No.1045 ≪新年に思う≫-2019.12.26 |
![]() |
![]() |
2018/12/26 Wednesday 09:05:20 JST | |
No.1045 ≪新年に思う≫-2019.12.26 目加田博史
先週同様に、干支から時代背景を見てゆきたいと思います。 干支を読むとき、過去3年間の動きが重要で、翌年は流れの上につながってゆきます。その結果、ある程度どのようなことが起きるかを予想することが可能になります。もしかして地震の予知よりも正確かもしれません。 まず十干からみると、2016年(平成28年)は丙(ひのえ)で、2年前に種から発芽した芽が徐々に成長し、双葉となって土を破り、地上に出てきたものの、あまりに外気が厳しくて身をよじって耐え、圧力や抵抗に気を配り、地上に小さな双葉を広げる時です。実際に起きたことは、2月に日銀がマイナス金利開始、3月にシャープがホンハイ傘下に入り、4月に熊本地震発生。また、パナマ文書で世界中の政財界著名人の租税回避地での蓄財が明らかになりました。6月にイギリスが国民投票でEU離脱決定、7月に自民党が参院選圧勝でねじれ解消、衆参両院で過半数超えました。8月に今上天皇が譲位の意向表明され、また、オバマ大統領広島訪問が実現しました。11月にトランプ大統領が誕生しました。 2017年(平成29年)丁(ひのと)は、根がグングンと成長し、そのエネルギーが葉にとどき成長してゆきます。 2018年(平成30年)戊(つちのえ)は、勢いよく成長して根も幹も葉もエネルギーが行き渡り、枝葉は繁茂して陽が当たらず陰にこもってきます。 次に十二支をみると、2016年(平成28年)申(さる)は、電光が走る象形文字で、「神」に通じ、人偏をつければ伸となり、字形から曲がったものを伸ばす、まっすぐにする意味に繋がり、屈伸、伸張等に使われます。 2017年(平成29年)酉(とり)は、元来、酒を醸造する器を意味し、発酵・熟成を表している。陰気の熟する所。中に醸されている新しい勢力の爆発、蒸発を意味し、新しい革命勢力の誕生を意味します。 2018年(平成30年)戌(いぬ)は、説文によると、同音に「恤(じゅつ)」があり、象形としては「滅」です。統一し退蔵します。茂にも通じ、枝葉末節が繁茂し、日当たりが悪くなり、風通しが悪くなることで、瑣末なことが過剰に多くなる事を意味します。思い切って剪定し、本来持っている勢いを活かすことを考えねばなりません。実際には経済成長は戦後最長となり、大阪万博も決定し長期的な経済見通しが明るくなりました。一方、朝鮮半島の緊張緩和も著しく、米中貿易戦争の激化は、今後予断を許しません。 2019年(平成31年)の十干は6番目の己(つちのと)で、繁茂して陰にこもり、乱れた状態を切り開くべく、障害物を取り除き、陽が当たり、結実するように筋道を通して紀律を回復しなければなりません。十二支は12番目の亥で、核を表し、生命の完全な収蔵含蓄を意味します。また、男女が二人並んで何事かを為そうとしているイメージを表していることから、「何事かを産もうとしている」「いろいろのエネルギー・問題をはらんでいる」と言う起爆性にとんだ意味になります。猪のように、茂みの中から、突然飛びだしてきて、直進して、田畑を荒らしたり、ろくなことがありません。 中小企業は、防災意識を高めて起爆性にとんだ時代を生き残ること、個人主義を優先しすぎた風潮を糺し、一人一人が持てる力を思う存分発揮できるように筋道を明確にたてて紀律を再構築することが重要です。 |
|
最終更新日 ( 2019/01/09 Wednesday 14:19:27 JST ) |