No.1050 ≪2月の沖縄は大混雑≫-2019.2.6 |
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2019/02/06 Wednesday 16:53:46 JST | |
No.1050 ≪2月の沖縄は大混雑≫-2019.2.6 目加田博史
沖縄に初めて上陸して、1月22日で満31年がたちました。人生の約半分を沖縄で過ごしたことになります。 旧正月を中国では「春節」といい、前後の1週間は仕事になりません。中国では最大のイベントで民族大移動となります。また、「春節」に海外旅行するのは、中国人にとって、いつかはかなえたい憧れで、飛行機の予約は1年前からしないと取れないとか。報道では、約700万人の中国人が海外旅行を楽しみ、その渡航先は1位がタイ、2位が日本、3位がインドネシアで、アジアが中心になるそうです。 プロ野球の春季キャンプは12球団中9球団が沖縄で行われ、球団により日程は異なりますが、多くは2月1日~1か月続きます。ほとんどが宮崎や土佐だったのが、なぜ沖縄になったのか。私の知っている話では、知人の宮古島の女性社長が、長嶋監督時代に、沖縄を盛り上げたいと直談判したところ、長嶋監督が意気に感じてその場で快諾して下さったそうです。そして、義理堅い長嶋監督は、従来から世話になっていた宮崎キャンプを半分にして、後半を沖縄に移動してキャンプをしたのが始まりだと聞いています。プロ野球の沖縄キャンプは、報道陣やファンの来沖もあり、ほとんど2月はホテルが取れない状況が続きます。 沖縄はホテルのオープンラッシュが続いています。2018年だけで17棟のホテルが誕生し、森トラスト経営のマリオットホテルや日本初進出のモルガンスタンレー系のノボテルホテル、瀬良垣にあるハイアットリージェンシー、北谷のダブルツリー・ヒルトン等の大型高級リゾートもあります。2019年にオープン予定のホテルには、三井不動産が満を持してハワイのハレクラニホテルを開業し、三菱地所は下地島旅客ターミナルホテル(仮称)も開業予定です。世界のホテルブランドのほとんどが出そろい、日本の大手デベロッパーもほとんど出そろいました。また大手不動産会社もほとんど沖縄に進出しており、沖縄は、海洋博バブル、平成バブル、そして今回で、三度目のバブルに沸いています。不動産が動くということは、設計事務所が動き、設計事務所が動けば、ゼネコンが動き、ゼネコンが動けば、あらゆるサービス産業が連動して動きます。 私が、沖縄に上陸して以来、沖縄は目覚ましい発展を遂げてきました。 かって、本土復帰後の経済の起爆剤を目論み、1975年~始まった海洋博は、高級リゾートホテル、高級マンションの建設ラッシュで、人件費も資材もなにもかも高騰し、やっと開業した海洋博は、目標の75%と未達で、450万人と見込んだ観光客は345万人と100万人不足し、事業を目論んだ企業は軒並み倒産し、沖縄経済は一気に冬の時代に入りました。今上天皇皇后両陛下が皇太子時代に、海洋博に出席されるため来沖され、ひめゆりの塔を訪れられた時に、過激派による火炎瓶投擲事件もこの時に起きています。
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最終更新日 ( 2019/02/13 Wednesday 16:12:37 JST ) |