからです。しかし、未だに、国際ルールの形も見えないところをみると一層現実的になってきていると思います。

新聞やネットで小さく報道されるニュースの中に、近い将来にとんでもない社会になってゆくチャンスとリスクが潜んでいます。あまりの情報の多さに脳は今にも機能不全を起こしそうですが、人間としての未来を明るいものにするうえで、関心を持って注意して見ておきたいと思います。

最終更新日 ( 2019/03/27 Wednesday 15:59:19 JST )
 
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