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No.1052 ≪変わる世界、変える経営≫-2019.2.20 プリント メール
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2019/02/20 Wednesday 16:30:22 JST

No.1052 ≪変わる世界、変える経営≫-2019.2.20 目加田博史

 

国連の統計によると、2018年末の推計で世界人口は約75億5000万人となっています。しかも、毎日23万人以上増え続けています。1年で8400万人増えていますので、単純計算では2045年ごろには100億人を超えることになります。20世紀に入った1900年ころは16億5000万人だった世界人口は、第二次戦争が終わって冷戦に入った1950年ころに23億人、ミレニアムの2001年には62億人になりました。
世界中で戦争があり、植民地獲得合戦をしていた帝国主義の時代の100年(1850年~1950年)で増加した人口は3億6000万人ですが、その後の戦争の無い50年(1950年~2000年)で、44億7000万人増えました。戦争や帝国主義がいかに人類にとって好ましくないかが人口の推移からわかります。
さらに21世紀に入ってから現在までの18年間で増えた人口はなんと、14億7000万人で、平均すると8100万人増えています。直近の1年間だけで見れば8400万人増えました。一日に換算すると、なんと23万人です。
これは日本の都市で見れば、東北地区では山形市、八戸市、関東地区では茅ヶ崎市、厚木市、調布市、中部地区では松本市、関西地区では寝屋川市、宝塚市、四国地区では徳島市、九州地区では佐賀市の人口と同じです。これらの都市が毎日誕生しているのです。人の数だけ人格と才能と個性がありますので、世界はますます進化のスピードを上げてゆきます。

一方、私達の国、日本ではどうかと言いますと、人口は2008年の1億2800万人をピークにじりじりと減少に転じ、今では1年に約20万人以上が減っています。今後はその数はますます加速し、2050年には1億人の大台を大幅に割り込むことが、国立社会保障・人口問題研究所の試算で明らかになっています。衣食住・娯楽・教育のあらゆる産業で、過剰設備の処理が喫緊の問題となってゆきます。
人間一人に必要な衣料はおのずと限界があり、食料も胃袋は一つですから贅沢したところで限界があり、住宅も1戸あれば十分です。すべての産業は人口に比例して市場が決まっているという現実をとらえると、国内市場は縮小することは間違いありません。ここ数年間は現状維持できても10年単位で見れば減少せざるを得ないでしょう。

あらゆる企業がお客様、つまり、最終消費者(又は生活者)の目を意識しなくてはビジネスが成り立たなくなっています。つまり、一人の衣食住・娯楽・教育をどれだけ勝ち取れるかで企業の命運と盛衰が決まるといっても過言ではないのです。「わが社は生産財メーカーでB2Bビジネスが中心なのでそれは当てはまりません」という方がおられますが、B2BのもとになるのがB2Cである以上、影響を受けないはずがありません。さらに、それらの人々は地球に住まう人なので地球環境も意識しなければなりません。企業の姿勢、企業の方向性をどう変えるかが問われており、経営者が問われています。成長する経済から衰退する経済にシフトした21世紀はなおさらに経営者の考えが問われています。

成長を目指すなら、毎日23万人の市場が誕生する海外市場にアクセスするしかありません。毎年20万人以上が減ってゆく国内市場で発展するなら、選ばれる企業に変身するしかありません。人口が減ってゆく経済下では将来不安が増幅してゆきます。これは財布のひもを固くします。固い財布のひもを緩めるには、安心して指名される会社に変えてゆかねばなりません。
選ばれる商品、選ばれる会社、選ばれる人のみが発展を許されます。

あなたの会社はどう変えますか? 選ばれる商品になっていますか? 安さが選ばれる要因になっている場合は、考え直さねばなりません。安さで大手と競争するのは自滅するだけです。お客様の問題を解決する商品になっていなければ選ばれません。例えば、創業300年の京都のうちわ専門店「阿以波」は、芸術的な工芸うちわで連日多くの人でにぎわっています。わが社の商品はお客様のどのような問題を解決しているか再定義しましょう。

選ばれる会社になっていますか? 「便利だから、近くだから、昔からの長い付き合いだから」が選ばれる要因になっているのであれば考え直さねばなりません。もっと便利に、もっと近くにライバルが出現したり、世代交代し長い付き合いがあだになったりするからです。QCDSとブランドの合理的な総合力で選ばれる必要があります。例えば、大阪の歯科医院「福田デンタルクリニック」は、紹介比率が95%以上で、そのほとんどが自由診療を希望される生涯顧客です。選ばれる理由を再定義しましょう。

選ばれる人になっていますか? 「まじめで一所懸命だから」が選ばれる理由になっているなら考え直さねばなりません。もっとまじめで好感度の人が現れれば負けてしまいます。お客様の事をどこまで知って、理解し、寄り添い、不安を解消し、問題解決できるかの具体的な仕組みを作らねばなりません。生い立ちや家族構成、キャリア、過去の利用履歴、マイブームetcといった個人属性をどこまで理解した上で提案できるかが決め手になります。沖縄の防水塗装業の「O社」は、担当するお客様を定期的に訪問し、その家族構成は勿論の事、こまごまとした住宅の面倒をよく見ているので、行く先々で相談を受け、困った問題を解決しています。そのお客様がたとえ他社で工事をされても定期訪問を欠かさず行っているので、自然と生涯顧客になってゆきます。選ばれる人を再定義しましょう。
変わる世界で、経営をどう変えるか、経営者の覚悟と力量が問われています。

最終更新日 ( 2019/02/27 Wednesday 13:33:41 JST )
 
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